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とばっちり騎士は、呪われ令嬢に勘違い気味な愛を捧げる  作者: 宇和マチカ


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16/23

よりよき逢瀬の為に

お読み頂き有難う御座います。

 そして……なんと、婚約者である筈のライくんが正味1時間弱で追い返されてしまったわ。

 は、早くない?


 いや、思わぬサプライズプレゼントも貰えたし精霊の話もちょっと聞けた。ということは逢瀬的に……逢瀬は7割方成功、かしら。

 ……正しい逢瀬とは……ではどうしたらいいもんなの。ふたりきりで庭とか歩いてたり、ふたりきりで寄り添ったりしてる乙女小説的逢瀬は、どうやって行うもんなの……。誰かに聞きたいわ……。

 アレ、まさか護衛やら侍女に囲まれまくった中でやってるんじゃないわよね? 嫌すぎでしょそんな逢瀬。認めないわ!


「ねえ、ちょっと次にライくんが来た時は、少しばかり席を外して頂戴」

「まさかそんな! お嬢様は漬け上がりなんですから!」

「未婚の高位貴族令嬢が逢瀬だなんて!」

「ちょっと! その、肉のフライの下拵えみたいな表現は止めなさい!」

「すみません、主任!」


 漬け上がり……お肉の下拵えにそんな表現有るのね。料理はサッパリ分からないけれど。

 最早、食べ物の表現しかないわよねえ。

 はあ。

 精霊漬け……辛いわ。何が辛いって、絵面とシリアス皆無な感じが……。

 それと、高位貴族令嬢が逢瀬をバンバン楽しんでる世界に行きたいわ……。


「お嬢様、耳飾りに合うドレスをお作りしましょう」

「青か藍色かしら。明日仕立て屋を呼んで」

「畏まりました!」


 主が傷心気味だというのに、張り切ってるわねえ……。ええ、いけないいけない。逢瀬は……まあ、何とか侍女と護衛を屋内で掻い潜るとかして、安全に何とかする手立てを考えましょう。難しそうだけれど。


「それにしても……ライくんにガセネタを吹き込んだ騎士とやらは誰なのかしら」

「お嬢様が歳上好きというお話ですか」

「そんな公言したことない筈だけれど。そもそも、私の婚約者って……居なかったわよね」

「お嬢様は総領姫ですものね」


 そうなのよね。私ってば一人っ子だから跡継ぎなのよね。

 ……あれ?

 ライくんってば、スパークル侯爵よね?

 跡継ぎ同士で結婚……出来なくはないけれど。


「……私がふたり跡継ぎを産んで、其々を継がせるパターンか、アホ程居るあのムサ苦しい従兄弟のどれかを継子に迎えるかどれかね」

「姫様がかの者を婿にお迎えになるのでは?」

「推しの家を潰すのは、ちょっとねえ……」

「あんな失礼な者共にお優しい……」


 ピカ……カゲッテーラ様に邪険にされたけれど、それはちょっとねえ。

 でも、滅茶苦茶不満そうなオーラがノカから漂ってくるわね。何時も通りだわ。それにしても、苦虫を100くらい噛み潰したような顔面が怖いわね。横の侍女が小刻みに震えてるし。


「明日にでも王宮に言って、情報収集しようかしら。その辺も押し付けられそうな従兄弟をピックアップして……」

「先触れをお出し致します!」

「ちょっと! 3人も行かなくていいわよ!」


 ……ノカの眉間のシワが凄くなってるわね。貫禄ある新人侍女だったのが、更に威厳を増して……。

 中々どうして、十年で変わることもあるみたい。


 しかし、私とライくんの未来に関わる健全な逢瀬の為にも、スパークル家とマッシブスパーキン家のことを調べなきゃ。

 ライくんの家族は、何故罪を犯したのかしら。親戚一同そこそこ仲良くって、難しいものなのねえ。



侍女と護衛にかごめかごめされた逢瀬を耐えられる根性が備わるのが先が、家来の信頼を裏切り撒くのが先か。

悩めるシャンティです。

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