表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/90

《混沌》降臨~ケイオスアーク 3

街を覆いつくす光のヴェール。その向こう側にある空が、まるで割れる前のガラスかの様にヒビが入り始める。その光景はサクヤとムラサメにとって見覚えのある物だった。そう、この二人がこの世界に来ることになった原因の“現象”の前触れである。

「サクヤ、ウェルター、ロボの準備だ」

「どうしてだ?」

「まさか、来るのか?」

「あぁ。奴らが、次元龍が来る」

その言葉にサクヤ達に緊張が走る。

しかし、メラとメルはよく分かっていない様子であった。

「俺もリプレイスボディを取りに行くが少し時間がかかる。15分耐えてくれないか?」

「あぁ、任せろ」

そう言うと、ムラサメは自身のフレームゴーレムを取りに駆けだした。

「ねぇ、次元龍って?」

メラがリーナへと質問をする。それに対しリーナは返そうとしたが、言い淀んでしまう。何故なら、ソレはメラとメルの村を襲った物であるからだ。ソレを説明すると、メラとメルがその時を思い出してしまう可能性があるからであった。

しかし、リーナのその行為を無駄にする様に、空の向こう側から、大量の次元龍が現れるのだった。その姿を見たメラとメルは怯えた様子を見せ、リーナの後ろに隠れてしまう。

「リーナは二人を頼む。俺とリュードだけでも」

「いや、俺も行く!メル、怖かったら目瞑ってて」

その言葉に、メルは静かに頷く。サクヤとリーナは二人の意志を尊重した上でエスペランザとマジードラッヘを呼び出し合体させ、空中で次元龍を待ち構えるのだった。

「俺達もだ、いいな!」

ウェルターのその言葉にウェルターの連れた動物達は答える。

ウェルターはクリスタルを握りしめると、それが大きな拳の様な物へと変化する。そして、ソレに新たなるクリスタルを差し込むと、何やら奇妙な音が流れ始める。

「神獣、転神(てんしん)!」

その言葉と共に、ゾウ、ペンギン、パンダの三匹は巨大なマシンへと変化していく。

「神獣合体!」

再び、クリスタルを動かすと、ウェルターのその掛け声と共に、三匹の獣が一つの巨大な人型へと合体してくのだ。

「合体完了!超神王!」

超神王。ゾウを中心とし、それぞれの脚がペンギンとパンダになっているその巨人は、右腕に、ウェルターが装備しているものと同じ巨大な拳を身に着けている。

こうして、空でエスペランザ、陸で超神王が待ち構える形となった。しかし、たった2体で、ムラサメが戻ったとしても3体で迎え撃つには不安がある。だがしかし、やるしかなかったのだ。

次元龍を遮断していた空のヴェールも剥がれ、遂に大量の小型次元龍が街へと解き放たれてしまう。

サクヤはエスペランザを操り、次元龍達を撃破していく。しかし、それでも抜けてしまう物があり、それを地上のウェルターが撃破していく様にしていた。だが、2体だけでは当然無理があり、すぐに2体共取り囲まれてしまい、また、街にも被害が出始めてしまう。その時、外からの攻撃により、次々と次元龍が倒されていく。その方向からは、黒いフレームゴーレムを筆頭とし、様々なフレームゴーレムが存在している。

「ケイオスアーク!?それに、シュバルリリスまで!?いったい誰が!」

すると、エスペランザのモニターに通信が入る。それは、イェルクからであった。

「サクヤ!生きてるか!」

「イェルク!イェルクか!」

「あぁ!」

すると、さらに通信が割り込まれる。そこに映ったのは、女のデミスである。

「そこのフレームゴーレム。もしかしてベルなの?」

「ミレーヌ?もしかしてアナタがシュバルリリスを?」

「うん。それとゴメン、貰った腕輪、壊されちゃって」

「そんなのまた買ってあげるわ。それよりも、シュバルリリスを壊さないでよ!」

「その方、リーナベル様で間違いありませんか?」

「ラウラ。アナタが居るという事は陛下も」

「えぇ。それよりも今は次元龍の対処が先です」

「分かってるわ。協力、頼むわよ」

地上の方にも続々とフレームゴーレムが現れ始める。それは大量のルウーボ。そして、その指揮をしているのはアーノルドの操るヴィアトーラだ。

「行って!スライム!ゴーレム!」

すると、アーノルドは魔獣であるスライムやゴーレムまで召喚し、地上へ降りてきた次元龍達の足止めをする。

「これも、使っちゃえ!」

アーノルドはゴーレムやスライムに足止めさせた次元龍にヴィアトーラを接近させると、腕に付いている巨大な砲身に新たに装備された刃を振り、次々と次元龍を切り裂いて行く。

「へぇ、いいじゃんこれ!」

そうすると、ヴィアトーラはそのまま腕部と背部に付いた砲身を展開し、次々と次元龍を撃墜していく。

「こっちも負けてられないな!」

ウェルターは腕に装備した拳のクリスタルを動かすと、超神王は右手に力を込め始める。そして、ウェルターの動きと同じ様に動きながら大量のエネルギーを放出し、自身の周りに居た次元龍を粉砕していくのだった。

空の方ではグリフの軍団とエスペランザ、フェリックス、ケイオスアーク、シュバルリリスが共に戦っている。それぞれの特徴を活かしながら迫りくる次元龍達を撃破していく。特にフェリックスは、前の戦いをフィードバックした武器となっているため、次元龍達に対し効果覿面であった。

「オイオイ、どういう状況だ?」

自身のフレームゴーレム、リプレイスボディに乗って戻ったムラサメにはその状況がすぐには読めなかった。だが、それでも加勢するしかなかった。

「そこの茶色いの、聞こえるか!」

「茶色?僕の事?」

「あぁ、空に亀裂が見えるだろ?あそこにその砲身を構えてくれ!」

「分かった!」

アーノルドは空に発生した亀裂、空裂に対し四門の砲身を構える。それと同時に、ムラサメもリプレイスボディに装備された巨大な砲身を空へと構える。

「0と言ったら引き金を引いてくれ!行くぞ!5、4、3、2、1、0!」

ムラサメとアーノルド、両者が共に引き金を引き、空裂へと砲撃をすると、その裂け目がジワジワと収束していき、そして消えるのであった。

「よくやった!」

その言葉にアーノルドは「エヘヘ」と照れるのだった。

空裂が収束したおかげで次元龍の波は収まり、そしてサクヤ達も、全ての次元龍を無事倒す事が出来たのであった。


更新が遅れてしまい、すみません。


さて、今回の話ですが元々はケイオスアークのみがサクヤに加勢し、共闘するという形で考えていました。しかし、それでは不自然であり、また、今後の話を考えると七人の幹部をそろそろ出し切っていないと余裕がないため、今回この様な形となりました。

また、リーナの機体は何も考えておらず、本来出す予定もなかったのですが、どういう物にするのか思いついたため今回の話で出す形となりました。しかし、デザインや武器も決めているのにあまり話として描写できなかったのは反省点です。絵は得意では無いですが、落書き程度にデザインした物の中ではかなり気に入ってるため、いつか公開出来る時があればいいですが...。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ