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プロローグ 本日も快晴なり
ジリリリリリリリッ
けたたましく目覚ましの音がなる。
すぐに目を覚まし、目覚ましのスイッチを切る。
カーテンを開き、外を眺める。
雲ひとつない晴れ晴れとした空、四月の暖かく陽気な空気、新しい区切りの日としては申し分ない天気だ。
朝食を手早く食べ、身だしなみを整えて家を飛び出す。
外に出ると一層いい陽気だ。気分もよくなり、急いでいる訳ではないが自然と足早になる。
近くの公園の桜がとても綺麗でつい目を奪われる。
そうこうしているうちに、周りにちらほら登校して行く生徒が見える。
みな一様に期待と不安に胸を膨らませ、浮き足だっているのだろう。
今日から高校二年生だ。