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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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16.酔った翌日

 ドンッ 


 くっ…痛いだろ、もう。うっすらと目を開けるとリクの顎が鳩尾にあった。やっぱりリクか。おでこの上にはカラスが乗ってる。なんだ?


(おい、早く寄越せ!)

(早くー)

 朝飯か?そんなに寝坊したかな。と考えていると

(僕たち貰ったもん!)

(えへへっ似合う?)

(へへへんだ)


 あっそうか。リクとカラスには渡してなかった。


 慌てて起き上がるとポーチから取り出す。

「悪い悪い。ちょっと嫌なことがあってな…忘れてた」

 ジトっと俺を見るリク。

 その首にポーチを付けてやる。似合うな!大きさはベルトで調整出来る。


「似合うぞ、リク」

 満更でも無さそうな顔だ。鼻の穴がふかふかしてるからな。

(ふんっ)

 その背中を撫でる。ふふっ可愛いな。

 ドスッ

 だから痛いよ。


 カラスの細い首にも付けてやる。

 おっ、鶏冠と同じ色が渋いな。

「カラスもカッコイイぞ!」

 小さな頭を撫でる。

「コココッ」

 よしよし、羽をバタバタさせて喜んでるな。

(移動っと)


 ん?

 ドサドサッ

 なんの音?

 何故かクリスがドヤ顔している。

「みんなの亜空間からポーチへ、そしてみんなのポーチから主のポーチへ荷物を移動しました!」

 なんて?亜空間…みんな…って使えるのか?リク以外も??


(当たり前だろ?聖獣だぞ!)

 コハク。知らんがな。

(知らなかったの?いつもちょいちょいしてたのに?)

 とイナリ。いや、知らんよ。

(薬草沢山あるのー)


 白玉。そうなのか…?俺のポーチとかカバンの拡張要らなかったとか。いやいや、買い物したらやっぱり必要。みんながいつまでもいるとは限らないからな。

(ハッこんな弱虫置いてけるか!)


 リク、やっぱり究極のツンデレだな。ふかふかの背中を撫でる。抱きついちゃお。ふぉー良き。

 ドゴッ

 痛いってば。膝蹴りが入った…。


 ふう、リクとカラスは最初からいるしな。白玉とイナリとコハクは…いつか居なくなるかも。そもそも早死にするかもだしな。

(するか、ボケ!聖獣は人より長生きなんだ)

(そーだよ)


 なら白玉は先にご臨終…

(魔獣も長生きだもん!)

「ならカラスが1番早死にか?」

「コココココッ」

 ベシッ

 顔を蹴るのやめて?

(契約した烏骨鶏は人より長生き)


「1番早く死ぬのはカスミだな」

 トーカ、一蓮托生だよ。

「俺のスキルであるトーカやクリスは同じ運命だよ。旅は道連れ世は情けってな!ははっ」

「私には自我があり、自分の判断で仕事が出来るので…トーカと自分自身を人として定着させることが可能です。主亡き後も。だから安心して死んで下さい」


「待て待て。勝手に殺すなよ!それに自我ってなんだよ!?」

「自我は自我です」

 だろうな。って違う、そうじゃなくて。

「クリスは俺のジョブだろ?」

「もちろんですよ、主」

「なら…」


「トーカと私の組み合わせはある意味、最強です。私には知識が有りません。しかしトーカの知識があれば主人がいなくとも私は仕事が出来ます」

 ぐっ…それはそうだが。


「安心して下さい。主の意に沿わないことはしません。本来は主の思考があってのトーカであり、私です。ただ、緊急時はその限りでは有りません」

 ご丁寧に指を1本立てて横に振る。どこに安心する要素があるのか分からないな、自我を持った以上はもう仕方ない。


「俺が嫌がることはするなよ!」

「勿論です。私が嫌でも、主の指示に従います。基本は」

 基本はってことは例外はあるんだよな、全く。


 トーカをチラッと見る。

「弱っくても主だ。ちゃんと仕事はするさ!」

 いちいちお口が悪いよね、トーカも。ま、いいさ。取り敢えず、死ぬまでは間違いなく一緒だからな。


 さて、気を取り直して今日は依頼を受けるぞ。2日休んだからな。

 朝食は、飲んだくれた翌朝と言えばやっぱりおかゆだよなぁ。しろがゆにしょうゆとノリ、梅干し。

 でも流石にノリや梅干しは買ってない。しろがゆを塩で食べよう。


 お鍋で炊く。水多め、塩少々。

 あっカラスが!

「待って」

 飛んで行ってお尻に手を当てる。

 ふう、間に合った。高いところで産むのやめて?心臓に悪いわ。


「主殿。カラスの産んだ卵を主の亜空間に自動転送しましょう」

「おっ助かるぞ」

 いや、待て。俺の亜空間て何だ?


「亜空間は亜空間だろ。個人が持つ空間魔法の別次元にある収納だ。そのポーチやカバンの先がまさにそれだな」

 トーカが説明してくれる。でも、それはポーチやカバンの空間だよな?


「それは単なる空間を広げただけだ。主のはその先に亜空間を繋げてるんだぞ。じゃなきゃそもそも1万倍なんて出来るわけないだろ!」


 そうなのか?

「通常の空間魔法だと200倍が限度だ。それぞれが1万倍の時点で気がつくだろ、普通。俺があんだけ押したんだぞ?」

「分からないだろう、それだけでは」

「ん?そうか。魔法のド素人だったな」

 トーカ、だから言い方。もう。


「クリス、助かる。取り出すのはどっちだ?」

「どちらでも。というか、亜空間なので直接の出し入れが可能ですよ」

 マジで?

「試しにカラスの卵って手を出して思ってみて」


 カラスの卵を手の上に。

 トンッ

 来たな…マジかぁ。

「はぁ、もうアレだな。赤ちゃんの胎教レベルで教えないとダメなんだな…」

 それはないわ!


 ふう、俺はギルドのドアを入った。なんか朝から疲れた。

 あぁ、しろがゆは美味しかったぞ?みんなには味なしを食わせてやった。ふははっ!俺に逆らうとそうなるんだ。


 ふっ、心が狭いとか鬼畜とかちっさ!とか散々言われたけどな。俺は心が極狭でちっさい男なんだ。

 ふはっ、背も低いしな!あっちも…って何言わすんだよ!

 と1人ボケツッコミをしていた。


 依頼の掲示板の前に向かう。急ぎの奴あるかなー?

「よお、カスミ。急ぎの仕事があるだけど…アイツらと受けてくれないか?」

 いつものおじさんだ。

「アイツらと?」

「あぁ、アイツらはパーティーだな」

 あ、あの人たちは。


 手を上げてやって来る。

「やぁ、まさか君とはな。依頼の内容は聞いたか?」

 首を振る。

「鉱山から鉱物を運ぶ仕事だ。かなりの量が必要で、しかもちょっと道中がな…」

 嫌な予感。


(道中に野盗が出る。大きな組織で危険)

「えっと無理」

「まだ何も言ってないぞ!」

「野盗が出るとかそんなんじゃないの?もしくは、敵対勢力から狙われてるとか」

 明らかに驚いた顔で、困った顔をする彼らとおじさん。


「少しあっちで話いいか?」

 うーんあの反応を見る限り、悪意はなさそう。

(悪意のかカケラも無いのは見たら分かるだろうが!)

 だよな。

「分かった」

 彼らについて端に移動する。


「実はな、野党のアジトが分かったんだ。で、その鉱山からは急ぎで鉱物を運ばにゃならん。そこで、マジックバッグを持ってるカスミが鉱物を収納。途中で、彼らと行動を別にして待機している他のパーティーと鉱物を運ぶって事にしたいんだ。もちろん、カモフラージュに鉱物は別でも運ぶ。で、彼らのパーティーはその野党の殲滅を担当する」


「俺の役回り重要じゃ無い?」

「ああ、本来はEランクに頼む話じゃ無いんだがな。マジックバッグ持ちがこの話に乗らなくて」

「危険だから?」


「違うよ、彼らはダンジョンにだいたい潜ってるから。それでさ」

 黙っていたお兄さんがそう言う。

「マジックバッグ持ちは人気なんだ。特にダンジョンアタックする奴らからするとな。で、報酬も良かったりする」

 なるほど。俺みたいなフリーのマジックバッグ持ちで冒険者は珍しいと。

(裏はないぞ)

 トーカが言うなら間違い無いか。

「詳しく聞かせて」




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