バレンタインデー 渡す側になった僕
バレンタインデー・・・・
僕にはなんの関係もないイベント・・・・。
僕の名前は 星野 圭 20歳。
都会の大学に進学したが 馴染めずいつしかアパートの部屋に引きこもりゲームばかりしている日々だ。
外に出るのは 読んでいる漫画の載っている週刊誌と食料を調達しにいくくらい。
気が付けば街はバレンタインデーの季節になってコンビニもテレビもバレンタインデーの特集だ。
まぁ 僕には関係ない・・・・。
そう思っていたバレンタインデーの3日前のことだったんだ。
いつものように僕は アパートをでると
「あのー 受け取ってください!」
と一人の可愛らしい女の子が突然現れた。
「え???」
この子 よく見ると雑誌のグラビアに出てるアイドル僕の好きな 白沢 リンに似てるいた。
そんなばかな・・・・ありえない・・・・。
こんなみすぼらしくてひ弱そうな僕が・・・・。
なんて混乱しているとその女の子が無理やり僕にチョコを持たせると走っていなくなり
「うそだ・・・・。」
と呆然と可愛らしいラッピングのされたチョコをみていた。
そして そのチョコは手を付けれず部屋に置きっぱなしになっていたのだけど
バレンタインデーの当日になってなんだか急にそのチョコの箱を開けてみたくなった。
開けると 大きなハートマークのチョコが入っていてひとくちかじった瞬間
突然 なにかが変わった気がしたんだ・・・。
長いサラサラとした髪が頬にあたる感触・・・なにこれ・・・
「え!?」
そう驚いた声もなんだか甲高くで女の子っぽい。
髪は触ってみるとそんなには長くないが艶も良く本物か!?とひっぱってみた。
「痛い!?」
ちょっとまって・・・と胸元に手を当ててみる。」
「・・・ある。」
小さめだけど柔らかい女の子のアレがある。
さらに手を下にもっていく僕・・・。
「ない!!」
そう そこには僕のムスコは存在していなかったのだ・・・。
なにがなんだかわからないけど僕は今の姿を確認したかったので洗面所の大きい鏡で自分の姿を確認してみることにした。
「うそ・・・これが・・・ぼ・・・く?」
そこに映っていたのは ダークブラウンなボブヘアで目はくりっとしていてきれいな鼻筋の美少女が驚いた顔で映っていて
胸は小さいけれどスタイルも悪くはなく本当にアイドルとかしていてもおかしくないくらいにキレイだ。
そして僕は鏡の前でよくテレビや雑誌のアイドルがとっているようなポーズをしてみる。
「・・・かわいい。」
そう思うと鏡の中の美少女も微笑むとそれがさらに可愛いし
僕はハタチだけど 今の僕は10代でも通じそう・・。
でも 今の服装は今の僕には不釣り合いな男モノ・・・ってあれ?
着ていたはずの男モノのシャツとズボンは いつのまにか重ね着風の長袖の白と黒のカットソーに
藍色のひざ丈のスカートのようなものを着ていた・・・なんで??
部屋に戻ると 雑誌などで散らかった部屋が女の子らしい部屋に変化している。
「・・・ここ ぼ・・・? あたしの部屋よ・・・ね?」
言葉使いも変化しているのにも気づかない・・・・。
「は! こんなことしてる場合じゃないわ!」
とキッチンでチョコの事を思い出した。
大きなハート型のチョコ さっきまであたしは男の子でチョコをかじったような気もしたけど
気のせいよ・・・。
だってあたしは女の子だもん・・・。
あたしは そのチョコを箱に入れラッピングをするといつもいくコンビニへ向かった。
そこの店員のかっこいいあの人に渡すために・・・。




