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再会、友よ 2

メラルの街のほぼ中央だと思われる場所。そこには巨大な塔が建っていた。その塔は目視で測ってもエスペランザの倍の大きさはあるだろう。街のどの建造物よりも高い塔は、少なくともこの世界の人間側の建造技術とは思えないものでもあり、フレームゴーレムの様に、何かしらの未知の技術ではないかとも思えるものでもある。しかし、その異様な「塔」の存在を街の人達は昔からそこにあったかのように気にすることも無く生活をしている。

「これは?」

「ディナルドがこの土地、国を治めた証の様な物よ」

「じゃあ門番がエスペランザに驚かなかったのって」

「そう、これはフレームゴーレムを使って建てた物。だからきっと見たことあるんでしょうね」

サクヤはその事実に恐ろしさを感じた。フレームゴーレムを使うだけではなくこの様な物すら作り出す技術力。自分達が相手をしようとしている存在は、自分が思っている以上に強大な存在だと思い知らされたからだった。

「この大陸の西側はどこもこんなものよ。今は東側にも勢力を伸ばしているわ」

「でも何でわざわざこんなものを?」

サクヤは疑問に思った。その国を支配した証として塔を建てるなど非常に非合理的だ。そんな事をしなくても政治的統治をし、政治のやり方次第でいくらでも自身の力を見せつけられるはずである。しかし、この街の様子は平凡そのものであり、圧政に苦しんでいる姿も無く、魔族・デミスの住処として土地を奪われているわけでもない。ただそこにある”塔”以外は至って普通な人の街である。




イェルクの乗るフェリックスは空を駆け、メラルへ近づいていた。街の近くにもなるとその塔が目視で確認出来るようになる。そのため、まずイェルクは街の上空を通過した後、高度を下げながらUターンをし、スピードを下げ、より近くで塔とその周辺の確認をしようとする。彼なりにかなり速度を落とし、極力周囲に被害を出さず、かつ目視での確認が可能なスピードで塔のそばを横切るのだった。

「塔及びその周辺に問題はなし。謎のロボットの反応及び存在もなし。まっ、そんなもんだよな」




サクヤ達の頭上を突如轟音と共に何かが通り過ぎる。その直後、軽い突風と衝撃波が周囲を襲う。その風を受けた人たちは少し揺らめきそうになり、同時にその謎の物体を注視した。街の人達は少し物珍しそうな顔をしていたが、サクヤだけそれを見た後に少し様子が変であった。

「サクヤ?」

「ハイ・ムーバー・・・、しかもフェリックス・・・!?」

ソレを見てからのサクヤの行動は早かった。上空を飛び去った何かをすぐに追う様に咄嗟にエスペランザを呼び出す。突如現れたエスペランザに街の人々は驚き、怯えながら距離を取ろうとしている様子があった。

サクヤが前方の席に乗り、すぐに動く準備をした。

「どうするつもり?」

「リュード、マジードラッヘを頼む!今すぐアレを追いたいんだ」

リュードはサクヤの言葉を聞き、コックピットから出るとマジードラッヘを召喚し、その中へと取り込まれる。召喚されたマジードラッヘがエスペランザに対し背に乗る様に促すと、エスペランザはその背に乗り、両手でしっかりと掴まる。すると、マジードラッヘは羽ばたき始め、上空を飛び去ったソレを追うように飛んでいくのだった。


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