ごあいさつ
星チル、始まります。
本書、恒星未来伝―星屑チルドレン―を手に取っていただき、誠にありがとうございます。
この小説は、まだまだ未熟な私が出版する、初めての作品になることでしょう。
私は後書きはそこまで書きたくないので―うっかりネタバレをしてしまいそうだからです―あえて前書きという形を取らせて頂きます。
実はこの作品、なんと挿絵があるんですよ。三枚も!
ビックリです。私なんかの作品に絵を付けてくださるなんて。
私事になりますが、少し語らせて頂きます。
実は、私はしがない学生です。
どちらかというと、友達のいない学生です。
今挿絵担当をしている「あの子」がそんな私に話しかけてくれたのは、何かの転機だったのかもしれません。
ある日、学校内の休み時間、黙々と執筆に勤しんでいた私に、彼女が話しかけてきたのが始まりでした。私はあまり執筆の邪魔をされたくなかったので、ちょっとだけ厄介者に感じていたんです。でも、嫌な顔をするのも悪いので、渋々ですが、話を聞くことにしました。
色々と話を聞いていると、絵の話題が飛び込んできたのです。
それを聞いた時に、話しかけてきた理由が何となく理解できて、少しだけ、受け入れてもいいのかもという気持ちになれました。
その意識をもって正解でした。どうやらその子も一人だということが分かったのです。寂しかったそうです。
今思うと、私も寂しかったのかもしれません。平気な顔をして、黙々と作業をしている中、周りのクラスメートは賑やかに話をしている。それを彼女は、もしかしたら察していたのかもしれませんね。
それから私たちは意気投合し、小説を見せては絵を見せる。この繰り返しを続けていきました。とっても楽しい毎日でした。
そして、その子からついに提案がされたんです。
「一緒に作ろうよ。挿絵なら任せて!」
そして熱を帯びて、お互いに書(描)く日々が始まり続いていった結果……。
今に至るわけでございます。
ああ、そうそう。一番書いておきたいことがあったんでした。
この小説をご覧になったすべての方々が、幸せでありますように。
父さん、母さん。私は今、こうして幸せに過ごせています。あの子といられるだけで、私は幸せです。だから遠くの世界で、見守っていてください。
私は今、あの子と一緒に暮らして、楽しく頑張っています。
私事だらけですね……。
さあさあ、そんな私と彼女が作りあげたお話が今から始まるわけでございますが、私はそろそろ限界を迎えそうです。眠くなってきました。
これさえ書けば全て終わりなので、私はそろそろ寝ることにしましょう。
皆さまは、楽しんできてくださいね。
おやすみなさい。
作者:Stardusterこと、少女M