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再会、友よ 1

サクヤとリーナ、そしてリュード。三人がエスペランザで歩んで数日、彼らはとある街に近づいていた。

「リーナ、ストップ」

「どうしたのよ」

「地図を見るとこの先にメラルって街の関所に差し掛かるんだ。だからそろそろ降りて、歩いて行こう。じゃないと、こんなもので他の国に近づいたらどうなるか」

「大丈夫よ、私に任せなさい」

リーナはサクヤの制止を振り切り再びエスペランザで進み始める。すると、徐々に街を大きく囲う巨大な柵の様な物に近づき、出入りの門と思われる場所には門番と思われる人間が二人ほど立っている。門番の二人は徐々に近づいてくる様な振動に警戒している様子ではあったが、リーナはそんなことも気にせず段々と関門へと近づいていく。木々の中から姿を現した巨大な像に門番達は驚き、尻もちをつく。しかしその顔は驚きはあれど、恐怖という物は無いように思えた。

「お前!何者だ!」

門番の一人がエスペランザに向かい大声で叫んだ。

「リーナベル・アルクトゥラとアツタ・サクヤ。ただの旅人よ」

「旅人がどうして巨人を扱っている!それにこの街に何の用だ!」

「これは拾ったのよ。歩くのが面倒だから重宝してるわ。それにここは旅の寄り道よ、何かしようとは思わないわ」

その言葉を聞き、門番二人はしばらくひそひそと話合う。

「分かった、通れ!ただその巨人からは降りてもらうぞ!」

「話が早くて助かるわ」

リーナはサクヤの方に向き、「言ったでしょ、任せてって」と言った。先ほどの問答にサクヤは内心ヒヤヒヤとしていたが、何とかなった事に安堵した。二人は貴重品を持ち、エスペランザから降りる。二人はフード付きのマントの様な上着を羽織っていた。これはリーナが極力正体を見せない様にするためであり、同時に片腕を失っている事を隠したいからという思いから着ているものであり、サクヤはそれに合わせている。

メラルはエルラドという国の都市の部類に位置する。巨大な都市でありながらも周囲の自然は残してあり、最低限使う陸路が大きく開拓された街である。街並は石畳で舗装された地面にすし詰めの様に立ち並ぶ建物とサフラトよりも発展している様子があり、人通りもサフラトよりも多い。そのため、サフラトよりも広い街なはずなのに狭く錯覚してしまうほどである。村から遠く離れているわけでもない場所でここまで社会に違いがあるのかと人によっては衝撃を受けることだろう。

サクヤ達がこの街に寄ったのは本当にただの気まぐれの様なものであった。街があるなら寄り、そこを楽しみながらも旅で必要となる物、特に塩を筆頭とした消耗品で必要な物があれば買っていくただそれだけである。

「しかしあの門番はなんでエスペランザに驚かなかったんだ?」

「理由は、アレよ」

リーナが指を指す方向。街の中央辺りに巨大な塔が建っていた。

「あそこまで行くわ。近くで説明した方がいいでしょ」




とある森。そこに一機の戦闘機が現れた。

「まったく凄いもんじゃないのよ、異世界の魔法ってのはさ。でもこれ、アニメでも夢でもないのよね」

それの男はヴェルドに匿われていた男、イェルクだった。

「この近くにあるメラルの塔の定期観察ね。ただ近くにフレームゴーレム・・・、ロボットの反応があったからそれの情報収集も出来ればしろと・・・」

イェルクは地図を見ながら頭をかいた。

「ま、行けば分かるでしょ」

イェルクは適当な所で考えるのをやめ、コックピット内をいじり発進の準備をした。

「じゃあ行くぞ、フェリックス!久しぶりのフライトをたのしもうぜ!」


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