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ニセモノの勇者 3

翌日、シャル達の一つの結論を出した。それはこの街、国の然るべき機関へ対処を任せる事である。シャル達も次を急がないといけないため、いつまでもこの偽物に構っている暇はない。それに、詐欺であれば自分達でどうこうよりもキチンと法に任せた方がいいだろう。ディナルドの占領下と言えど、それくらいは機能しているだろう。そう思いながらシャル達は次へ行く準備をしていた。

しかしその時、街ではある事が起きていた。

街の塔の近くリーダー格のフレームゴーレムが一体、そしてその近くにピスラズでも見かけた丸いフレームゴーレムが複数体居る。そしてその場に民衆が集まっており、その先頭には偽物の勇者達の姿があった。

「アンタ、勇者なんでしょ?こんなのさっさとやっちゃってよ!」

そう言われると、偽勇者達は半ば強引にフレームゴーレムの前に差し出された。リーダー格と思われる蜂の様な見た目のフレームゴーレムが開くと、そこから腕輪をした女の魔族が姿を現す。

「お前がリーナベルとオルタロスをやった奴か?」

「そ、そうだ!」

偽勇者のシャロは後に引けなくなってしまっている。そういう状況になってしまった以上シャロは剣を抜き構えたが、その立ち姿は腰が引けており、完全に戦える姿勢ではなかった。そして、それは敵である女の魔族にも伝わってしまっている。

「お前みたいな奴に・・・リーナがやられたなんて!」

魔族はフーレムゴーレムから飛び降りながら短剣を抜き、シャロへと襲い掛かる。咄嗟にシャロは自分の前に剣を構えそれを防いだものの、魔族の攻撃は収まらなかった。時には防ぎ、また時には傷を負いながらもなんとか攻撃を凌いでいたが、シャロは剣をはじき落され、その場で尻もちをついてしまう。魔族はシャロにトドメを刺そうとしたところ、シャロの仲間達が魔族に飛びつき四肢にしがみつく。

「逃げろ!」

仲間の一人がそう言う。しかしシャロの背後には民衆たちの目があり、とてもおめおめと一人で逃げられる状態ではなかった。シャロは咄嗟にその場の剣を取り魔族に斬りかかる。だが魔族もなんとか右腕の拘束を振り切り自身を守る体勢に入った。

シャロの剣が魔族の腕に当たる。距離と踏み込みが足りなかったからか、魔族は腕輪を壊され、腕に多少の傷が出来た程度でしかなかった。が、魔族は破壊された腕輪を見て、怒りのまま拘束を振りほどく。

「よくも・・・。よくも大切な腕輪を・・・!」

魔族は腕輪を拾うと、フレームゴーレムのコックピットに戻る。


魔族の腕に剣が当たったその頃、シャル達は宿から出て、その異変に気付く。

「オイ!アレ、マズいんじゃないか!?」

「あぁ。みんなは街の人達の避難誘導を!私はアッチをなんとかする!」

シャル達は駆けだした。


「殺してやる!お前なんか!」

魔族はフレームゴーレムを動かし、巨大な手でシャロを潰そうとする。シャロは目の前で動く巨人に恐怖し、腰が抜け逃げようにも逃げられなかった。このままでは死ぬ。そう思ったその時、シャルが間一髪の所でシャロを抱えながらその手を避けたのだ。

「みんなと早く逃げて!」

その声を聞き、状況は分からないが助かった事が分かったシャロは仲間と共に逃げるのだった。


少々時間が開いてしまいすみません。

明日も更新出来ればとは思っています。

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