捜索
雛乃は動物を追いかけるため、森に消えた。
唯「雛遅いね。」
悠希「一時間くらい経つよな?」
京夏「さすがに遅いな。何かあったのかも。」
唯「探しに行こ。」
雛乃を探しに消えていった方を中心に探し回った。
唯「あっ!これ。雛の靴だ。」
その靴は大きな城壁の門の前に落ちていた。
悠希「おいおい、この国に捕らわれたのか!?」
???「その可能性はあるかもな。」
京夏「お前は誰だ?」
菊葉「俺は、菊葉 出雲 『鷹の狙撃手』の異名を持つ、天才狙撃手の冒険者だ。」
京夏「俺は釧路 京夏。」
悠希「俺は御門 悠希。」
唯「唯は稲葉 唯。」
京夏「その可能性はあるとは?」
菊葉「その前に王国兵が集まってきたな。まずは、倒さないと。」
悠希「楽勝!モード炎, 放炎・起爆罠」
悠希「今だ!退散!」
王国兵から見つからない場所まで逃げた。
京夏「さっきの話。」
菊葉「あー。あの国は“ノーゼアクト王国”。国王の名は“アラメス・ゼラム”。 ある悪魔に生け贄を一人、捧げているようなんだ。その生け贄は何故か他国から、捕らえるようなんだ。」
悠希「だから、雛乃が?」
菊葉「たぶんな。」
唯「そんなのダメだよ。雛を助けに行く!」
悠希「唯に同意だ。」
京夏「まず国の内部を調べないと。」
菊葉「俺も手伝うぞ。」
唯「ありがとう。」
悠希「まずは偵察からだな。誰が行く?」
菊葉「俺が行く。」
唯「唯も。」
京夏「唯は得意かもしれんが、菊葉、お前の魔法は知らんからな~」
菊葉「お前って…どう見ても俺の方が歳上だぞ?」
京夏「何言って…?俺は109歳だからな。」
菊葉「え?」
京夏「俺、吸血鬼だし。」
菊葉「マジで!?俺は28歳だ…。失礼しました。見た目が若いから…つい…。」
京夏「無理もない。見た目15歳のままだからな。で、お前の魔法は?」
菊葉「状態変化ノ魔法…自らの体質を個体/液体/気体に変化させるという魔法です。」
京夏「なら、大丈夫だな。任したぞ。」
菊葉「君は?いくつだ?…まさか君も吸血鬼?」
悠希「いえいえ違いますよ。俺は10歳ですから。」
唯「唯は8歳!」
菊葉「そうか…。それにしても驚いた。まだ吸血鬼が生きていたとは…」
悠希「何でですか?」
菊葉「大昔に地球と異世界が融合する事件があったらしいんだ。その事件で生き物が減ってしまったらしいからな。」
京夏「異世界の方もそうだったんですか。」
菊葉「いや、俺は実際のことは知らんがな。」
唯「そろそろ作戦開始しないと。行きましょう、菊葉さん。」
菊葉「あぁ。そうだな。行くか。」