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依頼 1

竜との戦い。それにより帰る場所を失ったものは少なくなかった。そう言った者には奇跡的に残った村役場や飲食店などを貸し出し、その場を凌ぐ形となった。シャル達は役場の避難者達の場に残り治療の手伝いなどをすることに徹していた。サクヤも何か手伝えることはないかと思ったが、やはりリーナと言う存在はまだ村人たちに受け入れられていない事、そしてリーナ本人の消耗もあったためランドに自分の家に帰って休むように促されるのであった。幸いにもサクヤの家は竜の暴れた場所から距離があったため被害を免れており、その周辺も奇麗に残っていた。二人が家に戻ると、リーナは吸い込まれるようにベッドへと倒れ込んだ。サクヤには感じ取れないほどの疲れがあったのだろう。サクヤもリーナに続くように、寝床に転がり、休もうとした。しかし、眠ろうとしても、リーナの事がバレた事による今後への不安が頭の中を駆け巡り、休もうにも休めない状態となっていた。

しかし気が付くと朝になっていた。眠れないと思っていたサクヤもいつの間にか眠っていた様だが、休めた気がしなかった。ベッドの方を見るとまだリーナは眠っている。サクヤは起こすかどうかを迷ったが、昨日の今日で疲れているのもあり、そっとしておくのだった。

朝食の支度が終わる頃にはリーナも目を覚ました。サクヤはリーナに表の井戸で顔を洗わせ、その間にリーナの分の朝食も手際よく準備をし、二人は朝食を食べ始めるのだった。




明るくなると村の惨状がよりハッキリとしてきた。竜の暴れた村の中心から半径約15mの距離の建物はほとんどが崩れ、焼失しており、そこを超えても半径約30mは被害が目に見える形で残っていた。しかしまずやるべきことは竜の死骸の後始末である。放っておくと腐り始め、二次被害をもたらしてしまう。幸いにも昨晩の救援要請により、近隣の街や都市から続々と兵が集まってきており、それらの人間が竜の死骸の調査及び解体を始めていた。

「しかしこれだけの巨体を、しかも首を奇麗に落とすなんて一体誰がそんな芸当を」

「村人の話によれば巨人像が動いて竜の討伐を手伝ったと」

「巨人像?村の外れのアレがか?」

「えぇ。詳しくは分かりませんが、もしかすると魔族が各国制圧に使っているらしい例の巨人と同じものじゃないですか?」

「ふむ・・・」

「ちょっとこっちに来てください!」

「どうした!」


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