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恒星未来伝―Protect Your Eterein―  作者: くろめ
別世界からの来訪者
38/64

PR.1 Good-bye forever...

―「メイ」がある人に放った言葉―



 ねえ天使さん。私が何をしたっていうの?

 天使さん。どうして私の幸せを奪っていったの?


 ……どうして、私は一人になってしまったの?


 

 私たちは、二人でいたから幸せに生きてくることができたの。

 私たちは、二人でいたから笑顔になれたの。


 あの子の居る病室に、一人の天使が表れたその日。

 病に倒れた片割れの前に立つと、直ぐに消えてしまったの。

 その次の日、片割れはこの世を去ってった。


 私はこの世のすべてが見えなくなったの。


 心のキズを癒す何かを求めて、私は色んな場所を訪ね歩いた。

 


 けれど、動物と触れ合ったり、友達付き合いを深めようとは思わなかった。

 そんなの、意味ないから。

 現に昔、それで苛められたから。今でも白い眼を向けられることに抵抗があるの。


 それに……。


 私は私の片割れしか拠り所にしてこなかった。

 友達なんて要らなかった。

 それは、あの子だって同じ。

 だから、他の何かで満足なんて、できないの。




 ああ、この世界に、あの子はもう居ないんだ……。

 この世界に居る内は、片割れに会うことなんて、できないのね……。

 肌に触れて伝わるのは、何でもない、私の鼓動だけ。


「私があなたに使いたくなかった、この言葉を贈るわ……」


 ―Good-bye forever―


 さようなら、永遠に……。


 さようなら……。




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