強硬手段
「よし、こうなったら強硬手段だ」
俺は咳払いをすると、息を吸った。
「やだやだやだやだ!俺死にたくない!不死身だけど、神だけど、痛い思いしたくない!ここから出してよぉ!」
そう、俺の強硬手段とは大声をだしてこいつらを困らせること。つまりは……とにかく暴れる作戦だ。素晴らしい作戦だろう?流石俺、やっぱ格が違うな。
朝比奈「お前……」
ほらね、朝比奈が来た。
「頼むよぉ、こっから出してくれ」
朝比奈「言う人間違えてるぞ。俺はお前の敵だぜ?出すわけないだろ」
「いや、男であることに変わりは……ない」
俺がそう言うと、朝比奈は見下すような目付きで俺の事をみる。
朝比奈「頭直してもらってこい、あ、た、ま」
うわ、こいつめっちゃうざいやん。こんなうざいやつ、現代にしかいないと思ってたわ。戦国にもいたのね。
「カッチーン。俺怒っちゃったからな。神様怒らせたら怖いんだからな?」
朝比奈「ふん、手を足も出せねぇじゃんかよ」
あ、こいつ今、俺の事を鼻で笑ったよな。
「よし、お前は輪廻転生させてやらないからな」
俺を怒らせた罰だ罰。神様を見下した罰。
義元「ゴホンッ、俺が話の相手をしよう。俺も暇だったんだ、お前も暇だろ?」
「暇だ、構え」
俺が素っ気なくそう言ったので、義元は少しイラッとしたようだ。
義元「俺に構ってもらうんだよ、俺が構うんじゃなくて」
「なにその無駄なプライド」
義元は眉をピクつかせる。こいつ、かなりイライラしてるな。まぁ、遠慮しないけど。
義元「お前にだけは言われたくなかった」
そうため息をついた義元。
義元「お前に痛い思いさせてやる。まぁ、酒飲むか」
痛い思い?なんじゃそりゃ。
「酒?俺未成年……」
義元「未成年?そんなの関係ねぇ、飲め飲め!」
こいつ、俺にお兄ちゃん達の情報をはかせる気だな。絶対に言わないぞ。お兄ちゃんが来るまで、俺頑張るからな、みててくれ。
「義元、飲み勝負しようぜ。早く酔った方が負けだ」
義元「すまぬがそんなことやっている暇はない」
お前が酒飲もうって言い出したんだろうが。まぁ、それは堪えてこらえて。
「あぁ、負けるのが嫌だから、あぁ、そっかそっか」
義元「はぁ?負ける要素なんてないね!俺は酒強いんだ」
ほら、乗ったのった。こいつは、馬鹿だからな。
「じゃあ勝負だ!」
義元「いいぜ、乗ってやる」




