酒勝負
義元「この酒は、結構酔いやすいやつだ。だからお前はひと口でベロベロになるんじゃないか?」
義元はそう俺の事を馬鹿にする。
「残念だったな、俺はあんまり酔うタイプじゃねぇと思うんだよ」
義元は、酒瓶を手に持ち、ドボドボと口へ運んだ。俺はその姿に驚いたが、俺もコップに酒を入れて、飲み始めた。これ、現代でやってたら捕まってるよな。良い子の皆はしないでくれよな。神様がやってることがすべて正しいとは限らねぇんだし。
義元「っあぁ!うめぇ!」
こいつ、完全に楽しんでるだろ。俺は静かに飲み進める。少しクラッと来た気がしたが、知らないふりをしておこう。
「義元お前、頬赤くなってきてるぜ?」
こいつ、もしかして酒に弱いのか?
義元「お前こそ、真っ赤じゃねぇか」
やべぇ、そろそろ酔ってきたかもしれねぇ。クラクラ止まんねぇ。
信長「行くぞ、真琴を助けに」
お兄ちゃんはそう言い、馬に乗った。
三成「はい。準備万端です。今川様はシバきがいがありそうですからね」
万円の笑みを浮かべる三成、それはきっと顔だけで内心ガチ怒かもしれない。
政宗「信長、無理はするなよ」
政宗も馬に乗る。どうやら、今川の方へ行くのは織田信長、石田三成、伊達政宗、徳川家康の4人らしい。まぁ、家来が後ろに数万もいるけどな。
信長「真琴は無事だろうか。怪我してないだろうか。食事食べてるかな。泣いてないかな。今なにをしているんだ真琴ぉ!今川のことだ、なにをされるかわかったもんじゃない。今助けに行くからな愛する弟よぉ!」
信長は馬に乗りながらそう言った。隣にいる家康は呆れて苦笑いしている。
家康「どうしようもない上司様だな……」
政宗「だけど、そこが良いところでもあるんだよな」
先頭を切る信長を2人は眺めながらそう言った。
家康「だな。だからこそ、こうも仲間が集まるのかもな」
三成「なんだかんだ言って、皆さん信長様が大好きでおられますよね」
そうニコッと笑い2人に向かってそう言った三成。そして、2人を抜かして信長の次に続いた。
家康「今、煽られたか?」
政宗「ちょっと馬鹿にしたような言い方だったよな」
2人はそう言うと、首を振ってそんなわけないか、と言った。
「お前ぇ!良いところつきやがってぇ!」
顔を真っ赤にさせ、ベロンベロンの状態の俺は義元に向かってそう言う。もちろん、義元もベロンベロンだ。今、俺達がなにをしているかだって?そんなの、決まっているじゃないか、将棋だよ。
義元「大手ぇ!これでお前の負けだな!いい勝負だったよ真琴!」
今回は負けてやっただけだ。優しいだろぉ俺、手加減してやったんだ。まぁいい、俺の本当の力は隠しといてやろう。
義元「ほれ酒飲め飲め!」
「有難くいただこう。今川、お前も飲むだろぉ」
俺はそういい、今川に酒をつぐ。
「かんぱい!」
義元「かんぱい」
俺達はかんぱいすると、酒を一気飲みした。




