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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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60.急展開からの雑魚寝

今年も拙い作品をお読み下さりありがとうございます

来年もどうぞよろしくお願いします┏○ペコ

 カスミの今後と爵位。カスミには継ぐ爵位があるが領地はない。例外に当てはまるのだ。

 ルキとロキが俺を見る。私と双子の婚姻と言う手もあるんだが、さてどっちがいいものやら。


 私が25才、双子は18才でカスミが12才だ。

 どちらも有なんだが、カスミを守るためならやっぱり双子とだろうな。私はカスミが養子になったことで婚姻はしなくても問題ない。いや、むしろしない方がいい。婚家がカスミに目を付けたら大変だ。


 私の触診スキルは常時発動で自分の意志で切ることが出来ない。

 つまり、触れてしまえば発動するのだ。体の状態は各所を触って確認するが、実は考えていることもなんとなく分かってしまう。


 抱こうとした女性の金づるゲットとか私の体で篭絡とか子供を孕んで逃がさないという欲望を感じてしまうと気持ちが萎えてしまう。

 何度か挑戦したが、無理だった。


 男性はというと公爵家と繋がれば将来安泰などの気持ちが分かってしまう。それでもそんなのは全然ましだ。

 爽やかな男性で気持ちがいい友達だと思った奴に触れたとき、流れ込んだ気持ちに吐きそうになった。

 私の裸を想像して睦みあっていたのだから。それ以来、私も双子とは別の意味で人と接することが難しい。


 カスミを見たときにはついしっかりと触ってしまった。まだ子供だからと油断して。

 でもカスミから感じたのは純粋な驚きと戸惑い、そして私の顔への讃辞だった。邪な気持ちなど全くなくて、単に感心していた。


 カスミと一緒に寝ても感じるのはもふもふ気持ちいいとかあったかいとか、明日は何を食べようとかそんなことばかり。

 人の機微に敏感な双子すらカスミにくっついても平気だと言う。


「女性じゃなくて残念って思ってる」「顔はきれいだから仮想女性として堪能しようって思ってる」

「面倒だけど仕方ないって」「なんだか構いたくなるって」

「ヤローはいらないって」「でも女性だと考えればお得だって」

 笑ってしまった。


「リクがお腹空かせてないかな、とか」「新しい料理のこととか」

 さっきもジュースを後ろから飲んだ私に対して「俺のストローで飲むなよ」だった。


 お風呂に入ったときはなんでヤローのナニを洗わされてんだ、俺って感じだ。私の裸を見てもそれを触っても全くいやらしい感情はなかった。

 むしろそのきれいな顔でぱいんがあったらいいのにという謎の考えすら感じ取れた。

 ぱいんは胸のことか?まぁそろそろ興味が沸く時期か。


 考え込んでいたら双子が私を見ていた。

「父上に連絡した」「結婚したい人がいると伝えた」

「会いたいと」「見極めると」

 私はその素早い行動に驚いた。まだ知り合ってから1カ月と少ししか経っていない。


「紹介する」「反対しない?」「カスミが欲しい」

「むしろ大歓迎だな、私は。ただ、カスミがなぁ」

 いくら双子がきれいな顔をしていても所詮は男だ。カスミは普通に女性とも睦みたいだろうし。


「お前たちはその…カスミと肌を重ねるのに抵抗はないのか?」

 子孫を残さなくても良いとはいえ、既成事実は必要だ。それはつまり、体を重ねるということだ。


「問題ない」「全身触られたし、平気」

 それは風呂だろう。

「ただな、カスミは普通に女性を欲する気がする」

「むう、それは困る」「クリスに頼む。女性になる」

 ロキの意見に驚いた。それは有なのか?


 カスミのそばに控えるクリスを見た。私を見上げると真摯な目で「可能です」と告げた。

 改めてカスミのジョブの凄さを実感した。

「僕はカスミならいい」「僕もかまわない。子供産んでもいい」


「それはカスミの意見も聞いてからだな」

 双子はそこで少し考えて私に聞いた。

「カスミに拒否されたら」「悲しい」

 流石にそれは何とも返せなかった。


 私たちが作った商会におけるカスミの功績は大きい。今後の商会は間違いなく伸びる。

 青い稲妻の力もぐんぐん伸びている。カスミは基本、ソロだがすぐにBランクに上がれるだろう。青い稲妻は早々にAランクに上げないとだな。


 アマランとウルグについては試験を通れば実績は十分だろう。今回の護衛依頼の評価は間違いなくSだ。

 カスミが起きたら話をしよう。酒は封印だな。




 …酒は封印したはずが、結局酔っぱらって雑魚寝した。

 だいたいカスミが作る食事は美味過ぎるんだ。

 柔らかく煮た魚、変わった形の魚?のフライに天ぷら。表面を炙った白身の魚はほわほわで柚子胡椒で食べたら止まらなかった。


 燻製機というのをクリスが作り、それで作った魚や貝がまた絶妙で美味い。

 で、酒をおおいに飲んだ。潮風に吹かれながら飲む酒はまじで美味かった。


 またカスミが真ん丸の氷を作るもんだからな、冷たくて美味い。そりゃ酒も進むわ。

 さらに白くてふわふわした魚を鍋にしていた。濃いスープと野菜がとても美味しくて、止まらなかった。


 目が覚めたカスミにルキとロキの提案を話した。始めはきょとんとした顔をしていたが、やがてほんのりと顔を赤くした。

 ルキとロキが跪いてカスミに求婚をすると真っ赤になって頷いた。

 あっさりと頷くので驚いた。


「女性じゃなくて良かったのか?」

「見てるのはいいけどなんか面倒そうだし、そっちはまったく無反応だし。下手な女性よりきれいだし」

 それを聞いてルキとロキまで真っ赤になってカスミを抱きしめていた。釣られて私まで顔を赤くしてしまった。


 淡い色を持つ双子とカスミは並んでいると大変お似合いだった。私の家はもちろん、何の問題もない。双子の実家もカスミと話をしたら間違いなく反対しないだろう。


 パルシェン公爵家の傍系で、その整った顔に突出した能力。商会の中心人物だ。正直金に困る未来はあり得ないと断言できる。

 昨日は話をしなかったが、クリスがいれば遺伝子も残せる。


 そして何より魔法の才能だ。カスミはごく簡単に空間魔法をつかう。転移をベッドで抱き着かれた状態から抜け出るために使うのはカスミくらいだろう。

 その話を聞いて転移が使えると言われた事より驚いた。


「だってな、目が覚めたらぎゅうぎゅうなんだぞ?」

 だって。双子は

「堪能して」と言ったが、自信満々に寝顔を堪能した後に抜けてると言った。人たらしの才能が有りそうだ。


 双子にむかって白い頬が少し色づいて長いまつ毛が揺れる様は朝からご馳走様だと抜かした。そして双子は真っ赤になった。

 それを見て「熱か?」だって。

 双子も「危険」「テロ」と呟いていた。


 私も声を大にして言いたい。無自覚ながらも人たらしだと。

「ギルマスもカスミがお気に入り」「触っても平気」

 双子も分っているようだ。


 こうしてあっさりとカスミの件は片付いた。もちろん、双子の両親との対面も私も家族との対面も残っているが。正直、気にしていない。


 所作は洗練されているとまでは言えないが、それなりにきれいだ。

 頭の回転も速いし知識も偏ってはいるが、ある。

 楽しみが増えたのと、双子との婚約が内定してホッとしてつい飲み過ぎた。


 カスミは12歳。特例を使ったとしても結婚は13歳から。1年は婚約状態となる。

 家長が認めれば婚約は成立するし、カスミに取っての家長は私だ。


 双子の家長はもちろん父親だが、双子が冒険者になることを認めた御仁だ。懐は深いだろうし、それは双子への愛情ゆえだ。だから双子が見初めたなら問題ないだろう。


 将来有望な商会の稼ぎ頭だからな。しかも聖獣様付きだ。五尾と三尾のキツネがそばにいる。

 双子との婚約がほぼ確定となったところで五尾のキツネ、コハクがカスミの頭を噛んだ。


「コハク、大丈夫だ!一番はコハクだからな。それにコハクはもう伴侶だろ?ルキとロキはまだ婚約の予定だ」

 そう言ってしっぽに顔を埋めていた。ってか伴侶なのか?!


 聖獣さまは人を伴侶に選ぶことがあると聞いた。契約だけでなくか?それは生涯を共にするということだ。その生涯とはもちろん人の、だが。

 ルキとロキはカスミの言葉を聞いて驚いていた。


「ニ番目、三番目なんだ」「後妻…」

「僕もイナリの伴侶になる」「なら僕は白玉」…お前ら、それでいいのか?

「セイはリクなんてどう?強いよ!」

 ふかふかのアルパカを見た。それはない!




*読んでくださる皆さんにお願いです*


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