表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/90

神獣王、起つ!! 3

神使獣達は森を駆ける。囚われたシャル達を救うためだ。

しかし、その背に乗るエムリアーナにはまだ迷いがあった。別にシャル達を助ける義理は無い。しかし、身体が動いてしまった。見逃すことが出来なかったからだ。

「エムリ、これを渡しておくライ」

そう言うと、火星獅子の頭部のクリスタルから小さなクリスタルが現れ、それがエムリアーナの手に渡る。

「これは?」

「もしかして、巨人になるための?」

「俺たち一体一体じゃ勝てないかもしれない。そんな時はこれを使ってほしいライ」

「分かった」


ゴート達は森を抜け、転送陣を目指していた。

「しかし、まさかここまで上手くいくとは思いませんでしたね」

「流石は隊長!」

「これで我々の将来も安泰だ!勇者達、今しばらく暴れずに居てくれよ」

それぞれの手にシャルとミリアム、ウォードとトロンで囚われている。皆、なんとか抜け出そうと藻掻いてみるものの、全く抜け出せる状態ではなかった。

「シャル、ヴァリエンデは呼び出せない?」

「出来るとは思う。でも、もし呼び出した時にウォード達に何かあったら・・・」


「ウォード、ソムニュームは」

「無理じゃあないが、コッチが出したとしてもシャル達が人質のままじゃ意味がねぇ。それに、このままあえて連れて行かれるのもいいんじゃねぇか?」

その時である。森の方から巨大な三体の獣が現れれる。

「ちょっと待ったー!」

ゴート達はその声の方に振り向くと、見た事のない巨大な獣達に驚愕するのであった。

「あれは、神使獣!」

「あのエルフ、助けに来てくれたのか?」


「ヤツらは何だ!」

「あんなの居るなんて聞いてませんよ!?」

「えぇい!やれ!」

ゴートの掛け声と共に、オーエン、エルス、ダラは散開しそれぞれの神使獣と交戦をし始める。ルウーボの装備を適格に使い分け攻撃をするものの、火星獅子のスピード、海王星大鷲の空からの猛攻、木星大猩々のパワーの前では刃が立たず、押されていくのであった。

それを見たゴートはこのままでは負けると確信し、次の手を打つ。

「お前達!コイツらがどうなってもいいのか!」

ゴートは手に持ったシャル達を見せつけ、さらに少し強く握る素振りを見せる。それを見た神使獣達は動きを止めてしまう。その隙をオーエン、エルス、ダラの三人は見逃さなかった。一瞬止まった三体に対し、それぞれのルウーボが腕を伸ばして巻き付け、魔法を使い電撃を食らわせる。強力な電撃に、三体の神使獣は怯んでしまう。このままでは相手の反撃を許して負けてしまう、そう思ったエムリアーナは火星獅子から貰った新しいクリスタルを剣の柄頭へと差し込む。

「お願い、もう少しだけ私と一緒に戦って!」

エムリアーナは剣を天に掲げると、持ち手にあるトリガーを引く。すると、剣から溢れ出す光が神使獣達の力となると同時に、神使獣は一つの巨人へと変化していった。

「神獣王、降臨!」

三体の神使獣の揃った掛け声が鳴り響く。

木星大猩々をベースとし、胸には火星獅子の頭部、そして背中には海王星大鷲が付き、手にはエムリアーナが持つ剣と同じ剣を持っている。その姿は、神々しさもあるものであった。

「これが、一つになった姿・・・」

エムリアーナは神獣王の内部、所謂コックピットに当たる部分に立っていた。

「エムリ、お前の好きな様に動くライ!それがそのまま俺達の動きになるライ!」

「分かった、やってみる!」

手始めにエムリアーナは剣を構える。その切っ先は、ゴートのルウーボへと向いていた。

「えぇい!姿が変わったからなんだ!」

オーエン、エルス、ダラは怖気づかず、神獣王へと遠距離攻撃をする。しかし、神獣王には全く聞いていない様子であった。すると、神獣王はゴートのルウーボへ一直線に進む。その動きに対し、ゴートはシャル達を見せつける様に前に出し脅そうとするも、逆に前に出した腕を斬り落とされてしまう。そのおかげでシャル達は事実上解放された事になった。

「今だ!ヴァリエンデ!」

「よっしゃ!ソムニューム!」

その掛け声と共にヴァリエンデとソムニュームが召喚される。

「ありがとう、エムリアーナ」

「ま、感謝するぜ」

「そんなつもりは」

「エムリ、素直になるグル」

「真っ先に助けに行こうとしたのは誇っていいゴリ」

「ほら気を抜くなライ!来るライ!」

神獣王、ヴァリエンデ、ソムニュームの並びにもゴート達は諦める事は無い様子であった。しかし、状況は完全にシャル達の方が有利な状況であった。

「エムリアーナ、ウォード、やろう!」

「応ッ!」

「分かった!」

シャルはヴァリエンデの二つの剣を合体させるとそこに魔力を送り込み、ウォードはソムニュームの背中の二つの砲台を構え、狙いを定める。そして、エムリアーナは剣のトリガーを三回引く。すると、剣にエネルギーが満たされていくのであった。

その三つの攻撃を一気に放つ。ゴート達は咄嗟に逃げようとしたが間に合わず、その攻撃を食らってしまう。幸い直撃は避けられたものの、強烈なエネルギーの衝撃により、ゴート達は遥かかなたへ吹き飛んでしまうのであった。


シャル達は一度森に戻り、エルフ達に自分達が来たせいで森が踏み荒らされた事を謝罪するのであった。エルフ達は謝罪するシャル達を許す様な空気を見せなかった。それはシャル達も分かってはいたが、それでも謝っておきたかったのだ。

謝罪を済ませたシャル達がエルフの森を出ようとした時、エムリアーナに呼び止められる。

「その、お前達の旅に付いて行ってもいいか?」

「え?別に、いいけど」

「里長、私、この人達に付いて行きます」

「それでいいのかい?」

「えぇ。人間の事を、少し知ってみたいと思ったんです。それに、この子達も仲間と会わせてあげないといけないし」

「分かった。好きにするといいさ」

「ありがとうございます!」

その日、シャル達は旅に同行する事になったエムリアーナの身支度のために、エムリアーナの家に一晩泊めてもらえる事となった。こうして、シャル達の旅に、新たな仲間が加わったのであった。


一方その頃、ゴート達は救援に来たグリフ達に回収されていた。クリフ達に繋がれた網の中、回収されたルウーボの残骸の中になんとか生き残ったゴート達も乗っていた。

「今回はあの魔獣達のせいで負けてしまった!しかし、次こそは勝ってみせるぞ!」

「おー!」

ルウーボ達は残っている腕を振り上げる。しかし、その衝撃で網が大きく揺れ、それはグリフ達にまで伝わり、大きく揺れてしまう。

「危ないじゃないですか!堕ちますよ!」

グリフのパイロットからゴート達への怒号が鳴り響く。

「すみません・・・」


気が付いている人も多いでしょうが、今回出た神獣王、そして前に出た超神王にはロボットとしての明確なモチーフがあります。実は「様々なロボットを出す」というコンセプトで書いているため、やはりこのモチーフは外せないだろうと設定しました。

そして、サブタイトルも全てではないですが、所謂パロディ的なものとなっており、元ネタが存在してます。今回のサブタイトルもその一つです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ