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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律


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13.初商売は

 リクとカラスに声をかけて庭から外に出た。

 白玉とイナリ、コハクと共に広場に向かう。ぼちぼち食べ物以外の店も出てるか?

 ちょうど10時頃だからな。いい頃合いだ。

 端の方だな、中央寄りから埋まってる。商品を並べているお姉さんの隣に向かった。

「こんにちは、隣いい?」

 こちらを見ると笑って

「こんにちは、もちろんさ!」


 身なりはいかにも冒険者なお姉さん。タンクトップにカーゴパンツにブーツ。胸元は元気に盛り上がっている。眼福だ。

 机を出して布を広げる。手前に試食用に使う瓶。奥にはきれいに並べて置く。七輪と網も出して置く。お試し用の小さなオーク肉を焼くのだ。


 売るのは一味、二味、柚子塩、山椒パウダー、柚子山椒、塩胡椒。ここまでが1000リラ。次回からは瓶持参で800リラ。

 柚子胡椒、黒糖パウダーは1300リラ。こちらは詰め替え販売なしだ。ベルナ商会にも卸すからな。


 最後にベルナ商会で買った例の飴。それを紙に包んだ物をこれは1個買って貰ったら1個プレゼントだ。

 で、5個入りも販売する。100リラ。木の繊維から作った薄い不織布に入れて、口が窄まるように作ったプレゼント用は200リラ。

 こちらは売れても売れなくても問題ない。


 七輪で肉を焼く。隣のお姉さんが

「肉を売るのかい?」

「違うよ!調味料さ。味が分からないと買いにくいだろ?」

「その肉は魔獣か?」

「オークだよ」


 ラノベの知識ではオーク肉は一般的に食べられていて美味いと思っていたが、この世界では魔獣の肉は一般的ではない。せいぜい角うさぎくらいか。

 臭みがあるからな。

「臭みが気にならなくなる調味料なんだ!せっかくあるのに食べられないなんて勿体無いから」


 お姉さんは驚いて

「村の知識か?」

「うん、僕たちの村ではこうして魔獣を食べてたから」

 別におかしな事ではない。家畜が豊富じゃない村では魔獣の肉が主食なのだ(広辞苑より)

「お勧めはどれだい?」

「辛いのが平気ならこれ、サッパリ系が好きならこっち」

 一味と柚子塩をお勧めした。


「食べてみて!お兄さんたちも2種類まで試食どうぞ」

 遠巻きに見てたお兄さんたち声をかける。剣や盾を背負ってて、これから外に出る様子だった。

「貰うよ!」

 お姉さんがパクリ。目を開く。もう一つもパクリ。

「美味いぞ!」

「でしょ?振りかけるだけ」


「俺らも!」

 パクリ、もう一つもパクリ。

「美味い!マジか。小さいのに値段は結構するな」

 まぁね。

「でもほんのひとかけだよ!50回は最低でも使える」

「そうか…」


 やっぱり値段が高いか?

「今味見したの以外でお勧めは?」

「塩胡椒とこの山椒パウダー、柚子胡椒」

「なぁ、坊主。金払うから全部味見したい!」

 んーいくらが妥当だろう。


(50リラでいいだろ。後で買ってくれたらオマケにしたらいい)

「追加は50リラだよ!3種類買ってくれたら返す」

「まず私だな」

 お姉さんがお金を払ってくれる。

 お皿に一味と柚子塩以外を全種類載せた。

「俺たちにもくれ」

 お兄さんたちは4人分。


 肉はどんどん焼く。3cm角のサイコロ状だから食べやすい。あんまり小さいと肉の臭み自体が分からなくなるからね。

「はい、どうぞ。商品が並んでる順だよ」

 これはちびっこ執事のクリスだ。

 いち早く食べたお姉さんは

「どれも美味しいな!」

 悩みながら、柚子塩、塩胡椒、柚子胡椒をご購入だ。


「そっちのは調味料じゃないのか?」

 それは黒糖パウダーだ。

「これは違うんだ」

 用意してあった堅パンのカケラにひとかけ。ラスク風だ。お姉さんに差し出す。パクリッ

「甘くて美味い!なんだこれは」

 そうなるよね?しっかり味の調味料の後だから。


 4人組のお兄さんたちは全種類2セットご購入。試食代は返却した。

「俺らにもこれ食わせてくれ」

 クリスがにっこり笑って

「ささっ、どうぞ」

 パクリっくわっ!目が怖いっす。

「おい、これも買うぞ!4個」

「ありがとう。この黒糖パウダーは明日以降、ベルナ商会でも買えるよ!」


「坊主は次いつだすんだ?」

「決めてないけど、1週間後の予定」

「ならまた覗くか。商人か?」

 クリスが慇懃に

「主は弱弱に見えますが、これでも冒険者の端くれであります」

 色々と失礼だろ!弱弱とかこれとか。


 お兄さんたちは驚いて、ボクの頭を乱暴に撫でる。

「そっか、頑張れよ!」

 お金をもらって商品を渡す。

「お兄さんたち、これオマケ」

 花の蜜飴だ。

 その場で紙をむいて口に入れた。紙はもちろん回収したよ。

 颯爽と手を上げて去って行った。よし、顧客ゲットだ。


 隣のお姉さんにも

「これ、買ってくれた人にプレゼント」

 飴を渡すと喜んで口に入れた。紙は回収、ここ重要。回帰スキルがあるからな。

 ちなみにここの暦は1週間は7日、1ヶ月は4週28日、1年は12ヶ月だ。


「お姉さんは冒険者なの?」

「そうだぞ!狩った魔獣の皮で小物を作ってるんだ」

 見せてもらうとポーチやベルト、ベルトにつける縦長や横長のポーチだ。

 そういやリクが前に首に下げるポーチが欲しいとか言ってたな。亜空間が使えるんだけど、ポーチを起点にすると便利だとかなんとか。


「お姉さん、アルパカの首につけるポーチとか作れる?」

「アルパカがいるのか?もちろん作れる!少し高いが大丈夫か?」

「大丈夫だと思うけど、いくら?」

「5000リラだな」

 それくらいは大丈夫だ。

 ツンツンと引っ張られた。イナリとコハクだ。

(斜めがけバッグ欲しい)

(寄越せ)

 こら、コハク。言い方。


 肩をツンツン。白玉。前脚を揃えて

(私にも斜めがけバッグ!)

 ならカラスにも首につける小さなポーチを買うか。

「あのね…値段は大丈夫だから」

 イナリたちのこんなのが欲しいと言えば快く請け負ってくれた。


「すぐ作るぞ!」

 おおー皮を切って、穴を開ける際にトンカチでドンドンする。その度に揺れるパイン。眼福です。俺が真剣にパインを見ていると、手元を見てると思ったお姉さんが色々教えてくれた。ごめんなさい、パインしか見てませんでした。


「よう、買いに来たぞ!」

 串焼き屋の店主だ。

「おう、高いけど大丈夫か?」

 値段を聞いて驚いていたけど

「少しで大丈夫なんだよな?」

「そうだな、さっとひとかけだ。50串は間違いない」

 俺が掛けたら100串はいけた。


「なら一味と柚子塩、塩胡椒と山椒パウダーも買う」

「味見してからでいいぞ!2種類は無料だ」

 塩胡椒と山椒パウダーを食べた。

「充分だ!美味いぞ」

「これも高いがお勧めだぞ!これなら1本100リラ取れる」

 オマケで柚子胡椒を食べさせる。


「ヤバいなこれは。ほんの少しでいいんだな」

 頷く。つけすぎると辛いし。

「それも買う」

 オマケの飴は妹に持って帰るって。いいお兄ちゃんだ。


 その後、リノが来た。手に大きな籠を持って。

「買いに来たよ、カスミ。お試しにって置いてってくれた調味料。大人気で。追加購入だ」

 と10セットも購入してくれた。飴を渡そうとしたが断られた。だよな?ベルナ商会で買ったもんだし。


「減ってしまったな」

 ガランとしている。柚子胡椒や黒糖パウダーはまだある。他の詰め替え出来る方は元々、瓶が100個だったからな。残り数個だ。


 でもな、そんな時のために作ったのがこれだ!ジャジャーン。化粧水と美容液。

 命の水は美容にもいいとあったからな(広辞苑による)。天然の保湿成分を加えて作った。美容液は仄かに花の香りもする。

 細長い瓶に入れてみた。


 値段はトーカに確認した。どちらも2000リラだって。高くない?瓶を除けば原価なんてほぼゼロだぞ?

(この世界ではまだ浸透していないから価値がある)


 ほえー。男性向けの大瓶の化粧水も使いかけがカバンに放り込んであって。それも毎日補充される。

 だから男性用の化粧水も作った。というか詰め替えた。サッパリ系だな。


 後はオリーブオイル。これも森で見つけて圧搾した。天然のオリーブオイルだ。これはほんの少しで髪が艶々になる。こっちは一瓶で5000リラ。もっと小さな瓶に入れれば良かった。まぁ売れなくても構わない。自分に使えるからな。




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