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【詩集】日常から

しあわせになりたい

作者: につき

うしなったかなしみの

ふりしきる純白にうもれて

しあわせになりたい


一面のわたのように

冷たさをわすれた静けさよ

月を隠さないでください

わたしの影を残してください


忘却の遠い響きよりも

高みへと導かれることよりも

ただ静かでありたいのです


いろのない川となって流れていく

いのちのない面影たちよ

澱みに沈めているのは

わたしたちのともにすごした思い出ですか


そらの果てには何もなくて

だれのものでもないかなしみがふってくる

てのひらでとけてしまえば冷たくて

ぬるくなればまたかなしくて


終わりのときまでずっと手をのばしている

あたたかなほうへ

あかるいほうへ

やさしさを初めて知ったときから

のびることをやめない蔦のように

お読み頂いてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 空の彼方から、白い雪が音も無く舞い降りてくる景色が目に浮かぶようでした。胸に染み入るようなとても良い作品だと思いました。
2015/08/31 19:49 退会済み
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