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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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48.スペアリブ

 俺は目立つからマジックバッグに入る程度に留めた。なんせリクが張り切って収納したからな。


 自分たちが狩った分は収納が終わった。

 ベルも商人だからマジックバッグを持っていて、白竜の分を収納していた。

 狩りの成果は以下だ。


 トルフ10

 トム 6

 ノム 5

 ゴル 3

 エル 0

 アマラン 6

 ウルグ 6

 ロキ、ルキ 各5


「いや、凄いのはリクだろ、キングもいたからな」

 だそうだ。

 どうやら跳ね飛ばした20体の中に一際大きいのが居て、そいつだったらしい。

 イナリ4、コハク6。

 実は俺も2体だけな、風魔法で刈り取った。実際にはクリスにやらせたが。


 みんなに凄えなと言えば

「お主の従魔には負けるわ」と言われた。俺自身じゃないからな。

 で、血の匂いとか何やらはロキとスイで散らした。クリスも手伝ったぞ。


 気を取り直して出発する。

 そこからは順調だった。

 そこまで飛ばしてはいないんだがな、馬は並足どころか普通に走っている。乗っているベルたちが振り落とされないように必死だ。密かに結界をしたから大丈夫だろう。


 こうして、魔獣の群れに襲われたにも関わらず昼過ぎに次の街に着いた。もうすぐ着くからと昼は食べずに街に入った。

 宿に荷物や馬を置いて、昼ご飯を食べに出た。ベルがご馳走してくれると言う。


 この町は羊肉が有名なんだって。スペアリブか?なら調味料もたくさんあるのかもな。

 高そうなレストランに入る。普通のシャツとズボンで、清潔ではあるが大丈夫か?

 青い稲妻のみんなは浄化済みだ。トルフも白竜も大丈夫そうだ。着替えていたからな。

 個室に通されると二つのテーブルに分かれた。

 ベルとリノはこちらのテーブル、トルフは白竜のテーブルだ。


 スープとサラダから始まり、やっぱりスペアリブとジンギスカンだ。

 スープとサラダは薄味で、その代わり肉はしっかりと味付けがしてあった。スパイシーだ。

 これは調味料に期待だな。で、サラダとスープにはこっそり自作の調味料を掛ける。これは、一味とオリーブオイルと塩コショウだ。

 調味料との食べ合わせを俺から聞きたいからベルはこちらのテーブルなんだな。 


 食べ終わると紅茶が出てきた。たまには紅茶もいいな。しっかり味の肉は美味かった。

 骨付き肉はあまり料理したことが無い。目覚めた気がするぞ!骨付きカルビ肉に挑戦だ。

「カスミ、あのお肉のスパイスはなかなか美味しかった」

 ベルが言う。なんか、粒マスタードっぽかったんだよな。あの粒粒はなんだろう?


「うん、美味しかったな。味付けは何となくわかるんだが、あの粒が気になる」

 ワインビネガーとローズマリー、塩コショウ。ハチミツあたりかな、そして粒だ。


 リノが給仕を呼んだ。

「店主と話がしたいのだが、呼んでくれるか」

 かしこまりましたと言って出ていく。粒々について聞けるといいな。

 ドアがノックされ、店主と思しき壮年の男性が入って来た。

「お呼びと伺いました、何かございましたか」

「いや、とても美味しくいただいたよ。時に、あのお肉に使われているスパイスはやはり店の秘伝なのだろうか?大変美味しかったのでな、家族にも食べさせたくて」


 何か不手際があったのかと緊張した面持ちだったが、違うと分かってホッとしている。

「そうでございましたか、配合はお伝え出来ませんが材料でしたらお教えできます。料理長をお呼びいたしましょう」

 そう言って給仕に呼びに行かせた。

「しっかり味で臭みなく大変美味しかった」

 店主は嬉しそうに「この街では良く食べられていますからね」とほほ笑んだ。


 ドアがノックされ、白い帽子を被った意外に若い男性が入って来た。

「お、俺…わ、私が料理長だ、です!」

 盛大に噛んだな、緊張しているみたいだ。ベルが俺を見る。

「凄く美味しかった。あのお肉にまぶしてあった粒粒が気になって。そしたら店主が料理長を呼ぶと言ってくれたんだ。普通に話てくれていいぞ」

 驚いて目を丸くして、ふにゃりと笑った。


「おう、助かるぞ!俺は料理長のサエルだ。あの粒は植物の種なんだ。食感がいいだろ?味はまったくないからな、味をつけて使っている」

 その後は俺とサエルが直接話をした。ベルは店主と話をしているみたいだ。

 そして話も終わり、俺もベルも大満足で店を後にした。


 やっぱりあちらの世界のマスターシードっていうのと同じみたいだ。およその作り方は聞いたし、俺には広辞苑がある。

 ベルは肉の仕入れについて話を聞いたそうだ。でも帰りだな。

 そう思っていたら

「カスミ、君のマジックバッグは時間停止なんじゃないか?貴重品ではあるが、村にはいくつか保管されていると聞く。譲り受けたのだな?」


 ばれてた。トーカをみると頷くのでベルは味方なんだろう。だから実はそうなんだと答えた。

 そのまま拉致されて市場になだれ込んだ。結局、宿に届けてもらうなら俺はいらなくね?

 ついでだから、調味料として売っているマスターシードを大人買いした。ふはは、ついでにワインビネガーも買ったぞ。

 金?ベル持ちだ。持つべきものは金払いの良い友達だな。ふははっ。


 こうして宿に戻り、当然みたいにベルの部屋に集合。留守番のリクたちには肉を持ち帰りで頼んでいたので、それを振舞った。

「カスミ、しゅわしゅわ」

 ベルが言う。クリスもいたので、すかさず炭酸発生器をセット。

 ベルが「どうせ明日の出発はないから、飲んでいい」

 と言ってお酒を出してくれたので、アマランとウルグは大喜びで飲み始めた。


 俺は自作の果樹酒をジンジャーエールで割って飲む。当然みたいに双子が俺にコップを差し出す。

 酔うとヤバい系だから薄めに作ったぞ。つまみに作ったカナッペを出す。夜ご飯もしっかり食べだがつまみは別腹だ。美味い!

 食べて飲んで飲んで…翌朝、ルキとロキとイナリとコハクと俺が折り重なって寝ていた。

 一応、部屋には戻ってるな。全く記憶がない。飲み始めて食って飲んで飲んだ。どこら辺からか覚えていない。


 脱ぎ始めたアマランとウルグを見てやたらと陽気なリノが囃し立て、ベルは悪態をついて(絡み酒か?)いた。俺?俺は粛々と飲んでたさ。相変わらずの双子の距離感で、ウザいと遠ざけながら。

「カスミはつれない…」

「僕たちはお得」

 訳のわからないことを言ってた記憶だけはある。


 で、起きたら部屋の床で重なって寝てた。なんでだ?ま、いっか。特に問題もない。

 いや、あったな。体が痛い。

「リグ、頼む」

 ふう、戻った。全く何があったんだか。まだ時間は早いな。完璧なホールドをされてるから、転移して抜け出す。便利だ。


(フン、貴重な転移魔法を抜け出すためだけに使うのはお前だけだ!)

 だろうな?でもな、使えるぞ!フンと胸を張ればトーカに呆れられた。


 擦り寄ってくるコハクを抱えて厩舎に向かう。リクが腹減ったとか言いそうだからな。

 入るとリクがこちらを見る。だよな…用意する。

 台と皿を出してリクが食べてる間に背中を拭く。気持ちいいのかご機嫌に体が揺れる。

 リクの後はカラスとスズメ。白玉、イナリとコハクは風呂に入ってるからな。


 カラスたちも終わるとベルの馬たちのお世話だ。

 水を入れて飼葉を補充。ブラッシングしてから体を拭く。排泄物は端に寄せてスイが取り込む。

 きれいになった。嬉しいのか、しっぽがご機嫌に揺れる。

「今日は休みかもな」

 首を叩いた。まん丸な目で俺を見る。利口だな。


 宿に朝食は付いてるが、広場を見てみたくなった。リクたちを連れて外に出る。まだ朝の6時前なのに、広場にはお店も出てるし、人もそれなりにいた。

 スープにパンに串焼きか、スペアリブもあった。

(あれを買え)


 顎で刺したのはスペアリブ。やっぱり気になるよな。俺も少し摘もう。

 若い兄ちゃんの店だ。

「らっしゃい!羊肉の付け焼きだ。1本300リラ」

 串焼きと比べると高いが、量が多いから決して高くない。




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