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報告

エルピロが戸を叩くと、中からヴェルドの「入れ」という声が聞こえてくる。

「失礼します」

エルピロがヴェルドの部屋の戸を開けると、ヴェルドは自室で仕事をしている様だった。

「イェルクの回収した例の生物についての経過報告に参りました」

その言葉にヴェルドは作業を止め、エルピロの方に顔を向ける。

「例の生物、ここではその見た目が過去の文献と合致する”次元龍”と呼称しますが、この次元龍という生物は骨格や行動から恐らく生態としては虫に近いモノだと思われます。ただ、外骨格的な構造でありながらも頭部や翼部においては竜と似た様な骨格構造になっています。また、イェルクのフレームゴーレムのナイフが通らなかったという表皮ですが、試してみたところ、こちらが持つフレームゴーレムでは傷一つ使い様な代物となっています。ただ、チャーモンドのソムニュームの分解能力で分解出来る事も確認されたため、恐らく対抗策になりえるかと」

ヴェルドはその報告に何も言わず、ただ耳を傾けるだけであった。

「そしてソレに関連して、イェルクの報告からメラルの近くの村に調査を向かわせましたが、残念ながら跡形もなく燃え尽きていました恐らくイェルクが会ったと言うリーナベルの乗るエスペランザという名のフレームゴーレムの仕業でしょう。彼女が先に村に向かったとの事でしたので」

「そうか・・・」

「今回改修された次元龍は過去の文献に載る記述と酷似していますが、そうである場合は500年前に起きたとされる空裂とも関係があると思われます。しかしそこはまだ何とも言えない状況ですが」

エルピロはヴェルドの机に近づくと、手に持っていた資料を置き「今回の報告について纏めたものです」と言い、部屋を後にしようとする。

「エルピロ。塔の建設の進捗率はどうだ?」

「完成したのは6割程度と言ったところです。エルフの森など一部においてまだ建設が進まない所はありますが」

「急がせろよ。アレの必要性はお前も理解しているだろう?」

「えぇ、それは勿論」

「それでは」と言いエルピロはヴェルドの部屋を後にする。その後、ヴェルドは渡された資料に目を通し、何かを考えるのであった。


今書いている話に少々悩んでいるため更新が遅れるかもしれません。

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