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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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35.新しい依頼

 目が覚める。また床で寝ていた。そしてまたロキとセイ、そしてルキに挟まれて寝ている。なんでこうなった?

 記憶を辿る。


 俺の話をして、貴族として学校に行く必要があると聞いて…みんな結婚しないかって聞いて。

 冒険者ではなかなか難しいとか、自由がいいとかそんな話を聞いた。

 貴族であるセイ、ルキ、ロキはあまり積極的ではない。まぁ追われる立場だとそうなるのか。

 アマランとウルグはなんだかんだと今の生活が気に入ってるとか。


 俺は…先のことすぎるし、何より元々が未婚だったくらいだからな。切実に結婚したいとは思えない。

 せっかくの異世界だし、帰れないのであれば楽しむだけだ。


 で、飲もうってなって、ウルグが持って来たお酒をまた炭酸で割って飲んで…。

 コハクを撫で回してたのは覚えてる。セイとルキとロキが王立学院で追い回された話を聞いて、正直言ってナニが縮んだ。マジで怖かった。


 部屋に入ったらベッドに全裸の男がいたとか、シャワーから出たら下着が消えてたとか。

 どんな変態だよ!ってエピソードが出るわ出るわ。


 途中から逃げようとしたけど、絡まれた。

「聞いてくれよ、カスミ…」

 延々とな。俺は大丈夫だよな?と聞いたらみんなが目を逸らした。えっ…?


 学院に通わないという方法は、と聞けば、他国の貴族学院に行くしかないだって。

 それもなんか嫌だ。


「大丈夫だ、かわし方は教えてやる」

「そうだよ!先に婚約しとくのも有りかな」

「それはそれで行事が面倒だよ…」

「あー、それな」

「がんばれ!」

 応援された。



挿絵(By みてみん)



 待った、なんで3人と同じ風に言われるんだ?

「俺はセイやルキ、ロキみたいに美形じゃない!」

 言い切ったらなんか生温い顔で見られた。

「己を知ることも大切だ」

 肩を優しく叩かれた。なんでだ?


 それから…また飲もうってなって、ルキもなんだか擦り寄って来て…だからカラスとスズメを差し出したんだよな。

 で、ふぉーかわゆい!とか叫んでて…ダメだ。その先を覚えていない。

 コハクがご機嫌でしっぽ振ってるからセーフだろう。

 上半身裸なのは見なかったことにしよう。


 起き上がって風呂の箱を出す。入ろう。もうみんなにもカミングアウトしたし解禁してもいいだろう。

 髪の毛と体を洗って湯船につかる。はー最高!


 手足を伸ばして寛いでいたらドアが開いた。

 振り返るとルキとロキだ。

「おう!」

 手を上げた。

「「これは…?」」

「風呂だ!」


 2人していそいそと服をゆっくりと…脱いで、っておっそ、入って来た。だからなんで突っ立ってるんだよ。はぁ貴族は1人で風呂に入れないのか?


「「カスミ、髪と体洗って」」

 お願いされた。ならなんで入って来たんだよ!

 仕方ない。湯船から上がって2人をジョブで作った椅子に座らせる。


 クリスが近くにいなくても、当然だがジョブの発動は出来る。クリスはまぁ媒体みたいなもんだが、直でも使えるもんなのだ。

 シャワーを2人の頭から全身にかけて、わしゃわしゃと髪の毛を洗う。


 髪の毛を流し、背中を洗ったところで2人は突然立って振り向いた。目の前にナニがある。はい?

 突っ立ってる。もしや、これが貴族なのか?仕方なく、本当に仕方なく…ってか男のナニをナニして誰が喜ぶんだよ。勘弁してくれ。


 なるべく見ないようにして適当に洗ったら

「ちゃんと裏も…」とか「見て洗った?」

 とか言ってくる。どんな変態なんだ!それでも頭を押さえられて仕方なく、2人に言われるまま洗わされ疲れきった。


 泡を流してお湯に入ろうとしたらやっぱり立っている双子。

 仕方なくエスコートだ。優雅に俺の手に手をのせて…お湯につかった。恐ろしく手がかかる双子だな、おい。


 お湯の中で手足を伸ばすと

「いいお湯加減…」

「石けんもなめらかでいい香り」

 2人して髪の毛を後ろに流してるからきれいな顔がよく見える。

 見てるだけならいいんだけどな。


「カスミ、僕たちの従者になる」

「なる…」

「ならねーよ!」

 2人は楽しそうに笑いながらお湯につかっていた。そこに扉が開いて

「なんだ?風呂か!私も入る」

 セイだ。嫌な予感。双子は目を瞑って知らん顔だ。


 服を脱いで入って来て…デジャヴ。立ってる。あぁ、もう!

 ループだよ、全く。

 椅子に座らせて髪の毛を洗ってなるべく見ないように前を簡単に洗って…

「カスミ、ちゃんと見て洗え」

 またかよ!ため息を吐いた。


 朝からヤローのナニをナニさせられる俺。お姉さんのぽよんぽよんなら歓迎だけどな。全く。


 お湯にエスコートしたらセイが

「いいお湯加減…それに石けんもなめらかでいい匂いだ」

「やっぱりカスミは僕たちの従者に」

「俺の家族だぞ!」

「なら僕たちが従者に」

「いや、何もできないだろ?」

「「うん」」

 ダメだこりゃ。


 なぜか風呂に入ってやたらと疲れた件。

 気を取り直して服を着た。みんなの服も浄化できれいにする。髪の毛も温風で乾かした。クリスが大活躍だ。

「服きれい…」

「髪の毛乾いた」

「いい匂い…」

「肌がスベスベ」

「おっ髪もサラサラだぞ」


 一斉に触られた。

「石けんの質だろ?」

 全員の顔に化粧水をつける。

「スッキリした。それにしっとり?」

「もちもち…」

「つるすべだな!」

 またみんなに顔を触られた。


「「それ何?」」

「何だ?」

「男性用の化粧水だ。肌を瑞々しく保つ」

「買う」

「欲しい」

「買うぞ」


 俺は肩をすくめた。

「ベルナ商会で買えるし、俺からも売れる。高いけどな」

「「「問題ない」」」


 後で起きて来たアマランとウルグも化粧水が欲しいと言ったので、男性用化粧水を売った。ルキとロキはオールインワンも買った。

 そしえセイは仕事に出かけた。


「カスミはまぁ1人でもある程度は大丈夫だろうが、魔法やクリスが使えない時に備えて剣も練習が必要だぞ」

 アマランに言われた。俺も感じていたから、一緒に受けられる依頼の時は臨時メンバーとして入れてもらう事にした。


 で、みんなで受けられる依頼があるかギルドへ見に行く事に。

 おぉ、やっぱり賑わってるな。

「あ、カスミと青い稲妻。ちょうど良かった。呼びに行こうと思っていたんだ。ギルマスが呼んでるぞ」

 ノナさんに声をかけられた。


 なんだ?さっき別れたばかりだが。アマランも首を傾げている。

 勝手知ったるギルマスの部屋に入ると、苦虫を噛み潰したような顔をしたセイがいた。

「アナライズ・ルーガイザめ…はぁ」

 …呪文か?


 ピキリと固まるルキとロキ。ん?

「座ってくれ。カスミに指名依頼だ」

 なんて、俺に指名依頼…は?


「アナライズ・ルーガイザ。伯爵家の騎士だ。前にカスミが助けた」

 助けたってあれか、私のだって言ってた。

「毒きのこの?」

 頷く。

「護衛依頼なんだ」

 順を追って話を聞く。


 その伯爵家の息女が今この街にいて、ここから馬車で3週間の領地に帰る。息女には専属の護衛がいるが、商会でたくさんの品を購入。その品を商会の馬車で運ぶことになった。


 商会にも専属の護衛はいるが、馬車3台。キャラバンみたいな規模になり、護衛が足りない。

 そこで、俺へのお礼も兼ねて指名依頼をしたという事らしい。


 どこにお礼の要素があるんだと思ったら、指名依頼自体がポイント高いんだって。特に貴族の依頼は。

 後は報酬もかなりいいみたいだ。

 でもな、俺は今の所金に困ってない。


 しかも、俺1人ではなくパーティーを組んで参加して欲しいと依頼があった。単に人が足りてないみたいだ。

 だから青い稲妻も呼ばれた。

 ルキとロキは貴族の女性はダメだろ。却下だな。と思ったら

「ルキとロキは護衛依頼が終わればBランクに上がれるだろ?」

 そうなのか?


「どこの商会?」

 セイはニヤリと笑うと

「ベルナ商会だ。同行者は息子のベルドラ殿と従者のリノ」

 それはもう断れないような…


「貴族の護衛じゃないんだな?」

「違う。あくまでも商会の方だ」

 悩むな。あ、その領地ってどこだ?

「領地ってどんなところ?」

「ここから東に向かう。海沿いの大きな街だ。航路の起点でもあるからな、貿易も盛んで珍しいものもたくさん売っている」

 セイが意味ありげに言う。


 海か!魚介類が待ってる…これはもう受けるしかないのか。

 ルキとロキを見る。俺の表情が変わったのを見逃さなかった。

「カスミ、何か食べ物?」

 大きく頷いた。





カスミのイメージイラスト

アバター製作アプリ ピュアニスタで作成


挿絵(By みてみん)

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