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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律
第1章 転移した

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86.可愛いリク

 目が覚めた。ぬくぬくだ。なんか夢を見たな…コハクが俺を呼ぶ夢。いや、あれは夢じゃ無いのか。呼んでくれたんだな。

 全く普段ツンデレなのに落ち込んだ姿はやたらと可愛かったぞ、と思ったカスミだった。


 そもそも、無駄に高度な隠蔽をかけたからリクたちも見つけられなかったので、カスミの自業自得な面もあるのだが。


 セイも目を覚ましたので、起きて朝食。今日はまだ部屋食で調理の手伝いもダメだって言われた。

「夕食は期待してな!」

 セイは笑って俺を撫でると、ギルドに出勤して行った。どうやら昨日は俺のせいで仕事にならなかったみたいだから。でも早く帰るとキリッとした顔で宣言して行った。


 俺はクリスを呼ぶ。

「はい、主…その…」

「クリス、仕方ないから気にするな。別に具現化してなくても使えるんだから問題ない」

 頭を撫でると顔を上げて恥ずかしそうに笑った。

「ははっいつも澄ましてるのにな」

 と言えば真っ赤になった。


 で、作業だ。

 何かって?もちろん、松茸様を安定的に採取するための方法論だ。

 さて、どうするか。

「やはり菌を苗床となる土、そして共棲する木のそばに埋めるのが良さそうです」


 広辞苑に寄ると、木の根が届かないところの養分を渡し、代わりに木から養分をもらうんだったかな。

 ならば、確かに木の根が届かない辺りに植えたらいけそうだ。

 後はクリスに任せて、俺は松茸様に舞茸、平茸になめこの下拵えだ。

 根を詰めると怒られそうだから、ぼちぼち休憩しながらだ。そうそう、自分の部屋に戻ったから膝の上にイナリとコハク、肩の上に白玉とあんこ、スイがいる。


 なんか部屋に戻ったら驚いた。リクがベッドで潰れてたから。なかなか見ものだったぞ?でっかい体をでんと横たえて顎まで付いてて。可哀想になったくらい元気がなくて。体も起こさずに俺を見ていて。

 だからふかふかした頭を撫でながら声をかけたら膝の上に顎を乗せて来た。


 やべ、可愛いぞ!全身撫で回したのは仕方ないと思う。それから首に抱きついてもふったが大人しかった。調子に乗って腹に顔を埋めたら蹴られた。


 ゴフって痛いだろ!

 あ、リクのジト目復活。うんうん、やっぱりそれこそがリクだ。いやな、潰れてんのも可愛いけどな?やっぱりそのふてぶてしい顔が安心するっていうかな。

 決してマゾじゃねーぞ?普段と違いすぎると少しな、気になるだけだ。


 カラスもスズメもイナリもあんこスイもやたらと大人しくって可愛いかった。

 ふふふっ全身撫で回して匂いを嗅いだぞ、俺の特権だ!もふもふはもふってなんぼだ!


 カラスとスズメには突かれてイナリには蹴られて白玉には前脚で押されてあんこは潰れてスイは固まった。そのままあんこの腹を吸った。ふははっ、猫吸いは憧れだったんだ。その後はスイとつるんとした体を撫で回した。


 なんて事があって、絶賛甘えたモードなのが可愛いリクたちを見つつ、のんびりした。

 ひと足先にクリスが土瓶を作ったから土瓶蒸しを作った。小さな器に汁を注ぐ。くいっとな、おぉ…香りが凄いな。芳醇で上品でなんとも芳しい。


 松茸様もシャキシャキで美味い。はぁ、香りがいいよなぁ。俺が大切に飲んで食ってるからか、リクも寄越せとは言わなかった。

 上手い事繁殖出来たら、リグで取り放題とか?嬉しいぞ!そしたらみんなにもたくさん食わせてやれる。


 部屋のドアがノックされた。

「執事だ」

 トーカが視るとヒルガだって。クリスが部屋を開ける。

「はい」

「カスミ様、失礼します。お昼ご飯はどちらでも召し上がりますか?」

「んー庭でもいい?」

「勿論です、では用意致しますので少ししましたらお越しください」

「うん、お願いね」


 コハクを撫で回していた俺は耳にキスをして抱きしめた。お昼ご飯なんだろうなぁ、そろそろ腹が減ったなぁと思いながら。

 庭に向かうと気持ちのいい天気で、テーブルにはパラソルが。そこにはお魚とお肉も少しあった。で、リクたち用の台にはこんもりと色々載っていた。


 ヒルガがお茶を淹れてくれる。紅茶があるなら作れるかなって思って、リグに回帰させたんだ。出来た。だからそれを俺用に食事の時は出してもらっている。

 急須と湯呑みも作った。波佐見焼みたいな鮮やかな青。


 セイや俺の目よりは濃いけど、いい色だ。

 お茶を飲んでから食べ始める。薄いパンに野菜と魚。蒸した肉。俺作の調味料付き。美味い!

 パクパク食べる。と言ってもな、量は少ないが。


 ふう、美味しかった。

 まったりしていると、ヒルガが紅茶を淹れてくれる。美味いな、夜はセイと松茸祭りだ。

 タウロスとヒルガにもお裾分け出来るかな。

「クリス、いけそうか?」

「はい、時間促進とか諸々を駆使して…目処が立ちました」


 よし、ガッツポーズだ。これでみんなにもたくさん食わせてやれる。

 はぁ、大変な思いをしてダンジョンに行った甲斐があるってもんだ。


 庭でお茶を飲み終えるとまた部屋に戻った。ダラダラしよう。リクを枕に寝転ぶ。いいな、こういうの。まさにスローライフだ。

 ふふふっ、リクがなんか可愛い。ふかふかだな…そろそろまた毛刈りするか。冬を前にリクのふかふか毛を量産したい。みんなに温かいかけ布団を作ってあげたいからな。


「リク、毛刈り…20回くらいさせて」

(あぁ?)

「いや、ほら…リクの毛は凄く温かいからさ。掛け布団と、自分用にローブを作ろうかと」

(チッ仕方ない)

 やった!

「クリス、頼んだよー」

「はい、主」

 ふふふっそのままリクにもたれて寝た。余は幸せじゃ…。


 ん、あれ…寝てたか。

 振り返ると目を瞑ったリク。おお、何気にまつ毛がバサバサだ。顔もふかふかな毛に覆われてる。可愛いな。

 撫で撫でまふまふ。幸せ。

 ドンッ…痛いから。顎で鳩尾に一発くらった。


 さて、起きよう。なんとはなしに広辞苑を開く。トーカに取り込ませたと言っても無くなった訳じゃない。だから地理とか歴史のおさらいと、マナーのおさらい。

 後は貴族家の勉強か。


 この国には公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵とある。公爵は王族の血を引く貴族家で、現在は4家。

 侯爵は歴史のある名家か、王族の血が入っていて現在は8家。

 伯爵となると数は増えて、およそ20家。子爵男爵となるとさらに多い。実際には田舎の領主なんて事もあって、名ばかりの貴族もいる。


 そも貴族とは?なんだが、要は国から領地を賜った家。領地を持たない法服貴族は存在しない。

 国の官職に就いているのは、王都近郊に土地を持つ高位貴族だ。


 俺の知る貴族はセイのパルシェン公爵家に、ルキたちの実家のシュプラール侯爵家、ルーガイザ伯爵家と潰されたあの鬼畜兄弟の元侯爵家だ。

 なので、現在の侯爵家は7家だ。どこぞの伯爵家でも昇格するのかね?


 とこの時は人事のように思っていた。



 他にもイベントとかな。俺は春先、4月ににここに来て、ルーガスに行って、森で夏を過ごして今が初秋だ。

 この国は一年12ヶ月、1ヶ月は30日。1年360日。分かりやすい。


 あ、もうすぐ秋の収穫祭だ。

 実りの秋、それを祝って王都で大規模なパーティーが催されるらしいな。貴族は基本、参加。

 ちなみにパーティーに出席するのは13才以上の準成人から。顔見せかな。俺はまだ12才だからセーフだが、来年は参加なのか?めんどくせーな。

 って事は双子とセイもか。毎年大変だな。


 パーティーにはその都度違う服で参加とある。ドレスコードだな。この間、少し着たけどこちらの服は伸縮しないから凄く窮屈だ。それでもフルオーダーはフル採寸らしく、比較的動きやすいって。

 俺が誂えて貰った服は成長を見越してだから、ゆとりがある。成長するよな?


 伸縮性のあるスーツ、作ろうかな。後は自動で調整とかの機能を付けたら完璧じゃね?防汚と防水は基本だよな。よし、目標が出来た。

 そんな風に時間を過ごしていると、そろそろ夕方か。よし、厨房へゴーだ!




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