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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律
第1章 転移した

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93.次の依頼

 今日の夕飯は中華料理だ。例の餃子に始まり、肉まん、小籠包、カニ餡掛け、ラーメンにチャーハン、肉にら炒め、バラ肉の煮込みだ。

 まだ夕飯には早い時間だ。


 夕方に屋敷に戻ったルキとロキの部屋に向かい、リベリアーノ兄様とのやり取りを話す。

「リーダーに相談」「する」

 そう言ってみんなでアマランの部屋に向かう。


 アマランとウルグは居間のソファで寛いでいた。

「どうした?」

「双子とセイのパーティーの衣装な、作ることになって。布を買いたいんだ。シュプール商会で扱ってるからレイラシティに行きたくて」


 体を起こしたアマランは

「なら護衛任務を受けるか?」

「あるの?」

「何かしらはあるだろ」

「ひとっぱしりして来るか」

「ついでに討伐も受けたいから俺も行く」


 って事でアマランと連れ立って冒険者ギルドに戻った。

 気になる採取依頼があったんだ。木の実なんだが、俺もよく知ってる奴だ。

 ギルドに着くと掲示板に向かう。


 Bランクの所でレイラシティへ急ぎとあった。普通なら2日かかるけど、どうやら1日で行きたいみたいだ。

 馬車の馬は途中で乗り換え予定と。


「これにするか」

「みんなは大丈夫なのか?」

「走るからな!」

 凄えな。

「カスミも臨時で入れ。6人までなら大丈夫だからな」


 ノナさんの窓口で護衛と採取、討伐の受注手続きと臨時パーティーの申請をした。急ぎだけど出発は、明日の昼前だって。

 急ぎだし受注の挨拶に向かおうとしたら、ギルドのドアが勢い良く開いた。

 その人はドカドカと入って来ると依頼受付の職員に

「急ぎの依頼はどうなっただろうか?」

 明日だもんな。気になるよな。


 ノナさんが

「たった今決まったぞ!こちらのAランクパーティーだ」

 依頼はBランクで出てたから驚いている。あれ、この人どこかで…?


「あっ坊主!」

「あっ!」

 思い出した。初めて広場で調味料を売った時に最後の残りを全部買ってくれた人だ。


「やっと会えたぞ!違うやつがいつも売ってたからな。坊主、あの調味料のお陰でレストランはすごい人気だ」

 それは良かったね。

 あ、もしかして。今日は水曜日。なら出発が昼前なのは…?


「おじさん、もしかして急ぎなのに出発が遅いのはあの調味料?」

 一瞬、変な顔をされたけど

「そうなんだよ!赤いのと青いのと、後は黄色いやつな。アレが欲しくて」


 あ、あーそういう事か。

「おじさん、少し時間ある?」

 まだ兄様もいるだろう。

「ん、お、おう…」


 ノナさんに手を振ってアマランと商業ギルドに向かう。商会はまだ明かりが付いていた。

 ノックしてドアを開けると

「あれ、副会長。どうしました?」

「リヴ兄様いる?相談があって」

「いるぞ!」

 俺の背後を見て部屋に招き入れる。ソファに座る。


 あ、依頼者の名前とか知らんな。

「ソレアルという名のレストランを任されているグラナダだ」

 兄様は少し驚いて

「レイラシティで1番歴史のある有名なレストランだな」

「はい、そこのベルシティ店を任されてるんです」


 で、依頼の話をした。本店に特別なお客様を迎えるので、調味料が欲しいと。数が少ないのでベルシティで消費していたが、ある時本店の料理長がやって来て絶賛だったとか。少しだけ持ち帰って試しにレストランで使ったら評判になったと。

 限定で出したものの、その評判を聞いて高位の貴族から是非にと言われた。


 特別なお祝いだから、なんとか今回だけと頼まれてやむなく受けた。

 それが金曜日の夜なので、明日の昼前に仕入れて爆走して向かうって事みたいだ。


 それ以外にもベルナ商会で扱う海のものを持ち込む。だから馬車なんだと。ただ、普通の馬車だ。荷馬車は遅いからな。


 兄様は俺を呼ぶ。

「彼が買いたい分は渡せるな?」

「在庫は充分にある」


 目を瞑った兄様は高位貴族に思い当たる節があるのかため息を吐いた。

「仕方ない、か」


 ソファに戻ると

「我が商会が直に小売をしている唯一が広場の店なんだ。彼らの依頼主でも有るし、今回だけ特別に商会が直に売ろう」

「有り難い」

 グラナダさんは深々と頭を下げた。


 そして塩胡椒、柚子塩、山椒パウダー、一味、二味を各10個、柚子胡椒と黒糖は3個売った。

「恩にきる。今度ぜひレストランに来てくれ!招待する」

「喜んで!」

 って事で出発は明日の朝早くとなった。


 アマランと屋敷に帰る。もう夜だ。帰ったら中華づくしだ。

 セイと屋敷の玄関で会った。

「お帰り!」

「カスミもな!」

 屋敷に戻ると双子が

「「ご飯!」」

 待たせたか?急いで食堂に向かう。


 やべ、いい匂いだ。

 席に着くとスープが出てきた。鶏ガラスープだ。美味い。次々と出て来る。

 セイが俺を見てウインクした。俺も返したぞ!ラウラリアダンジョンの騒動を思い出した。


 みんなも

「美味い」「もちもち」

「あふあふっ」「肉汁が…」

 ラーメンは食い方を教える。

「こうやって啜るんだ。ズズーッと」

 セイは食べたことがあるから上手だ。


 それを見て双子が真似をする。ズズーッとな。

「美味しい」「つるつる」

「スープと絡んで美味しいな」

 と当たり前だが大好評だった。


 食べ終わると居間に移動してコーヒーを飲む。

「明日の朝から護衛だ。行き先はレイラシティ」

「帰りは?」

「フリーだ」

 護衛は急ぎだからと行きだけ。ついでにだから問題ない。

「カミール商会から特別報酬が出る」

 みんな喜んだ。金はあっても困らないからな。


「だから酒は封印だ」

 アマランとウルグ、何故かセイまでがしょんぼりした。朝早いからダメ。

「一杯だけ…」

 なんかデジャヴ、一杯がいっぱいになるんだ。ダメだ。


 あ…紅茶ならいいか。まさに一杯だ。

「セイ、ブランデーある?」

 顔を上げるとエアーしっぽが揺れた。なんだろうな、美形ってイヌ科か?


 手を叩くとヒルガがそっと高そうなビンを出し出す。お高いやつだな?さぞかし美味いだろう。そしてワゴンを押して紅茶を淹れてくれる。

 そこにブランデーを入れる。ふわりと濃厚なアルコールの匂いが立ち込めた。とても芳醇な香りだ。


 これなら一杯だけだ。

 みんなは俺を拝まんばかりに飲む。コクン、おぉ…これは美味いな。

 あれ、もうない。おかしいな?

 みんなもカップを見つめている。


「消えた」

「溶けた」

「無い」

「おかしい」

 だよな?やり直しだ!キリッ。


 それは当然だがブランデーが無くなるまで繰り返されたのだった。




 目が覚める。ん、なんか重い。

 ウルグの顔が近い。何が?頭痛い…

「リグ、回帰…」

 ジト目で見ながらも俺の周りを飛ぶと光がふわりと俺に触れた。ふう、戻った。


 ってかなんだこれ?

 なんか重なり合ってるな。アマランとルキが重なり合ってて、ロキがセイにのしかかっている。珍しい組み合わせだ。かく言う俺もウルグに乗り上げていた。


 体を起こして部屋に戻った。ヤローどもは勝手に起きんだろ。風呂に入ってさっぱりした。

 部屋には白玉、イナリ、コハク、あんこ、スイがベッドで、リクは床で寝ていた。


 着替えて朝ごはんを食べる。もちろん、お粥だ。美味いな…醤油は買ったやつを大切に保管していたからな。自分だけなら使っても大丈夫だ。

 海苔を散らして醤油を掛ける。


 美味い!もう一杯食えるな。次はたまご粥だな。ふーふーぱくり。美味い。

 はふはふしなが食べた。

 よし、リクたちを散歩させに庭に行くか。


 気持ちの良い朝、まだ早い時間だ。とはいえ、そろそろ奴らを起こさんとな。

 庭から居間に向かうと、みんな、頭を押さえている。セイだけは大丈夫そうだが、怠そうな顔をしている。


「おはよう、生きてるか?」

「怠い」「頭痛い」

「体が重い」「頭重い」

 仕方ないな、これから依頼だ。


「リグ、みんなを回帰」

 ふわりとみんなの周りを回ると光が舞った。死屍累々だったが、シャキッとしたな。


「ほら、朝飯作ってやるから食え」

 お粥を作る。味付けは出汁だ。出汁と塩。みんなは美味しそうに食べている。おかわりの器を出すので、特別にカラスの卵入りお粥だ。

 パクパク食べてるな。


「ふう助かった」

「危なかった」

 頷く面々。それぞれ部屋で着替えて来た。俺たちはセイとヒルガに見送られて屋敷を出た。もちろん、俺の従魔は全員参加だ。

 さて、レイラシティに出発だ。




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