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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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39.準備あれこれ2

 アイスってこっちに売ってんだろうか。なけりゃ作るか。

 魔道具でアイスクリームメーカー。魔石は俺の魔力で作れるし。


 ま、依頼が無事に終わったら考えよう。


 食べ終わるとせっかくだしコーヒーをクリスに焙煎してもらってミルで挽く。

 いい香りが漂う。ブラックで淹れて飲んだ。

 リクも意外とコーヒーが好きだ。そのほかのみんなは牛乳入りを好んで飲む。

 飲み終わって片付けると街に戻ることにした。


 基礎体力をつけるためにリクについて歩いていたら、どんどん早くなってついに走ることに。

 ぜぇはぁ、疲れた。

 ちゃんと歩く癖をつけようと思ったぞ。


 宿に戻ってベッドに転んだ。疲れた…首元にスイがいて冷たくて気持ちいい。

 そのまま少し眠っていたみたいだ。

 さて、仕込みをしよう。

 ウインナーを作るための袋?小腸だっけか、それをクリスに作ってもらう。


 バジルとレモン入りのものと普通の、チョリソー風の3種類の種を作って置く。

 注射器の大きいみたいなのをクリスに作ってもらい、種を入れて小腸に詰めていく。

 途中でねじりながら、たくさん作った。

 推定3mのものを50本ほど。

 1つが10㎝だから1本で30個、それが50本だから1500本のウインナー。


 それに合わせたホットドック用のこっぺパンを焼く。

 魔道具で小さなオーブンをクリスが作った。イースト菌も大人買いしたから強力粉と混ぜてパンの種を作りたくさん保存。

 その100個分をホットドック用のパンとして焼く。


 出来上がりはみんなで試食。どれも美味しかった。

 粒マスタードは、また次だな。材料があるか分からないし。

 サンドイッチやワッフルもたくさん用意する。ジャムも買った果物からたくさん作って置いた。


 後は玄米を精米しておくぐらいか。

 飲み物もたくさん作って置いた。主に麦茶だ。暑い時には美味いからな。


 念のため、スイに防水布をたくさん作ってもらう。

 これで流石にいいだろうと、ソファで白玉、イナリ、コハクを撫でまわしてご満悦だ。

 つまみ食いしていたからあんまり腹が減っていない。きょうは鱒雑炊にしよう。


 ご飯を鍋で炊いて(部屋にあるコンロを真似てクリスに携帯コンロを作ってもらった)出汁と鱒、お湯をかけて啜る。

 沁みるなぁ、漬物も食べよう。ぽりぽりかじってあっという間に食べ終わった。

 リクたちには肉を山盛り出したぞ!


「リクも風呂入るか?」

(入ってやる)

「クリス、元シャワーブースを大きくしてくれ!」

「かしこまりました」


 出してもらってリクと入る。ごしごしブラシでこすると嬉しそうだ。ちなみにブラシはクリスに作ってもらった。毛はイナリとコハクの抜け毛だ。程よく柔らかくて気持ちいい。

 ごしごしこするとこっちとかここもとかもっと強くとかいろいろ言われた。

 しっかりこすってやるとすごく嬉しそうだ。


 白玉、イナリ、コハク、カラスとスズメも洗ってやる。

 スイは…つるんつるんだから洗わなくていいな。ぽちゃんとお湯につかる。溶けないよな?

「水じゃないから平気だろ」

 良かった。


 みんなでゆっくりつかってお湯を出た。

 湯上りはフルーツ牛乳を固めたフルーツミルクバーだ。

 みんなには四角い塊にしてある方を出す。

(美味いな)

 珍しくリクが毒舌じゃない。気に入ったならたくさん作ってやろう。

 クリスと追加でガンガン凍らせる。


 そこでやっと眠くなったし22時頃なので、コハクを抱っこしてクリスと毛布にくるまった。

 今日も良く動いたな…。



 トンと頭に柔らかいもの触れる。顔を上げたらふわふわだ。これは…カラスだな。どうやらカラスにスズメごと温められている。

 ふかふかのお尻を撫でまわして蹴られた。いいだろ、減るもんじゃないし。


(チッ)

 無視して小さな頭を撫でまわして起きる。

 コハクのふぁさふぁさなしっぽも顔面ダイブだ。

 あがっ痛いよ。けしからんふさふさしっぽが悪いのだ。

 白玉を撫でてリクのふかふかは背中も撫でた。


 さて、今日はベルナ商会の正面に集合だ。朝の6時に集合って早いよな。

 だから5時に起きた。時間は時の鐘が教えてくれる。

 街には朝5時から夜の22時まで1時間ごとに鐘がなる。あんまり遅い時間には流石に鳴らない。

 で、鐘が鳴ったから目が覚めた。


 さすがにがっつり食べるには早いし少し眠い。だからコーンスープとパンだけ。

 みんなには朝から肉や魚だ。カラスとスズメはエサでいいみたいだけどな。

 スイには溜まったプラスチックごみをちまちま与える。


 着替えて腰に剣を指し、バッグを斜めにかけてローブを羽織る。

 よし、カラスとスズメはリクの背中。白玉とスイは俺の肩でイナリとコハクは足元にいる。

 俺はギルドに鍵を返しにドアから出た。リクたちは庭で待機だ。


 ギルドに入る所で職員さんに鍵を渡すと外に出た。

 庭に回ってリクたちを連れて歩き出そうとしたら青い稲妻のみんながギルドから出てきた。眠そうだ。

「よう、カスミ。時間通りだな」

「うん、おはようみんな」

 まだ眠そうなルキとロキは揺れながら歩いている。器用だな。


 ベルナ商会の前に着いた。

 そこにはすでに商会の荷馬車が3台と、荷物の点検をしているベルがいた。

「護衛依頼を請け負った青い稲妻のアマランと言う。よろしく頼む」

「やぁ、僕が依頼主のベルドラだ。こちらこそよろしくな!カスミもよろしく。早速だが追加納品だけお願いする」


 そう、ベルから伝言があってしばらく納品出来ないから調味料と化粧品を追加納品して欲しいと頼まれていたんだ。

 調味料も委託から買い取りに変更してあるし、どうやらかなりの勢いで売り切れたらしい。


「カスミ、化粧品は入った当日に売り切れたんだ。催促するのも気が引けて遠慮していたんだがな」

 行きかえりで6週間、あちらでの滞在は1週間と聞いてるから合わせて7週間。

 相当な数を納品する。


 ベルとリノ、商会長と他の職員も手伝って検品した。

 各400個の納品だからな。それが調味料2種類、化粧品が4種類。瓶だって大量だった。

 それを見越して瓶は倉庫の半分を埋めるくらい買い占めたって言うんだからな。

 俺はせっせと作ったぞ。もっともクリスが色々と簡略化してくれたから楽できたけどな。


 慌ただしく検品を終えて、

「カスミ、助かった。次はいつ入荷なんだと買えなかった人からも買った人からも突き上げが凄くてな…」

 それは申し訳ないことをしたな。

「これ、迷惑をかけたお詫びだ。使ってみてくれ」


 イナリとコハクがせっせととっていた花はハーブ。カモミールとかミントだった。

 ほかにはジャスミンなんかも採取していたから、石鹸を作った。

 カモミールとミントはブレンドしてハーブティーに。


 それらをベルソナさんに渡したのだ。拝まんばかりに受け取ってたけど気のせいかな。また売れるって聞こえたが。


 そんなこんなで準備が終わって待っていたみんなで改めて自己紹介をして出発した。

 ベルナ

商会からはベルとリノだ。

「カスミ、道中よろしく頼むぞ」


 ベルとリノ、それから商会の専属護衛である「白竜」のメンバーを紹介された。

 4人組で剣士のトムさん、ノムさんの双子、シーフのゴルさん、そして治癒師のエルさん。

 みんな妻子持ちで、ゴルさんとエルさんが38才、トムさんとノムさんは32歳だって。


 エルさん以外はがっちり体系の強面だ。商会の専属護衛は比較的安全だし収入も安定しているから結婚もしやすいみたいだ。


 気さくな人たちで、安心した。こちらにはルキとロキがいるからな。

 食事はベルとリノだけは一緒に頼むとお願いされていた。

 こうして荷馬車にはベルとリノ、ノムさんがそれぞれ乗って護衛のトムさんとエルさんも同乗。


 俺とルキが最後尾のリノの馬車、アマランとロキが先頭のベルの馬車、ウルグとゴルさんがノムさんの馬車を守る。

 ベルソナさんに見送られて商会の前を出発した。


 貴族の馬車とは門の手前で合流するそうだ。




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