Dear My……… 1
「サクヤ兄ちゃんの誕生日っていつなの?」
ストルツが指定した街・ニードへ向かう際中、唐突にメラがサクヤに質問をした。
「いつって、5月18日だけど」
「じゃあ、もうすぐなはず」
横に居たメルがそう言うと、サクヤはエスペランザに頼みモニターに日付を表示してもらう。今日は5月15日。この世界の日付において、サクヤの誕生日までもうすぐであった。
「ホントだ。でも何でいきなり?」
「サクヤ兄ちゃんもリーナ姉ちゃんもリュードの誕生日も知らないなって思ってさ」
「言われてみれば言ってなかったな」
「リーナお姉ちゃんは、いつ?」
「私?私は2月8日」
「じゃあもう終わってるじゃん」
「そうね」
「リュードは?」
「うーん、分かんないな。出会った日なら多分3月末か4月の頭だったと思うけど」
「なら、その頃でいいんじゃないの?」
メルと一緒に居るリュードが「ピューイ」と鳴く。恐らく同意の意味なのだろう。
「そう言うメラとメルは?」
「俺達は9月9日」
「うん」
「じゃあその時にはお祝いしないとな」
そうこうしているとサクヤ達はニードの街へ到着する。
ニードも街の中央に塔がある事以外は普通に人の往来が多くそれなりに栄えているごくごく普通の街であった。しかし、村育ちの、それに10歳前後の子供であるメラとメルの目には強烈な物であり、自分の感性に無い初めて見るソレに興味津々な様子であった。
街の穏やかさを見るに、少なくともストルツのフレームゴーレムがある様子はなく、ストルツも今は居ない様である。
「メラ、メル。せっかくだし街を回ってみるか?」
「うん!」
二人は気持ちが高ぶっているからか、元気よく返事をする。
「リーナもいいよな?」
「私はちょっとしたい事があるから別行動をさせてもらうわ」
「え?まあいいけど」
「それと、エスペランザは私に預けてくれる?アナタ達にはリュードが居るからいいでしょ」
「あぁ、いいよ」
サクヤからエスペランザの水晶玉を預かったリーナは一人で街を歩き始める。「気をつけてな!」というサクヤの声に振り向かず手を振り、そのまま街を行きかう人々の中に消えていくのだった。
本日9月7日で本作を投稿し始め、そしてこのサイトに小説を投稿し始めてちょうど1年らしいです。
マイペースにやっていたものの、すぐに飽きると思っていたのでここまで続けられたことに自分でも非常に驚いています。
これからも本作をよろしくお願いします。




