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岩魔竜 2

岩魔竜の住む洞窟。それは洞窟と言われているもののその実かなり巨大な物であり、そして鍾乳洞となっている。シャル達は岩魔竜に乗せられその洞窟の入口まで辿り着く。洞窟内が暗いため入口から中が見えないため、シャルは岩魔竜へ頼み慎重に奥に進んでもらう事にした。暗闇の中、ミリアムが魔法で灯してくれた光を頼りに進んでいくと、その奥から何やら音が聞こえてくる。

「音・・・?」

「でもこれは自然の音ではありませんよ」

「岩魔竜、急いでくれ」

シャルの言葉に岩魔竜は奥へと突き進む。そして、岩魔竜が住処としている拓けた所に辿り着くと、そこには2体の巨人がおり、そして何かと戦っている様であった。

「クソッ!なんなんだコイツらは!」

「気を付けろウェスター!俺の知ってる見た目と少し違うが、コイツらは次元龍だ!」

「知ってるのかムラサメ!?」

「あぁ、厄介な奴らだ。まさか”こっち”にも居るなんてな」

その次元龍はサクヤが見た物とは違い、翼はかなり退化しており、そして体表が岩魔竜に近くなっている。2体のフレーム・ゴーレムは襲い掛かる次元龍に対して応戦をしているが、その数に対して劣勢の様であった。

「こらどういう状況だよ」

「分からないけど、多分あの生き物が敵だと思う。そうだよね?」

シャルの言葉に岩魔竜が頷く。

「分かった。行こう、ミリアム!」

「うん!」

「ヴァリエンデ!」

シャルはヴァリエンデを呼び出すと同時に、2体のフレームゴーレムへ加勢し、次元龍へと斬りかかる。

「なんだァ!?」

「説明は後!今は加勢します!」

「なんだか分からないが、了解した」

「岩魔竜、ウォードとトロンを頼む!ウォード、トロン。二人は岩魔竜と一緒に安全な場所へ!」

「分かりました」

「なにも出来ないのは歯がゆいが、仕方ない」

岩魔竜はウォードとトロンを乗せ安全な後方へと引いていく。その間も次元龍は襲い掛かって来るが、三体のフレームゴーレムで対処し続ける。翼のあるヴァリエンデにとって鍾乳洞という地形は不利であった。

「シャル。この翼、飛ばせるみたい」

「ホントに?」

「うん、こっちで動かすことが出来るかも」

「ならお願い!」

ヴァリエンデは背部に付いた翼を次元龍の方へと飛ばし、それをミリアムが操作し次元龍へぶつけ、そしてひるんだ所をシャルが斬って倒していく。

三体の協力で目視及びセンサーで確認出来る次元龍は全て倒される。

「やった・・・か?」

「気を付けろ。相手は次元龍だからな」

「ムラサメ、その次元龍ってのは何なんだ?」

「それは・・・」

「待って、みんな!」

ミリアムが何かに気付く。すると、鍾乳洞の奥から鈍い足音が鳴り響き始め、巨大な二足歩行生物が現れる。それは三体のフレームゴーレムの倍の大きさはある。しかし、全体的な身体の造りや顔は先ほどの次元龍と似た物である。

「アレも次元龍とか言うのなのか!?」

「あぁ、多分な」

「シャル、気を付けて。ヴァリエンデが警戒してる」

巨大な次元龍は三体のフレームゴーレム、そして岩魔竜に対して大量の岩を吐き出し攻撃を仕掛ける。身体の大きさもあり一つ一つの岩石は大きく、その攻撃は掠るだけでも大きなダメージであった。繰り出される岩石攻撃に対し、ムラサメは砲撃、ウェスターは拳、シャルは剣で攻撃をしていく。しかしただでさえ硬い次元龍が岩石の身体を持ち、そしてさらに巨大な身体を得ているためどの攻撃も歯が立たず、次元龍の返り討ちになってしまう。

「刃が通らないツ!」

「コスモナッグルが効かない!?」

「俺に任せろ!」

ムラサメは砲撃で次元龍の顔を狙い攻撃をすると、フレームゴーレムの上半身と下半身を反転させる。すると、大きな拳を身に着けた姿になり、その姿で怯んだ次元龍へ拳を突き出し突撃し、腹部へと拳を打ち付ける。拳の入った次元龍の腹は微かにヒビが入り、ムラサメはすかさずまた上半身と下半身を反転させ、その傷へ銃口を突きつけ砲撃をする。その攻撃に次元龍はひるんだが、すぐに抵抗をし、ムラサメを弾き飛ばすのだった。

「ムラサメ!」

「弱点は作った!あそこを狙え!」

腹部の傷、そこを狙えば勝機がある。その傷を狙いシャルとウェスターが動くが、次元龍の傷に近づけさせない攻撃のせいでその傷には届かない。ムラサメが先ほど同様に頭部へと砲撃をするが、次元龍にはそれが読まれ弾かれてしまう。

それを見ていた岩魔竜が動き始める。その巨体を活かし次元龍の右足へと突撃し、次元龍の足を止めながらそちらへ気を逸らせる事へ成功する。次元龍はそれを振りほどこうとするも、岩魔竜は力強く抑え、足を動かない様にしていた。

シャルはその隙を付き、岩魔竜の腕近くへと飛び、関節のそばへ行くと、二本の剣を力強く振り下ろし次元龍の腕を斬り落とすのだった。

「やるな、なら!」

ウェルターとムラサメはシャルに倣い、脚へと近づき、片腕を落とされ苦しむ次元龍の脚関節へと攻撃を仕掛ける。それと同時に、シャルは次元龍のもう片方の腕も斬り落とすのだった。

腕を斬り落とされ、脚も攻撃でまともに動かせなくなった次元龍から一同離れる。

「じゃあ最後の仕上げと行くか!」

ウェルターが威勢よくムラサメとシャルに声をかける。

「シャル、ヴァリエンデが二つの剣を合体させて魔力を込めろって」

「剣を?こうか!」

シャルはヴァリエンデの二本の剣を刃が付いていた方同士でくっつける。すると、剣は一本の大剣へと変化する。

「ムラサメは奴の腹に砲撃を。俺は奴の腹にコスモナッグルをぶち込む。そちらさんはその剣でトドメを刺してくれ」

「分かった」

「了解」

「では、行くぞ!」

ムラサメは砲撃を傷口に連射し、それと同時にウェルターが腹部に接近し、右腕の大きな拳に力を込めながら攻撃をする。

「頼んだぞ!」

シャルは大きく飛び上がると、そこから次元龍の腹へ一直線に突き進み、魔力を込めた大剣を腹部に叩き込みながら通りすぎる。

傷口に一気に膨大なエネルギーを持つ攻撃を叩き込まれた次元龍は、そのまま内部から弾け飛ぶように爆散していくのだった。


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