表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚術士二度目の人生  作者: ぬっこ
幼少期 
1/9

プロローグ

この世界の頂点に立つ。それがおれの昔の夢だった。今思えばばかげた夢だと思うが、その頃の私はできると信じていた。 俺は人よりもはるかに魔術に長けていて、召喚獣だけで軍隊をつくれるほどだった。


圧倒的な力で様々な国を侵略、支配していったが、最終的には失敗に終わった。 裏切られたのだ。

自分の召喚獣たちに。 当たり前のことだったのかもしれない。 戦争のたびに弱い召喚獣たちを壁として使い、千や万を超える召喚獣たちを殺してきたのだ。


一部の強力な召喚獣たちに止められ、咎められたりもしたが、俺は無視して壁として使いつづけた。結果、自分たちの使役する召喚獣に裏切られ殺された。


殺されるとき、俺は思った。「もし、次があるなら、召喚獣たちと仲良くしたい」

今更だと思った。酷い扱いをしたのに、もう一度やり直したいなど・・・




目が覚めた時、俺は真っ白な部屋にいた。

(・・・ここはどこだ? 俺は死んだはずなのに)


真っ白な部屋には、机といす。そして何か書かれた紙と羽ペンが置いてあった。


紙には、「あなたは死にました。最後にあなたの願いをお聞かせください。」と、書かれていた。

死んでいるのに、願いなど聞いてどうするのだと思ったが、とりあえず俺は書いてみることにした。

(今度生き返ったときは、召喚獣と仲良くしたいっと。 ま、どうせ叶うこともないだろうけどな。)


すると、今度は「では、もし生き返ったとき召喚獣たちを傷つけないと誓いますか?」

と返ってきたので、私は はい とだけ書いた。

すると、紙には「願を受理しました」と書かれていた。

その瞬間、俺の目の前は真っ白になり・・・




次に目が覚めた時は、普通の天井が見えた。

(今度はどこだよ・・・)

「お母さん、生まれました。元気な男の子の赤ちゃんですよ」

(生まれた? ここは教会か何かなのか?)

俺は周りの様子を見ようとして、体を起こそうおした。

しかしどれだけ力を入れても、体は思うように動かない。

そのとき、俺は見てしまった。

俺の手がものすごく小さいのを。

(な、なんでだぁぁぁぁぁぁぁ!)

俺の体は赤ん坊になっていたのだ。


(おおぅ、本当に生き返ったのか・・・ まずはステータスでも確認するか)


ステータスとはこの世の能力値のことで、4つに分けられる。


一つ目は、攻撃力、防御力、精神力、スタミナなどの、体に宿る身体的能力。


二つ目は、MPと呼ばれている魔力、習得魔法。 これは魂に宿るとされている。


三つめは、加護といわれる特殊能力。 これは魂と体両方に宿るとされている。


四つめは、スキル。 鍛錬などを行うことによって、身に着けることができる、加護とは別の能力だ。


(さて、一体どんな感じになってるのやら・・・)


無名 無職 1342 6/20 0歳


Lv1

HP 1/1

MP 3826940/3826940


攻撃力 1

防御力 1

精神力 1

スタミナ 1


[習得魔法]

炎魔法 Lv10

水魔法 Lv10

風魔法 Lv10

光魔法 Lv10

闇魔法 Lv10


[加護]

鑑定 Lv1

毒耐性 Lv1

無限収納 Lv1

能力コピー Lv1


[スキル]

無し


(おお、おおおおお!)

MPや習得魔法は前世のものだろう。

加護の毒耐性も前世の俺の能力だった。

しかし、他の三つの加護はもはや伝説級のものだった。

(これは無暗に使わない方がいいな。身体的ステータスが低い今、自衛は難しい。)

そう、俺は誓った。


「おお、よちよち。可愛いわね」

気が付くと、恐らく俺の母親とされる人が俺を抱えていた。

「いい?あなたの名前は、レオナよ。レオナ・ファウスト」

どうやら俺の名はレオナというらしい。

それにしても、一応精神年齢は30歳をこえてるから、抱えられるのは少し恥ずかしいな。

でも、人肌なんて何年振りだろうか。安心するな・・・

そんなことを思いながら、俺は眠りについた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ