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君のすべてが好きだった

作者: 蜃気羊
掲載日:2026/03/08

 



1、君のすべてが好きだった




 ✶今はまだ、なにもわからない



 桜が散る中で、

 君と手を繋いで果てしなく思える

 漠然とした将来のことを話し続けている。


「夢がいつか消えたら、もう大人になったってことなのかな」

 君がそんなこと言うから、


「今はただ、君と居さえすれば、それで十分なんだよ」

 って返すと、君は穏やかに微笑んでくれた。





 ✶似合う。より、いいじゃん。って認めてほしい



 今の嫌な雰囲気を変えたくて、

 思い切って、髪、短くしてみたんだ。

 だから、新しいイメージの自分も、

 君の理想の中に入れてほしいな。




 ✶始まったばかりだけど



 始まったばかりの、

 まだ私の中で馴染まない季節は、

 前の季節の楽しい思い出の所為で受け入れられていないよ。





 ✶ずっと夕日を眺めていたい



 いつもの寂れた海辺で、

 オレンジが深まる、丸が沈むのを君と眺めている。


「別に今さえ、生きれたらいいんだよね」

 って君がぽつりとそう言ったから、

 僕は君のことを全肯定することにした。






 ✶優しくて、傷つきやすいのは知っている



 君の憂鬱な表情なんて見たくないよ。


 君はただ、頑張りすぎて、

 周りから、疎まれただけなんだ。


 今は、君の優しさで受け取ったすべての毒を抜いてほしい。







 ✶存在する恋が世界中から溶けても



 今、存在する恋が世界中から溶けたとしても、

 君のことを忘れない自信があるよ。







 ✶たまにそういうところも見せてほしい



 最弱のエゴイストの君が言うわがままは、

 本当にレアだと思うから、

 今日は気が済むまで、

 君の自由にしてほしい。






 ✶君を待って、日付を跨ぐ手前まで過ぎた



 今日も終わろうとしている今、

 ココアを飲みながら君を待っている。


 iPhoneを白いローテーブルに置いたまま、

 頭のなかでグルグル回る

 送ったメッセージの内容を忘れるために

 Netflixオリジナルドラマをぼんやり眺めている。


 今観ているストーリーが終わっても、

 きっと、君からの返信を待ち続けるだろうなって、

 思うだけでぞっとした。






 ✶君のすべてが好きだった



 さよならを言ってから、

 すでに2週間が経ってしまったんだね。

 ひとりでスタバに来てみたけど、

 寂しい気持ちはテーブルの上に浮いたままだよ。


 ただ、今はソファに深くもたれて、

 iPhoneを握って必要のない情報を

 人差し指でなぞっているだけなんだ。


 君との恋は若草の上を軽く流れる春風みたいだった。


「本当の恋ってなんだろう」

 そうぼそっと呟いても、

 君との関係は、

 もう戻らないことくらい知っているよ。






 ✶輝いたままで



 輝きを保ったまま、君との恋を永遠に保存したい。







 ✶レモネードを飲みあった夏に戻りたい



 君とレモネードを飲みあった夏は、

 私もこんなことになるなんて思ってなかったよ。


 初めて、本当の意味で意気投合できるっておもっていたから、

 本音をいっぱい一方的に思わず話してしまったんだ。


 もしかしたら、私が甘えすぎた所為で君は引いてしまったのかな。


 1年も満たないで君との関係は終わったけど、

 君が言ってくれた、

「無理しなくていいよ。頑張り過ぎなんだよ」

 って言われたことは、しばらく忘れられそうもないや。






 ✶失恋は天気予報より正確だ




 君との憂鬱な冷たい雨のなか、

 ドライブが始まった。

 ジムニーシエラのワイパーは沈黙を一定のリズムでさえぎる。


 私は未だに君が運転するジムニーの助手席に慣れたままで、

 前なんて向くことなんてできないけど、

 ただ、虚しくて、

 日常だった、今の状況をただ、感じたい。






 ✶このままだと思ってた



 会えない日は、

 いつも朝まで通話をつなげっぱなしで寝落ちして、

 ふたりはまるで、一緒に生活をしているみたいだったね。


 私は君と一緒にさえいれて、

 人混みの地下街を手を繋いで黙々と、

 君のとなりで歩いているだけで十分だったんだ。


 なのに、急に君がこの世界からいなくなるなんて、

 ずるすぎて、寝不足になるくらい、

 君の幻影が私の中から未だに抜けないよ。






 ✶自動的に君の笑い声がする。



 君が好きだった映画が地上波でやっている。


 どうしようもなく、ベタで、

 どうしようもない、ギャグで、

 それを何度も君は観ていたはずなのに、

 素直に最高だって言って笑っている君が好きだったよ。


 私は何度も見飽きた映画に付き合わされて、

 君と別れる直前は飽き飽きしてたのに、

 今、こうして観ているのは、どうしてだろう。


 どうしてかわからないけど、

 人差し指で頬に触れると濡れていた。






 ✶雪の夜、君との話は始まった。



 君と最初にキスをしたのは、

 雪が降る夜、歩道橋の真ん中だった。


 数秒のキスのあと、

 私は、手すりに降り積もった雪を道路に落とした。


 夜の雪の所為で車通りが少なくなった片側2車線の道路は、

 寂しさと冷たさを感じたけど、

 君との思い出は永遠に暖かくして、

 私の中で強く保存したいと思った。






 ✶1000年の中で生きているつもりで。



 なぜかわからないけど、

 お互い離れ離れだったような気がするんだ。


 君がそう言ったから、

 前世でも惹かれ合ってたんだよって言おうと思ってやめた。


 だけど、本当にそんな気がするよね。

 まだ、照れくさくて君に返せなかったけど。


 もし、何度も生まれ変わって、

 1000年後に君に再会したら、

 今日のこと、そっと伝えてみよう。






 ✶夜が始まったビル街は夕立で濡れている



 夕立で濡れたアスファルトに

 夜のビル街のネオン色が反射している。

 無数の人が行き交うその中をしっかり歩くたびに

 孤独が深まっていくように感じる。


 ただ、それでも毎日、

 こなし続ければ、

 いつか今の状況が好転すると思う。


 今はそう信じるしか、

 自分を労ることができないから、

「よくやってるほうだよ」って誰かに言われたい。






 ✶夏、ふたりは恋を深めるために旅に出る



 キャッチャー・イン・ザ・ライを持って、

 旅に出たふたりは、いくつもの真夏日を過ごし、

 無数の思い出をiPhoneに残した。


 そして、今、ひまわり畑の前で、

 両手を伸ばして、微温い風を感じている。


 ねえ、この爽やかな気持ちを保存したいから、

 ひまわり畑で捕まえて。





 ✶5年後も君に会いたかった



 もし、あの瞬間にタイムスリップできたら、

 私はただ、君のことを抱きしめたい。


 そして、君がいることをしっかりと感じて、

 君の言葉を懐かしがりながら、

 君の心の奥をもっと知りたい。


 だから、今、

 君が死んで、私の中で区切りがつかない、

 5年前の恋を楽しんで、

 嫌だけど君に永遠の別れを告げるよ。






 ✶君のすべてが好きだよ



 きっと、ペンギン文明が中心になっている街で、

 ふたりで暮らし始めても、

 君となら、周りの目なんて気にせずに、

 楽しくやっていけるような気がするよ。


 たまにローソンで

 ご褒美のバニラを買って、

 それを夜の公園のベンチに座って、

 ふたりで黙々と甘さを感じるんだ。


 そんな関係になれたこと、嬉しいよ。

 ありがとう。






2、センチメンタルな君は最高の宝物





 ✶元気だして



 春が来たんだから、

 元気出して仕切り直ししよう。

 お気に入り曲聴いて、

 軽く走って汗をかいて。


 新しいドキドキは

 環境が変わるからで

 変化にいつも弱い自分は

 いつもこの時期、

 臆病になり縮こまりたくなる。


 臆病を太陽に浄化してもらって、

 オレンジの皮むきみたいに

 新鮮な酸味で踏み出そう。






 ✶受動態




 僕はスロースターター。


 人より生きるのが

 不器用だから、

 いつも肝心なことに

 気づくのが遅れるんだ。


 季節は淡々と過ぎ去っていく。

 もう、外の匂いは春なのに。

 君との関係もおざなりにして、

 僕は一体、

 何をやっていたんだろう?


 そう、ぼやいて。


 忘れてしまうんだ。

 いつも、肝心なことを。






 ✶春はトレンチ



 トレンチコートを

 着こなす君は凛としていて

 人には見せない弱さを

 抱き締めたくなる


 桜は散っていくけど

 思い出はその分増えていくね


 君は突然、立ち止まり

 繋いでいた手を離して

 屈みこみ

 ひとひらの花びらを摘まんだ


 綺麗だね


 そのまま花びら持って

 君が大好きな

 クリームブリュレ食べに行こう






 ✶ナーバスに乗って



 午後のカフェを出て、

 眠気さましに歩くよ。

 大好きな歌をイヤホンに流して。


 こうすると魔法みたいに

 嫌なことをすべて忘れられる。


 臆病で人見知りの私は

 ちょっとしたことでも

 打たれ弱いから。


 こうやって、

 独りで過ごして

 自分を調律して

 奮い立たせるしかない。


 明日も新しいこと頑張るよ。






 ✶おはよう。目が覚めたら、昨日のつづきだったね。



 優しい朝日と手を繋いでベッドから起き上がった。


 昨日のバイバイは、あっけなかったなって、

 ちょっとした寂しさを胸に滲んでいるのを感じた。


 あなたとの日常を想像してみたよ。


 きっと夢見たいに自由で、

 楽しく、上手く、

 生きていけそうだね。






 ✶春の草原



 破裂しそうな気持ち抑えて

 破裂寸前まで強く抱き締めて。


 春風は今日もピンク色していて

 太陽の黄色い日差しの中で

 誰もいない草原で二人、

 風を思いっきり受けて。


 もし、この瞬間、

 世界で二人きりに

 なったとしたら、

 脱出の方法を考えずに

 とりあえず、キスしよう。


 君は強く切なく抱き締めた。







 ✶弱さを受け入れてこそ、愛。



 夢で会ったあなたは赤い雨傘をさして、

 土砂降りの中、凛と立っていた。


「強いね」そう声をかけると、

「強がってるだけなの」と言った。


 その後、君は傘を放り投げて、駆け寄ってきた。


 だから、強く君を抱きしめた。


「弱さを受け入れて」と君は言った。






 ✶ハイジャンプ!



 悪いことばかり見ても

 事態は変わる訳ではないよね

 だから、好転することだけを

 夢の中だけは信じたい。


 アイデンティティを

 傷つけられる毎日は面倒だけど

 週末までやり過ごして

 なんとか生きてるよ。


 面倒はすべて

 チューハイで流そう。

 少しハイになって

 たまにジャンプして

 週明けまで忘れよう。






 ✶今、無価値の代償を支払いに行く。



 タイムマシーンで君を迎えに行くよ。

 時空の果てで遭難した君を。


 座標をセットしたら、あのときのキスを思い出した。


 僕が引き出しに、したためた手紙を君が読んでいたら、

 ――この作戦は成功だ。


 僕はポータブルに吸い込まれた。






 ✶毎日を楽しく過ごすには、鋳銅が必要。



 おはよう。

 無邪気な子供のように毎日が楽しいのが理想だね。


 今日も太陽にピースサインを送りましょう。

 多少の摩擦なんて、

 微塵も気にしない鋼のメンタルで

 ネガティブを宇宙まで飛ばそう。






 ✶引きちぎって、退治しよう。



 泣かないで。

 君の気持ちをできるだけ、

 すべてわかりたい。


 マシュマロを引きちぎるくらいの力で、

 君の心を伸ばしたい。


 君の頬を引っ張って、

 正気に戻してあげるよ。


 悩みを全部、破棄しよう。






 ✶センチメンタルな君は最高の宝物。




 ねえ、自分を大切にして。

 どんなものでも壊すのは簡単だから、

 治すのは難しいんだよ。


 だから、自分を大切にして。


 時計の針が止まる前に、

 楽しい思いたくさんつくろう。






 ✶スプリングシャーベット



 青空が綺麗だから、

 急に君と話したくなった。


 むずむずする鼻は

 春が本格的になった証拠で

 歩き疲れるまで

 このまま直進したい。


 忘れていた記憶が

 脳内で直結して

 傷を思い出して

 流氷が溶けるくらい

 胸が痛むよ。


 気晴らしにハーモニカで

 Cコードを軽快に鳴らすように

 通話ボタンをタップした。







 ✶満たされない。



 臆病だから、外に出るのも怖いし、

 人にも会いたくない。


 これ以上、傷つきたくないし、

 自分を犠牲にしたくない。


 臆病だけど、なんでだろう。

 いつもの寂しいのは。






 ✶傘の下での約束



 雨の中、君と約束してから、

 すでにかなりの年月が経って、

 僕も大人になった。


 君もきっと、

 大人になったはずで、

 ため息がどんな色なのか、

 散々、わかっているはずだ。


 あのとき、無垢に永遠を誓った傘の下。

 君は今でも鮮明に幼いままだ。


 どんよりした日、外に出ると思い出すんだ。

 永遠に会わない君のことを。







 ✶涙が枯れた朝なのに、空虚なのはなぜかしら



 心にポッカリと空いた穴は

 朝、目覚めても、

 全然、埋まらなくて。


 行く宛を失った手紙みたいに

 差し戻しできたら、すごく楽なのにね。


 眩しすぎる朝日で、

 すべて癒やしてほしい。


 すべてが終わった果ての気持ちまで。






 ✶君と最強の愛を誓った日は豪雨。



 豪雨の中、抱き合って愛を確かめる。

 煙るアスファルトと濡れて艷やかな君の髪で、

 自分を取り戻せている気がした。


 このまま、ふたりで蒸発できたら、

 最高だねって笑う君は、

 最強の愛だね。


 雨の中、ふたりで誓った。




 ✶悩みあるときは、シャボン玉でも吹いてよう。



 不甲斐ない思いをシャボン玉の中に、すべて吹き込んでしまおう。

 ストローから離れ、上昇していくのを眺めた。


 虹色に太陽を反射して、

 一瞬、きらめいて消えていった。


 これと言って、

 気持ちは晴れないけれど、

 あんなふうにすぐに終わればいいな。






 ✶楽しいことはキャンディボトルに詰め込んで、

 夢みたいに絶望的な日々を乗り越えていこう。




 恐れないで。

 楽しいことをキャンディのように便に詰めて過ごそう。

 七色のパステルのように、

 甘く、傷つかない日々を胸に詰めて過ごそう。


 生きるのを諦めないように、

 甘酸っぱさを感じて、

 正気を取り戻そう。


 そうすれば、

 今日もきっと上手くいく。






 ✶天気予報が告げられるように

 自分のコンディションも告げられたらいいのに。



 長期的なスランプは今日で止む予報なのに、

 未だにローテンションで、

 改善される見込みはない。


 外は朝から雨だから、

 今日はぼんやりとコーヒーを飲んで、

 ぼやけた頭ん中をしっかりと空っぽにしよう。






 ✶微笑んでおこう



 夕暮れの堤防を君と歩いている。

 少し意識してるから、会話は間延びしがちだ。


 新しいスニーカーが足にあまり馴染まなくて、

 出来たての靴ずれが鮮やかに痛んでいる。


 色々、聞きたいけど引かれるのは怖い。


 当たり障りないことが上手く思い付かないから、

 とりあえず、微笑んでおこう。






 ✶君の微笑みが無敵なのは、

 最上級の優しさを兼ね備えているからだよ。




 今朝の夢の中で君は頬杖ついて、

 外の景色を見ていた。


 優しく、そっとした声で、

「なんで落ち着くんだろう」って

 君は微笑んでいた。


 こんな一瞬が、

 ずっと永遠に続きますようにと、

 今夜、流れ星にお願いしてみようかな。






 ✶今日、生きるための嘘で後悔している君へ。



 嘘をついてもいいよ。

 生き抜くためのことでしょ?


 それで自分を守れるなら、

 特売のライムみたいに

 絶妙な酸味でお得だよね。


 今、自信がないなら、

 嘘をついて、

 明日から胸を張ればいい。


 だけど、嘘にもルールがある。

 誰も傷つけないことだよ。







 ✶週末、君が強がっている理由を知りたい。



 不意に君のことを意識したのは、

 春風が君の前髪を揺らしたその瞬間だった。


 君は凛としていて、

 無理して、

 強がっているように見えた。


 だから、今夜、ウォーターフロントで待ち合わせをしよう。


 カクテルの力を借りて、

 君の果てを聞いてみたい。






 ✶ぐるぐる回るくらい、

 心の傷が癒えないのは忙しい所為だね



 過去をかき消して。


 そう願っても、未だに心の傷が癒えないのは、

 自分を大切にできないからなのは、わかっている。


 今の自分が好きじゃないから、

 誰かに責められたことを思い出す。


 朝霧の中に溶け込むように

 無になれないから、

 生きているという事実だけを噛み締めよう。






 ✶ポケットいっぱいに好奇心を満たせば、

 ファンタスティックは激動する。



 毎日、不思議を追うように好奇心を満たそう。

 水瓶をソーダ水で重くするくらい。


 幼かった頃は誰でも、

 虹色の夢を無限に持っているのに、

 大人になるとキャンディみたいに消えるね。


 汚くて、憎い気持ちなんて感じなかった頃みたいに、

 ファンタジックな日々を過ごしたい。






 ✶社会が大っ嫌いなのは、薄汚れた嘘が嫌で自分を保てないからだ。



 素直になれない。

 雨の庭を裸足で駆け抜けるように

 大人になれない自分が

 たまに情けなく思ってしまう。


 割り切って笑顔で誤魔化して過ごしていればいい。


 床いっぱい、こぼしたマーブルチョコみたいに

 淡い夢を演じればいい。

 それが出来ないから、

 自分を保つことができるんだね。






 ✶苦味を感じなくなったのは、リラックスできるようになった証拠。



 カフェの窓辺で緑道を眺めている。

 朝日できらめく新緑が眩しくて、

 少しだけ感傷を思い出した。


 もう、二度と会うことがない、

 眠ったストーリーが胸の中をギュッとする。


 君の名前を囁いたあと、

 忘れるように

 コーヒーを口に流し込んだ。






 ✶君との予感は本物だって心の底から叫びたい。



 ベンチでふたりきりで、

 無限な夢を語っている。


 揺れる思いを隠すので必死で、

 君の表情を上手く見れない。


 このまま時間が止まればいいと、

 思う気持ちを読み取ってほしい。


 ぼやぼやして笑ったら、

 はずみで君の手に触れた。


 プラズマで以心伝心した気がした。







 ✶君が泣いたら、僕も悲しいよ。

 だから、そばにいて離さないよ。



 君が泣いたら、僕も悲しい。

 ちっぽけな存在に感じる。


 揺れ動く思いは、

 低音を捉えるイコライザーみたいに

 とても繊細で心細く感じる。


 涙のあとは、

 夕暮れに染まる君と手を繋ぐよ。


 愛を目一杯、左手に注ぎ、

 苦い呪いを消してあげる。







3、好きでいてくれて、ありがとう





 ✶今年も君の笑っている姿を見続けたい。



 ハスキーな君の声は何気ない言葉でも

 切なさを帯びていて、

 最高の青に近い透明だよ。


 そんな君と、今年もたくさん、

 ただ、笑いあいたい。






 ✶この冬を君も一緒に保存したい。



 いつかふたりとも、

 嫌でも大人になるけれど、

 雪が似合う今の君を永久に保存したい。






 ✶今はただ、君の無邪気さを感じたい。



 夜のバス停で君とふたりでバスを待っている。

 バカなことしか言わない君の話で、

 お互いの笑い声が響くけど、

 バスに乗るとそんな笑い方できないよね。


 だから、今は君をただ笑わせて、

 楽しそうな君の声を聞いていたい。






 ✶今の恋を永遠にしたい。



 午後の黄色で輝く岬で、

 君と笑いながら金色の南京錠を

 鍵で埋まったフェンスにそっとかけた。


「永遠の魔法だといいね」

 そう言って、君は南京錠に指をかけ、

 今の愛に鍵を締めた。






 ✶この瞬間が嬉しすぎて、急に照れくさくなった。



 オレンジや白、黄色で優しく輝く街を展望台から君と眺めている。

 冬は順調に深まるにつれて、

 君のことを知れた気がするって言いたくなった。


 だけど、少し、それを言うのが照れくさくなったから、

 なにも言わずに

 右手でそっと、

 赤い手袋をしてる君の左手を握った。






 ✶ゼロの天然水。



 なぜかわからないけど、

 今、心の中を静かに灯されて、

 氷のまま冷蔵庫に眠っていた天然水のように

 本当の自分らしさが溶け始めたような気がするんだ。


 だから、偽ってズレた自分を、

 ゼロに戻していくよ。






 ✶いつか今日の寒さをふたりで思い出したい。



 ずっと、君と手を繋げるように、

 雪の街を背景にiPhoneで自撮りして、

 今日の冷たさを夏に笑い合おうね。






 ✶なんでこんなに楽しいんだろう。



 飲みかけのシャンディガフの泡は

 もう消えてしまいそうだけど、

 君とは無限に話し続けられそうだよ。


 ねぇ、もっと君の話を聞かせて。






 ✶それだけで十分だよ。



 笑いあって、

 君の声を確認しあって、

 ただ、今は君のことを抱きしめたい。






 ✶誰もいないホームで、君とふたりで電車を待っている。



 薄暗くなったホームのベンチに座り、

 ふたりで無限にくだらないことばかり言いあって、

 友達以上恋人未満にもっと浸っていたい。


 遠くで鳴る踏切の音がして、

 一気に離れ離れの現実が訪れた気がした。


 だけど、そんなことなんて気にもせず、

 君が無邪気に笑い続けるから、

 もう少しだけ電車の速度が落ちればいいのにって、

 静かに願った。






 ✶君の感性を守りたい。



 青くて、尖っている君の感性を、

 はぐれたペンギンを保護するみたいに

 しっかり守りたいから、

 僕は君のことを全力で肯定するよ。







 ✶似た者同士なのにね。



 似た者同士なのに、

 少しだけ笑いの沸点が違うから、

 君と無限に話せるんだと思う。






 ✶恋を阻む罠。



 君の横を歩いているけど、

 胸に秘めた気持ちを伝える勇気なんて出ないよ。


 だけど、このまま春を迎えるのは嫌だよ。


 勇気出して、君の手を繋ごうとしたら、

 静電気に阻まれた。


 君と見つめ合い、痛いと笑い合い、

 はしゃぐ今を瞬間冷凍したくなった。






 ✶悩みを閉じ込めないで。



「ありのままって難しいよね」

 って君が言ったから、

 君の悩みが深いことに気がついたよ。


 そして、なにもなかったかのように、

 今飲んでるココアの話を始めたから、

 思わず、「待って」会話を切ってしまった。


 きょとんとした表情の君は、

 どうしてって言いそうだけど、

 そんなことより、君の話、聞かせてよ。






 ✶あなたとの恋はキラキラしたままだよ。



 離れるつもりなんてなかったのに、

 すれ違った言葉で恋は消えてしまったね。


 ただ、あなたと過ごした日々が、

 胸の中で、まだキラキラしているのは、

 思い出補正の所為じゃないと思ってるよ。






 ✶君の優しさが眩しすぎる。



 別に会いたいわけじゃないよ。


 ただ、寂しいだけだよ。って、

 わざとらしく言っても、

 君はきっと笑顔で許してくれそうだよね。


 たまに君の優しさが眩しすぎるときがあるんだ。






 ✶楽しい思い出がもっとほしい。



 ソーダ水で喉の渇きを癒やす以上に、

 もっと、楽しいことを欲しがる性格だから、

 満足できないくらい君と楽しいことがしたい。





 ✶夜のスタバで紡ぐ、自分への愛。



 iPhoneをなぞり紡いだ言葉は、

 ほとんど無意味なことは知っているよ。


 ただ、夜のスタバで、

 頭の中を整理する時間が必要なだけなんだ。


 ただ、今日もよくやったって、

 自分をしっかりと励まして、

 明日も生活を紡ぎたいだけなんだから。






 ✶雪が降る街で君とはしゃぎたい。



 雪が降る街のなかで、

 雪だねって、ふたりではしゃぎながら、

 ただ、君の手を繋いだままでいたい。






 ✶君が傷つきやすいのは、知っている。



 切なさをインストールするように、

 君としっかり見つめ合うと、

 そんな傷つきやすい君を抱きしめたくなる。






 ✶夕暮れのなか、君とくだらないことを話すのが楽しすぎる。



 君と一緒に駅に続く夕方の坂道を下っている。


 君とくだらないことを、

 言い合って、笑い合うのが、

 なんでこんなに楽しいんだろう。


 遠くで踏切の音が切なく感じるのは、

 このまま君と、はしゃぎたいからだよ。






 ✶そんなつもりなかったけど、少しだけ、後悔してるよ。



 急ぐつもりなんてないよ。


 ただ、自分のこと考えすぎて、

 君のことを考えられてなかっただけだったね。


 一瞬でも君のことを忘れてごめんね。






 ✶好きでいてくれて、ありがとう。



 好きでいてくれて、ありがとう。

 君のことが好きすぎるから、

 君の理想の裏まで、

 透き通った究極になりたい。





 ✶君との日々をたくさん残したい。



 君との日々を1秒たりとも忘れたくないから、

 君とiPhoneで自撮りした動画は、

 iPhoneの容量を圧迫するばかりだね。


 そんなデメリットなんて気にせずに、

 ただ、君とたくさん思い出を作りたいだけだよ。






 ✶日々の積み重ねに意味は求めてないけど。



 カフェでぼんやりしながら、iPhoneで日記アプリに日々書いた

 無数の意味のない言葉を眺めている。


 別にそれなに意味なんて求めてないけど、

 それなりに日々しっかりやってるじゃんって、

 自分を褒めたくなった。






 ✶君はただ、疲れてるだけだよ。



 静かに方を震わせ、

 泣き始めた君の青の涙を拭いたいから、

 疲れ切った君を、ただ、抱きしめたい。






 ✶街が寝静まる空気を感じると、

 君とのことをつい思い出しちゃうよ。



 ごめんねって、素直に言えなくて、

 結局、あのときはお互いに幼かったから、

 ふたりはすれ違っちゃったね。


 いつものように終電で帰り、

 夜道を歩いていると君のことを思い出すんだ。


 何年経っても、夜の中、手を繋いで歩いた

 何気ない日々が忘れられないや。






 ✶悩みを溶かしたい。



 チョコレートでボールを溶かすように、

 君が抱えている厄介なことも、

 溶かし切って、生クリームを混ぜて、

 新しい甘さに変えたい。






 ✶不器用すぎて、自分が嫌になったら。



 ありのままって難しすぎて、

 いつも、自分が不器用すぎるのが嫌になる。


 こういうときは、決まって、

 夜の外に出て、深呼吸をして、

 自分が自分だってことを確かめる作業が必要なんだ。






 ✶もし、あのときにタイムスリップしたら。



 君はもう、あのときの約束なんて、

 すっかり忘れてしまったんだろうね。


 あのときのまま、季節に置いていかれたのは、

 自分だけかもしれないって思うと、

 ときどき、孤独に押しつぶされそうだよ。


 だから、もし、タイムスリップできたら、

 あのときの約束を有効なままの関係になるように、

 君のこと、もっと深く知る努力するね。






 ✶ささやかだけど、君の今までの頑張りを認めることを形にしたよ。



 君はここまで頑張ったと思うよ。


 証拠や根拠を示す必要なんてないほど、

 今を忙しくして、ギリギリだったんだから。


 だから、今日は特別に、君が気になってた、

 エキナカのクリームブリュレ買ったよ。






 ✶お互いに青かったね。



 青い記憶の中で、今日も君は輝いているよ。






 ✶君は我慢強かったんだね。



 このままの関係が続いたら、

 きっと、君とは親しい関係のまま、

 甘え続けられたと思う。


 だけど、君に甘え過ぎだったってことを、

 君が去ったあとに気がついた自分は、

 本当に自分のことばかりで甘かったね。






 ✶いくつも季節が流れたけど、未だにあの日を思い出す。



 あの日、夕日の中で君が泣いていたのに、

 君のことを上手く慰めることができなくて、

 不甲斐なかったね、ごめんね。


 あのときから、いくつも季節が流れたけど、

 君には、あのときの素直さを忘れないでほしい。






 ✶この街の思い出が重すぎる。



 ほどけたブーツの紐をなおしながら、

 風に乗った冬の匂いを感じた。


 河川敷はまだ、春なんて遠いような寒さだけど、

 あと1ヶ月もしないうちに

 この街から出ていくと思うと、

 それすらも感傷の材料になるような気がした。






 ✶誰も知らないところで、君が頑張っているのは知っているよ。



 もう、頑張る必要なんてないと思うよ。


 意味や効率を追求したら、

 時間の悪魔に追い立てられて、

 自分を見失うだけだから。


 だから君のペースで一歩ずつ、歩めばいい。





 ✶今は考えるのをやめてしまおう。



 気分が悪くなることなんて、

 考えるのをやめてしまって、

 今は、現実逃避に集中しようよ。


 とりあえず、ウィルキンソンでも飲んで、

 諦めるのも悪くないって、

 しっかり自分を落ち着かせよう。






 ✶このままで甘えたい。



 どれだけ、季節が巡っても、

 成長できないから、

 もう、そのままの自分で、

 君の理想に近づくことにしたよ。


 だから、わがままかもしれないけど、

 このままの私を許してほしい。






 ✶もう、こんな時間なのはわかってるけど、

 マイナスに支配されるよりマシ。



 マイナス思考で頭がいっぱいになったから、

 夜にコーヒーを飲んで落ち着かせている。


 もし、上手く寝付けなかったら、

 明日は休む覚悟で飲んでるから、

 こんな時間に飲むなよって言わないでほしい。






 ✶ネオン色の流れに吸い込まれながら、君のことをふと思った。



 今日も夜の雨の中を泳ぐみたいに、

 疲れたまま黙々とスクランブル交差点を渡る。


 濡れたアスファルトに街のネオン色が反射していて、

 多くの雑音が自分の思考を止めようとしているみたいだ。


 透明な傘同士が触れあわないように、

 無機質に世界が流れていく。


 疲れながらも、週末、君に会えさえすれば、

 それでもいいやって思いながら、

 交差点を渡り切り、

 駅に吸い込まれる流れに乗った。






 ✶ただ、君の疲れを癒やしたい。



「疲れた」と言った君の憂鬱な表情と、

 強い春風で揺れたボブの毛先が、

 最高にかわいいと思ったから、

 君の疲れが抜ける魔法を心の中で唱えた。







 ✶忘れたい記憶で取り残される。



 忘れたい記憶が残ったまま、

 トラウマは刻まれたまま、日々は過ぎていく。


 その青いままの棘を忘れて、

 なにも考えずに肝がんに踊ることができたら、

 きっと、もっと生きやすくなるのはわかってるよ。


 だけど、不器用すぎて自分を軽くできないんだ。




 ✶スタバで待ち合わせしたいくらい。



 スタバで待ち合わせしたいくらい、

 君とゆっくり過ごしたい気持ちがあるよ。


 だけど、今はしっかり休んでほしい。







 ✶連れ出してあげる。



 ねえ、つまらないこと考えてないで、

 気になってた新しいカフェに行って、

 一緒に甘いもの食べよう。







 ✶窮屈は嫌だ。



 とにかく、外に出て走りたくなったんだ。


 深夜の商店街は薄暗い白さで、

 誰もいなくて、自分が取り残されたように感じる。


 ただ、嫌なことをすべて忘れたい。


 だから、気が済んだら、ローソンに入って、

 ハーゲンダッツバニラを買って帰ろう。







 ✶ダウンロードした昨日の悲しみを捨てて。



 ダウンロードした昨日の悲しみを捨てて、

 ポカポカの公園のベンチに腰掛け、

 今は忘れて、春の訪れをぼんやりと感じ取ろう。


 孤独には勇敢と名付けて、

 自分から世界を愛せるように、

 ただ、心の中を空っぽにするんだ。






 ✶少し背伸びして、大人っぽいワンピースを買った結果。



 君のために少し背伸びして買った

 青いワンピースを褒める君は本当に優しい人だね。


 少し大人っぽいかもと思ったけど、

 素直に褒めてくれて嬉しいよ。



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