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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律
第1章 転移した

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102.次のパーティー衣装

体調不良で投稿が開きました。

再開します┏○ペコ

 ダメかな?と思ったら優しく頭を撫でられた。

「自慢の弟の婚約者だ!いいぞ、全力で支持する」

 2人で生地を見繕う。奥さんが商家の出身で、リヴ兄様も商会を手伝っていたから詳しい。


 重ねる生地はオーガンジーとシフォン。そして裏地はガーゼ風の生地。ナイロンとかのいわゆる化繊は無いから。後は糸もいるし、ボタンも買った。こんなもんかな。結構時間がかかった。


 お母様と双子は優雅にお茶をしていた。何やら箱がある。近づくと

「終わり?」「終わった?」

 なんか目がキラキラしてる。そして箱を差し出す。受け取ると

「「開けて」」


 蓋を開けると中には真珠があった。リボンと真珠。こっちの世界にもあったんだな、真珠。

 不覚にも懐かしさで涙が出た。





 俺は森の中でリクにもたれている。夕陽がきれいだ。

 商会を出た後、リクを走らせるからと街の外に出た。なんか1人になりたかった。

 真珠を見て不覚にも涙が出た。


 あれは何歳ごろか…懐かしい思い出だ。

 真珠のネックレス、小さな粒が1つだけの。それを母親の誕生日に贈った時の驚きから嬉しさへと変わるその表情が、胸に抱きしめてありがとうと何度も言うその言葉が耳に蘇った。


 俺はあちらの世界で死んだのか、行方不明か…心配かけたであろう事が分かるだけに思い出して涙が出た。この体は12才。どうやら精神も体に引き摺られているようだ。


 真珠を見て静かに泣く俺を見て、お母様も双子も焦りまくった。

「ごめん」「嫌だった…?」

「喜ぶと思って」

 そんな声が聞こえた気がする。


 その後の事は覚えてない。気が付いたら屋敷に戻って来ていた。俺はリクを走らせに、とだけ伝えてそのまま外に転移した。

 大人気ないと思うんだが、堪えられなかった。突然思い出すとな…心の準備が出来なくて困る。


 真珠か…何処で取れるんだろ。

「レイラシティからさらに東に向かった所にある湖で取れる」

 トーカが真珠を見てその産地を視たようだ。欲しいな。

「レナン湖と呼ばれるそこは水龍が守っている」


 広辞苑に寄ると、そのレナン湖には守神とされる水龍がいて、真珠はその湖の底にあると言われている。

 たまに湖畔に打ち上げられる貝の中に真珠が入っていて、それは水龍の贈り物と呼ばれる。

 凄く貴重で、現存する真珠は王族が所有するもの以外だと、10数粒しか無い。


 さっき開けた箱には3粒の真珠が入っていた。買ったのか、保管していたのかは不明だが双子の想いだと分かった。お詫びも兼ねて、双子とお揃いにしたいな。


「湖の底に潜れないかな?」

 貝が取れたらリグで増やせないだろうな?

「守神ですからね…」

 クリスもそう言う。貝だけ転移出来ないかな?魚と視野を共有させて。


「行ってみりゃ何か方法があんだろ!」

 それもそうだな。って事でそのまま湖へゴーだ。っとその前にクリスからチビクリスに伝言だ。


 ―行きたい所がある。先にベルシティに戻ってくれ―


 これでいいか。



 こうして俺は昼過ぎにレイラシティ近くの森を出発した。リクに乗ればレナン湖はすぐだった。

 広いな…対岸が辛うじて見えるくらいだ。そしてなんか、曇ってる。なんだこれ。


「汚染されてるな…」

 汚染?水がか…?

 じっと見ると

「良くない菌が繁殖している…」

 守神の力は?

「徐々に菌が増えて、水龍の力も弱まってる」


 何が正解なんだ。守神の水龍、繁殖する菌。

「外来種がの魚が増加してそのフンが分解しきれずに水を汚染。水龍はきれいな水じゃないと力が弱まる」

 その悪循環か。

 ならば、まずは外来種の殲滅だな。


「クリス、リクに外来種だけに効く雷魔法を打てるようにしろ」

「はい、主」

「リク、湖は広いがいけるか?」

(ケッ!カスミが手伝えばもちろん可能だ!)

「何をしたらいい?」

(魔力を寄越せ)


 リクの背中に手を当てる。ゆっくりとその背中から魔力を流し込む。

(このまま維持しろ!)

 任せろ!

 クリスがリクの背中に手を置く。

「いつでもどうぞ」

(行くぞ!)



 バリバリバリッ

 ドッゴーン


 バリッバリッ



 水龍とか大丈夫だよな?

「大丈夫だ、ちゃんと外来種だけ殲滅した」

 ぷかりぷかりと魚が上がって来た。まさかのうなぎ!?

 あー外来種なんだ…。確かになんか泥とか好きそうだもんな。


 びっしりと湖を埋め尽くした。どんだけだよ!風魔法で回収からの亜空間へポイッだ。蒲焼のタレを開発しないとな。


 曇ってるように見えた湖は透明になり、水底が透けて見えるほどだった。するとにょろっと何かの影が動き、水柱が立ち昇った。

 そこにいたのは龍だった。日本昔ばなしに出てくるあの和風の龍だ。細長くて鱗があって、小さな脚に長いヒゲ、大きな口。


 カッコいいな…。ほけっと見ていたらいつの間にかリクが前に立っていた。あら、庇ってくれてるのか?

 優しいな、リク。ふかふかのお尻を撫でる。



 ドガッ



 痛いから。後ろ脚で蹴られた。


『そこな少年か…?我が湖を浄化したのは』

 浄化はして無いし、やったのはリクだ。

「俺じゃ無い、リクだ」

 ふかふかのお尻を撫でながら言う。


「俺にはあんな威力の雷魔法は撃てないからな!」

(注 知らないだけで余裕で撃てる)

『そうか…そのアルパカはお主のか?』

「んーそうでもあるしそうでも無い」

(今は主だな!)


 ふわり


 ってえっ?

 目の前にきれいな女性がいた。間違いない、女性だ。ちゃんとパインとしている。その盛り上がりは嘘じゃ無い。(トーカによる)

『ならば礼をしなければな』

 マジで?じゃあパインにダイブで!キリッ。


『そんな事で良いのか?』

 あれ、俺はしゃべって無いぞ。

『ふふっ分かるからの』

 えっと、じゃあその…エッチとかは?

『お主にはまだ早いのではないか』

 ぐっバレてるか。ならやっぱりパインに顔面ダイブを希望だ!


『ふふふっ構わん。小さき子よ…来るがいい』

 そう言って頭を抱き寄せてくれた。

 パイン…おう、これはなかなか。触りたい、でも我慢…やっぱり触りたい。少しはもにもにしたいな。


 見上げると

『くはっ…もにもにとな。構わんぞ。優しくな』

 は、はひ!触って…おぉ。素晴らしい。柔らかさと弾力。これぞ男子の夢。グラビアアイドルも真っ青な弾力。巨パインだな。触りながら顔からも…もにもに。


 ぷはぁ…パインの海に溺れそうになった。

『うははっ面白いのぉ。して、何か用であったか?』


 ヤバい、すっかりパインの魅力に取り憑かれていた。

「湖の底にあると言う真珠の貝が欲しかったんだ」

 ん?と言う顔をする水龍。

『真珠じゃなく貝?』

「そう、貝。貝を生きたまま捕獲出来たら、真珠を作れるからさ」


『なるほど…天然じゃなくて養殖というわけか』

「うん。天然のは守神が大切に守ってるからね。だから貝だけでもって」

『別に守ってるわけじゃ無いぞ』

「違うの?」

『違うな。増えすぎると困るからたまに放出してるだけだ』


 あれ、そんな感じなの?

『欲しいならやるぞ!中身だけで良いのだな?』

「うん。貝があればまた作れるから」

『では私と共に水中に来るが良い。仲間も一緒に』

 大きな泡に包まれて湖の底に向かった。うわぁ、きれいだ。


『お主のお陰よ…私の力が漲っておる』

 そして水底が見えた。確かに、沢山あるな。

『ちと増えすぎたかの。持って帰って良いぞ』

「クリス、湖を再現できる?」

「難しいです」


『お主の住む街に近い場所に湖があるな…そこに転移させよう』

 軽く手を振ると、半分くらいに減っていた。さらに手を振ると両手に溢れるくらいの真珠。

 それを俺の亜空間に入れた。


 凄え、なんだそれ?

『あははっ、これでも神の一柱であるからな』

「へー神様なんだ!凄え…初、じゃ無いな2人目だ」

『そのようだな』

 そのまま水龍に抱きしめられてまたもにもにして…そこで意識が遠のいた。


「水龍様、主をどうするのですか?」

『次代を作るために協力して貰うまで。悪いようにはせん』

 クリスは肩をすくめた。全く私の主はどうしてこうも大物を引き寄せるんだか。まぁ本人の希望でもあるし、構わないだろう。そもそも相手は人じゃ無いしな。


 こうして俺は意識がないままに…その夜は更けた。




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