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ラディウスソリッシュ ~古代神の聖剣~  作者: 夏八木 瀬莉乃
十三章 老い先短い星
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5-2 アニスの予知夢 発動

 

「どんな夢だった!」向かいに座っているロイが勢いこんで聞くと「それが……」アニスは困った顔をして「どこから、話す、いいか、途切れ途切れ、らしい、から……」


「では、最初に見たのはいつ頃だ?」隣に座っているマーティが別のことを聞く。

「最初は、一週間くらい、前だった」


「そんな前から見てたんだったら、どうしてそのときに言わないんだ!」

『マーティ! そんなに強く言ったらダメだよ!』シュールが注意すると「あ、すまない。怒鳴って悪かった」


「……見たとき、このこと、思わなかった、から……」

「では、どこでわかったんだ?」


「チャービルさん、寄付のこと、お断り、ロイに、言ったとき」

「寄付がキーワードか」


「それで、どんな夢だった?」ロイが先を促すと「それが……」

『見たとおりに話せばいいんだよ』とシュールが言うと「最初は、みんな慌てて、走り回ってた、ところ」


『それから?』

「あと五日しかない。打つ手がない、イノンドが、言ってた」


『五日? なにがあと五日なんだろう?』

「なにか、期限、らしい……」


「……なんか、この先を聞くのが怖くなってきたわ」不安になっていくバーネット。


『それで、その次は?』シュールが先を聞くと「次は、どこかの工場、爆発してる、ところ」

「爆発だって!」驚くロイとマーティ。


「そのあと、すごい地震、起きて、真っ暗、なった……」


「爆発のせいで、地下都市の電気系統が故障したのか?」深刻な顔をするロイ。


「地下都市の電気系統が破壊されるほどの爆発となると、星自体が危ないぞ」マーティが携帯を出して、この星の基礎データを検索しはじめる。


「この星が爆発してしまうの!」慌てるバーネットに「まだそこまではわからない。アニス、続きを話してくれないか」ロイが声を掛けると、アニスは思い出そうと目を閉じ「その次は、たくさんの人、一ヶ所、集まってる、ところ」


「それはいつ?」

「日にち、までは……」


「じゃあ、その人達はどういう服装してた?」

「服装? 服装……普段着」


「何時頃かわかる?」

「時間は、わからない……」


「明るかった? 暗かった?」

「明るかった。そう、昼間。たぶん、休みの日。いろんな人、街、歩いてた」


「今日は何曜日だ?」マーティが聞くと「木曜日よ」バーネットが答える。


『そうなると、なにか起きるのは土曜? それとも日曜なのかな?』呟くシュールに「それはわからないな」考えるロイが「でも、この星での出来事なんだろう?」


「そうだと、思う」アニスが頷くので「次はどうなった?」

「次は……警察の人達、あるビル、向かってる、ところ」


「警察が?」



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