遭遇
家康「下がってろ真琴……」
「うん」
なんだぁこいつ。帽子深く被りすぎてよく顔見えねぇよ。
?「奥にいるのは、みない顔だね。どうやらあの噂は本当のようだ」
「う、噂?」
?「織田が買い物に来た時のことだ、真琴が心配だと織田が言ったら明智が弟のことが本当に好きなんだなと言った。つまり、真琴は弟。そして、お前は……真琴!まとめると、お前は織田信長の弟!まさかとは思っていたが、本当に織田に弟がいたなんてな」
家康「だからなんだってんだよ……人斬りさんよぉ」
人斬り「だから、剣術の強い徳川を斬るより、まだ徳川より未熟であろう織田の弟を斬った方がはやい!それにな、織田信長もその方が悲しむ!」
そういって俺に襲いかかってきた人斬り。
家康「逃げろ真琴!」
「……やだ!」
ここでお前が死んだら、歴史が変わっちまうよ。そうなったら!……勉強し直すのが面倒になるんだよこの野郎!
それに、今の俺は無敵なんだよ!
「家康、背中俺に任せろや」
家康「馬鹿。そんなこと出来るか」
「みろ。銃だ!」
家康はしばらく静止して、任せた、と言った。すると、色々なところから人斬りの仲間らしき人物達が俺達を囲んだ。
俺は早速銃を発砲する。ふっ、俺はゲームの神様でもあるんだ!昔から休日はサバゲーをしに行ったりしていたからな。銃を撃つのは得意なんだよ!
家康「お前……上手いな」
「でしょ!」
人斬り「流石徳川家康!やはり殺せぬか!」
?「あれ、家康?なにしてんの?楽しそうだな」
家康「お、お前!」
そこに居たのは、今帰るであろう丸だった。
幸村「俺と家康が揃ったら誰にも負けないのぉ」
たしかに……この2人が集まったら最強……ってあれ?俺は?神を入れろよそこに!
人斬り「に、逃げるぞ!退散退散!」
すると、さっきとは全然違い、血相を変えて去っていった。
それにしても、結構この銃いいな。使えるぞこりゃ。
「ただいま」
三成「あ!おかえりなさい!あ、あれ?!どうなさったんですか?!」
「なにが?」
三成「血がついておられますよ!家康にも……」
「人斬りにあってね」
三成「だ、大丈夫でしたか?!」
「うん」
大丈夫に決まってるだろ。俺は大浴場へ向かった。暗くてみえなかったけど、結構血がついていて、少し怖かった。まだ少しだけ手が震えている。まぁ気にすることは無い。
「あれ、信玄……」
信玄「おかえり。家康を追いかけて行ったんだろ?大丈夫だった?」
「うん」
信玄「でも、今回は大丈夫だったが、あまり夜に外には出るなよ。近頃は余計にな」
「人斬りの件だろ?」
信玄「違う……。今川義元のやつらがここ最近うろついている」
今川義元か。1560年に今川義元を織田信長が破る桶狭間の戦い。
信玄「そろそろかもな」
「え?なにが?」
信玄「そろそろ、今川とぶつかる時がくるかもしれん」
「そうしたら、みんな出ていくんだよね。絶対に生きて帰って来いよね」
信玄「馬鹿か。俺が死ぬわけないだろ!」
はい、また最後に星マークつきそうです。さっすが自惚れしているだけある!かなりの自信家!もう俺でも真似出来ないし、治せません!
「だな」
少し気になることがある。今はまだ1543年のはず。今からもう小競り合いのようなものは始まっていたのか?なにか、おかしい気がするのは、俺だけ?
信玄「昨日も、今川の忍者がここらを彷徨いていてな」
「そうなんだ」
信玄「じゃ、お先に」
「おやすみ」
やはり、なにかがおかしい。武田信玄はなぜここ、安土城にいる?この時代になぜここにみなが集結している?だめだ、考え出したら止まらない。
今日はもう、寝よう。
カサカサ
な、なんだ?あの茂みからきこえた……。
『昨日も、今川の忍者がここらを彷徨いていてな』
もしかして、今川の忍者か?手が震えてくる。俺は走って部屋に戻った。やっぱり、この時代はまともに安定していない。いつ殺されてもおかしくない時代なのだ。
どうしようか、寝るのが怖くなってきたぞ。誰かのところに行かせてもらうか。
信玄は男好きらしいし、三成は嫌な思い出あるし、家康は論外、秀吉かな。
秀吉「それで俺のところに来たってわけね!それは正しい選択よ、ははっ!俺は無類の女好きだからね!」
「胸張って言えることじゃないけどね」
そうか、秀吉は無類の女好きだったか。
秀吉「じゃあおやすみ。あ、ひとつ言っとくね。もし寝てる間に安土城に今川の忍者がもしも、もしもよ、潜入したら、まず殺しに来るのは俺だよ」
「え?」
秀吉「信長様がいない今、ここの主将は俺なわけだからね!」
「ありがとうございました、ほかの所行きます」
家康「それで、俺のところに来たと……」
「うん、すみません!」
家康「絶対俺の布団の中に入ってくるなよ?入ったら殺すから」
え、俺さ、寝相悪いんだけど。もし家康の布団に触れさえすれば俺殺されちゃうのね。




