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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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17.危険な依頼

 俺はお兄さんたちのパーティーとポテポテ歩いている。いや、歩いているのはリクで俺は乗ってるんだが。

 お兄さんたちのパーティーは

「青い稲妻」

 というパーティーだ。Cランクのパーティーで、4人組。


 リーダーのアマランさん剣士、ウルグさんタンク、ルキさん剣士、ロキさん魔術師だ。ルキさんとロキさんは双子。アマランさんとウルグさんがBランク、ルキさんとロキさんがCランク。ランクが分かれる場合、パーティーランクは1番多いランクになる。

 ちょうど半分だと低い方のランク。実績を積むと割と早く上のランクに上がるらしい。


 で、青い稲妻はこの緊急依頼を無事に達成するとBランクパーティーになるんだって。凄いな。

 俺はジョブもスキルもチートだからパーティーとか無理だな。使い潰されるのも嫌だし。

 そもそもマジックバッグどころか亜空間だしな?知られたら監禁されそうで嫌だ。もうボッチが確定路線だな。


 で、今回は2つのパーティーとソロである俺の合同受注となる。俺の立ち位置は冒険者のお供的な感じ。よく分からないけど、リクがいるから補佐として同行するって言う体裁らしい。

 荷馬車は鉱物を運ぶ用だから、帰りはリクに荷物を乗せるという感じにしてあると。

 で、野盗に襲われたら俺だけリクで逃げ出す。もちろん、びびって逃げた少年という訳だ。

 なんか、損な役回りだよな。


 逃げた先には他の冒険者パーティーが待ってて、そこで合流して一緒に依頼先まで運ぶって話し。

 落ち合うパーティーは紹介するとバレるからと合流場所だけ教えて貰った。

 なんかコレ怪しいよな?


 いや、職員さんも青の稲妻も間違いないんだけど。会えないパーティーがね?怖いよな。でも当然、ちゃんと実績のあるパーティーらしいから、考えすぎかな。





 あれは、やっぱり、フラグだった、か…。

 チッ、はぁ、はぁ…まだ付いてくる。どうしよう、リクはまだ大丈夫そうだけど、俺の腕がもう…力が入らない。くそっ後1人なのに、はぁはぁ。

「リク、もう腕が…みんな、逃げろ!」

 俺はゆっくりとリクから落ちた。


 ドスンッ


 案外痛く無いもんだな…。逆さになった世界で見えたのは走り去るリクとイナリにコハク。白玉はリクの背中に置いてきた。クリスは何故か小さくなってトーカとリクに張り付いている。みんな、無事で、良かった。逃げ切れよ…俺は力尽きて目を瞑った。






 その頃、冒険者ギルドで…

「何?カスミが着いていない?どういう事だ!白夜はどうした?」

「それが、白夜もいないんだ」

 職員は青くなって答える。

「白夜は、王都から移ってきたパーティーだな?貴族の推薦があったんじゃ無いのか?」

「…そうなのか?」

 尋ねられた職員は

「あ、は、はい!ダークネス伯爵の推薦で…」

「は?!まさか、この依頼の話をしたのか?」

「えっ?いや、その…この依頼に推薦すると?」

 聞かれたら職員が首を傾げる。


「バカが!依頼主でも無い貴族が、その依頼を何故知ってる?しかも推薦だと!?」

 怒鳴られた職員は青ざめた。

「あ、確かに…」

「確かにじゃない、お前…これが国の事業だって知ってて。はぁ、おい!白夜のこと知ってる奴を片っ端から呼び出せ!」

 ギルド長のセイルが怒鳴った。

「ノナ、依頼を受けたマジックバッグ持ちはどんな奴だ?」


 声を掛けられたのはあのおじさん職員だ。

「まだ12才の、子供だ…」

「なん、だと…?」

 セイルが立ち上がる。


「白夜については悪い噂もなく、依頼達成率も高かった」

「こっちに来てからのか?」

「いや、こちらではあまり実績がない」

「チッなんでそんなパーティーに?」

「貴族の推薦だと聞いて。てっきり今回の依頼主であるシュレーヌ侯爵だとばかり。まさか他の貴族からの推薦だとは思わなかった」


 ギルドの守秘義務に関わるので、当然に関係者だと考えたノナを責めることは出来ないだろう。

「あのポツコツが!」

「彼も貴族の子弟だったな、注意しとくべきだった」

 セイルは厳しい顔でドアを睨む。

「その子供はもう、生きてないかもな…」

 ノナは青ざめた顔で、外を見た。その目に後悔の色を乗せて。


「とにかく、白夜を探せ!鉱物を取り返さなきゃなんねぇ。コイツはギルドの失態だ。その子も早く見つけてやらんとな」

 生きてたらな、と小さく呟いた声は静かに空気に溶けて消えた。





 その頃、青の稲妻は…

 無事に野盗を壊滅させた。カスミは無事に抜け出せたからホッとした。捕縛した奴らを縄で繋げて歩かせる。

 頭領は討ち取ったからおとなしいもんだ。

 どれくらい進んだか

「何か来るぞ!」

 ロキが構える。


「敵か?」

「いや、魔力…これは、カスミか?」

「何?」

 それはおかしい。カスミは白夜という王都から来たパーティーと合流を。


「まさか?!」

 最悪の想像が頭をよぎる。

 タタタッ

 走ってきたのはカスミのアルパカだ。あの首に巻いたリボンは間違いない。

 しかし、その背中にカスミはいない。


「ククッ」

 鳴くと俺の服を引っ張る。キツネも俺の太ももに前足を掛ける。

 アルパカは俺の目をじっと見ると背中を向けた。

「ちょっと行ってくる!」

「頼んだぞ!」

「任せろ!」


 アルパカの背中に乗った。

(少し急ぐからな、振り落とされるなよ!)

 はっ?喋った??

(口を閉じないと舌を噛むよ!)

 膝の上のキツネも喋った?


 グンと速度が上がる。体勢を整える。

「よお、チビは大丈夫なんだな?」

(分からない)

(白玉とトーカとクリスが付いてる)

(簡単には死なない)


 全くキツネはどっちも喋るのかよ。全くとんでもないな、コイツら。カスミの居場所が分かってるんだよな。

 待ってろよ!今助けるからな。




 その頃、モスシティで…

「げはっチョロいもんだな。ギルドの奴らも頭悪過ぎだぜ」

「くくっ、このガキがいれば…ミスリルがたんまりと。へへっ報酬でしばらく遊んで暮らせるな!」

「そのカバンをかっぱらえばいいのに」

「バアカ、マジックバッグは所有者登録ってのがあんだよ。他のやつは使えねーの。ガキが目を覚まさなきゃ開かねーんだよ」

「そんなの痛めつけて目を覚ませばいいだろ」

「あん?それもそうか…酒のつまみにちょっと遊んでやるか」


 ドゴッ


 男が頭を力らいっぱい蹴ると、小さな子供は吹っ飛んで壁に激突した。


「あ、兄貴…死んでないよな?」

 ぴくりとも動かない。床には血が静かに広がってくる。

「お、俺はただ起こそうとしただけで…お前が調べろ」

「へいっ」

 そっと近付く。血の海はさらに広がって行く。ヤバいんじゃ無いか、これ。


「お、おい…小僧」

 揺すっても反応しない。体を起こすと額が割れて大量の血が吹き出していた。

「ひっ…」


 彼らはカバンだけでも回収しようとしたが、少年がしっかりと握っていて離さなかった。

「お、お、俺は知らない!」

「お、俺も!」


 ドガッ


「お、お前がやったんだろ!」

「そ、そうだ」

 遠巻きに見ていた2人も加わって仲間割れをした。そう、生贄の1人をボコボコにして逃げ出したのだ。


 残された生贄は苦しい呼吸をしながら、子供の方に這っていく。

「ご、ごめんな…俺が、起こしたらなんて、言った、から…ぐはっ…はぁはぁ」

 血の海の手前で力が尽きて倒れたのだった。




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