002
月曜日
人類の生み出した暦の中でもっとも愚の骨頂ゲージが高い日、
どうして日曜を七個作らなかったのか不思議でたまらない。
毎週のお楽しみ、”娑婆ネット@” を見て昨日は熟睡してしまった。
(娑婆ネット@は人生経験やリアルに恵まれないかわいそうなお友達から、
お便りでイラストを投稿し、実際につっくってしまえ!が売りのB級テレビ番組である)
しかし、よく考えつくよなあの痛いアイディア・・・・
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
カチッ
・・・
・・・・・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ
( ゜д゜)
ない
ない
ないないないないない
俺の・・・ワルサーHY―4545(ひわいしこしこ)が・・・・・ない。
毎朝なけなしの血液を吸い、スーパーサイヤ人4のゴジータほどの戦闘力を誇る、
我が最強の愚息がない。
すぐさま鏡の前へ、まだ真新しい姿見に映ったその姿は、
女の子
おんなのこ
貧相な胸板があったはずの場所には、人生の目標もとい、
ふっくらとした豊満な乳房があった。
みんなしってるかい?
これおっぱいっていうんだぜ、知らなかったやつは今度から気をつけろよ☆
全くこれだから近頃の若いやつはゆとりゆとりっていわれるんだよ。
ゆとりにだって、知っているやつはいっぱいますよ、
しかし、たった一人の無知のせいで、ゆとり全体の評価が下がるのは
大変遺憾なことであります。
ロリコンだってきもいロリコンだけじゃないんだよ!
清廉潔白なロリコンだっているよ!
・・・と余計な話はここまで、
姿見に映った僕は、髪はセミロング、色は栗色で、
身長も178はあったはずなのに、160センチ前後となっていた・・・・
そしてトランクス一丁は、かわいい熊のパジャマへとメイクアップされていた。
そして極めつけは、 ”美少女” だった。
その大きくぱっちりとした瞳、鼻は高いとはいえなかったが、
なぜか愛執をわかせてしまう形をしており、
口はきれいなピンク色で小さく遠慮がちにそこにあった。
高橋留美子先生の作品に出てくる中国の怪しい温泉にはおちてないのだがな!??
こうして僕 ”九十九 伊万里” から
私 ”つくも いまり” になりました。
というとでも思ったか!!!!
そんな簡単に納得できるできごとじゃねえ!?
・・・・そうか夢か。
ッッハッ、ハハッ。
そうだ、たぶん、現実での欲求不満解決を、あきらめ
夢で果たしてしまおうという、私の大脳側のの陰謀だな。
全く困ったやつだ。しょうがないから朝起きたら、本屋へ行って
いかがわしい本でも買ってこよう。
しかしその前に・・・・・・
私は九十九伊万里である前に、OTOKONOKOなのだ。
目の前に何の法にも触れない、禁断の果実があったならばどうだろうか。
というか私のものなのだから、
と自己分析すると、
ゆっくりとパジャマの一番上のボタンをはずs
「あと2秒で降りてこないと、ヒューズ中佐よりひどい死に方をすることになるわよ?」
母だった。
危うく人間としての大事なものを失うところだった。
そして、”私”は階段をかけ下りた。