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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律
第1章 転移した

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83.ダンジョンアタック

「バーサーク(凶暴)化した毒ネズミ。あの瘴気に触れたら腐る」

 えぇ…怖え。逃げなきゃ!

 と思って振り返ったら誰もいない、あんな遠くに。待ってくれー!

 しかしあえなくネズミに追いつかれた。腐るのは嫌だ…なんとか、して…瘴気を浄化だー!



 ふうふう、怖い、マジで怖い。もうほんと嫌。俺はただ、松茸さんに出会いたいだけなのに…

 疲れて座り込んだ。闇雲に逃げてたから迷子ナウ。ってか俺のジョブとスキルのはずのクリスもトーカもいないってなんでだよ?

 肩の上にいた白玉もあんこもスイも、あのネズミを見て居なくなった。俺は今、ボッチだ。


 んーどうしよう。上の階層に上がるべき?でもさ、ボスを倒したら松茸さんがドロップするかもだろ?悩ましい。罠とかどうすんだよって思うけど、普通に結界で防げる。それにクリスがいなくてもジョブは使えるし、トーカがいなくてもスキルは使えるし。

 試しに床で光ってる苔を見たら金苔と視えた。うん、問題あるない。


 金や銀の苔が生えている場所は安全みたいだ。だからここで休憩。

 腹減ったな、出発前にぐだぐだ悩んでたから仕方ないけど。

 昼飯食おう。海鮮丼だな。中トロ、ブリ、サーモン、イカ、ウニにいくら。贅沢だ。汁物は味噌汁だ。漬物もあるぞ。


 美味い。ヤバし…1人でゆっくり食べるのは久しぶりだ。いつも誰かに食べさせてるからな。

 ついでに安全なんだからとビールとポテチ、燻製チーズにサラミも出した。美味い!いや、ここはダンジョンなんだが気温も程々だし久しぶりの1人は最高じゃね?


 みんなでワイワイも嫌いじゃ無いが、一人暮らしだったからか、こんな時間がホッとする。

 そしてそのまま横になったら寝てしまった。

 目を覚ます、何処だここ。無意識に毛布を出して寝て居たみたいだ。

 しばらくのんびりしよう。

 なんかやる気が削がれた。よし、今日は美味い飯を独り占めして寝よう。


 作りたかったのは餃子。皮から手作りだ。で、餡も作って包む。焼き餃子は大きめに、水餃子はニンニクなしのあっさりで小さめに。せっせと作った。どうせだし、肉まんも作ろう。

 筍が活躍だ、もうこうなったら小籠包も作るぞ!ゼラチンで餡を固めて作ると急速冷凍だ。

 で、皮に包む。


 おぉーいいんじゃね?

 さて、試食。パフパフー!

 焼き餃子と水餃子を同時に作る。焼き色が付いたら水を入れて蓋をする。いい音だ。

 水餃子はお湯にイン。ふつふつとお湯の中で踊る水餃子。美しい、ブラボー!


 音が小さくなったので、蓋を開ける。うん、いいね。お皿にとってポン酢とラー油でパクリ。美味い!やばい、マジで超美味い。次は水餃子だ。ポン酢の海にドボン。いただきっとうはぁ美味い。サッパリだ。

 やべ、このコラボマジで箸が止まんないぜ。


 次は小籠包だ。蒸しあがったそれをレンゲ(俺作new)に載せる。箸で皮に穴を開けて染み出した汁を啜る。美味い!そして口の中に入れる。おふっあふっ、でもマジで最高だ。


 よし、肉まんも食うぞ。真ん中で割って齧り付く。肉肉しい中にも筍のシャリシャリを感じる。これは春巻きも仲間はずれにしちゃだめなんじゃ、と思って気がつく。春雨の皮がねーよと。残念だ。


 仕方ない、このループで良しとしよう。さて、ビールだ!飲むぞー!!



 *****



 謹慎はとうに開けて、ギルドの監視もだいぶ緩まった。最高のバカンスを過ごしたツリーハウスはもう無いが、緩んだ気持ちのまま仕事に行って帰る。

 家で待ってるカスミを思うと、仕事も頑張れる。私の息子となったカスミは、相変わらず無双している。というか、主に飯テロか。


 本当にあんなに凄いジョブとスキルを料理作りとかに全振りするのがカスミらしい。

 双子とも上手くいっているようだ。誘拐された後はカスミが人との距離を詰められずに大変な思いをした。

 いや、まだ元には戻っていない。

 それでも双子とは少しずつ距離を詰め、カスミも徐々に距離感を戻せているようだ。


 それにしてもな、まだ12才で既成事実を作らないといけないとは。攫われたから余計に、だ。

 公爵家から抜けて伯爵家の爵位でと考えたが、両親に反対された。地位は彼を守るから、学院卒業までは待てと。

 私はとても心配で、なんとかならないかと思っていたら、セシア兄様からあるを打診された。まだ3年近くあるし、それならと受けた。


 今日は早く帰ろう。青い稲妻がモスシティへ行く仕事で不在なのだ。今日の夜は久しぶりにカスミと2人だ。

 いつでも双子がベッタリだからな。まぁ婚約者と仲が良いのはいいんだが、本当にベッタリだ。

 カスミもなんやかんやと面倒を見てるし、ほほえましい。微笑ましいが少し寂しい。


 なので、今日は思いっきり構い倒すんだ。こうして定時でギルドを出るとそそくさと、そして意気揚々と屋敷に帰った。


「だだいま!」

 カスミのお帰りを期待しての大声だ。あれ?

「そんな大声出さずとも聞こえますよ、坊ちゃん」

 ヒルガだ。カスミは?キョロキョロすると少し困ったように

「それが、お昼前に出かけられて、まだお戻りになりません」

「えっ?せっかく2人なのに?」

 ヒルガに冷たい目で見られた。


「こほん…そのダダ漏れな感情はさて置き…遅いですね」

 ヒルガも心配している。2度も攫われてるからな、心配だ。

「リク様も一緒ですし、大丈夫だと思いますが」

「行き先は?」

「ちょっと出て来るとだけ」

 依頼を受けたのか?


「ギルドに戻る!」

 慌ててまたギルドに戻った。窓口にノナがいたから聞く。

「カスミは何か依頼を受けたのか?」

「いえ、特には。今日は私は見てませんね」

 他の職員にも聞いたが見かけてないそうだ。

「常設の依頼とか?」

「まだ戻らないんだ」

 驚いて慌てた。


「出かけるとだけ言って午前に出かけてるんだ。今日は久しぶりに私と2人きりなのに…おかしい」

 ノナは可哀想な子を見る目で私を見る。

「もしかして…」

 誘拐か、そんな言葉を続くと思ってゴクリを唾を飲み込むノナ。

「私のために食材をとりに…」

 あながち間違ってはいない。


「ならもう少し待ってみたら?」

「そうだな、そうする。何かわかったら連絡を頼む」

 またギルドを出た。カスミ、早く帰ってこいよ!



 …結局、帰ってこなかった。一睡もせずに待ってたのに。カスミ、大丈夫だろうか?朝飯もそこそこにギルドに向かう。ノナが俺を見て

「まだ戻ってないのか?」

 驚いて聞く。きっと私の顔が酷いことになってんだろう。


「あぁ…何処に行ったんだ」

 心配で堪らない。その会話を聞いた冒険者が

「なぁ、もしかして例のテイマーのことか?」

 頷くと

「あーそういや、調べてたぜ?あのダンジョンのこと」

 ダンジョン?まさか1人で行ったりしないだろう。

「1人だぞ?」

「いや、あれだぜ、欲望ダダ漏れダンジョン」

「あーあれか」

「あれは確かに1人がいいよな」


 確かに、あり得るか?

 ドンッ

 勢い良く扉が開くとアルパカが入って来た。え?カスミのアルパカだ。首のリボンに見覚えがある。そもそも、飼い主無しでカポカポ歩くのはリクくらいだ。


 迷いもせず私に向かって歩いて来ると襟を加えて背中に放り投げられた。

 そして当然みたいに出口に向かう。

「ノナ!」

「おうよ!」


 ノナも元Aランクの冒険者だ。するとリクは立ち止まってノナの襟を加えてやっぱり背中に放り投げた。

 大人を2人も乗せてるのに、軽々と走る。そして、当然みたいな顔で塀を乗り越えた。壁を駆け上がって。


 どうやってアルパカだけで街に入ったのかと思えばこれかよ!私のツッコミなど知らんとばかりに凄い勢いで走る。おい、風景ぶれてんぞ…マジか。

 そして実に20分で欲望ダダ漏れダンジョン、正式名称はラウラリアダンジョンに着いた。早え…




途中からセイルール視点です



*読んでくださる皆様へ*


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