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ラディウスソリッシュ ~古代神の聖剣~  作者: 夏八木 瀬莉乃
十三章 老い先短い星
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54-2 脱出をかけての戦い

 

「それは、僕たちを消すためだと?」ロイが確認すると『それも理由の一つだと思うけど……』言葉を切るので「「水の宮殿」の管理者、クララを誘きだすためか」と言うマーティに『おそらく』と返す。


「どうしてあなたを狙ってるの?」バーネットが聞くと「話してもいいかな?」ロイがクララに聞くとしばらく考え『謎の召喚者は、手に入れた「破壊の女神」と対になってる、「再生の女神」像を探してるんだよ』


「「再生の女神?」それもサチェルドス ディ(神の巫女)なのね?」

『そうだよ。その二つが揃えば、世界を作り直すことができるんだ』


「エエッ!」大声を出すバーネットとアニス。


「もし、「再生の女神」、手に入れた、世界、どうなる?」青ざめるアニスに『謎の召喚者が考えた世界に、作り替えられるだろうね』クララが苦笑するので「それが、今回、事件?」


『ああ、君たち「尋ね人」が召喚された理由だろうね』


「しかし、謎の召喚者はインサニアではないだろう? 奴が召喚したのは「復讐の女神」だからな」考えるマーティ。


『インサニアと呼ばれる者は、バリエガータを消し飛ばした者ですよね?』話を聞いていたルーが確認すると「僕たちは別の者だと考えてる」ロイが答える。「だから、インサニアの目的も確認しないといけないんだ。どんなバックグランドがあるかもね」


 バーネットは、リシェルから話を聞いた時点で、ロイたちに話をしたほうがいいのではと考えていたが、


「その前に、「時の宮殿」を七十年も乗っ取り、ニゲラを操って、モスカールたちをドアの世界に閉じ込めた仕返しをしないといけないとも、考えてるんだ」


 そう聞いて、話すのをやめていた。(まだ話す時期じゃないわね)


『「冥府の宮殿」のアシスタントを吹き飛ばしたのは「破壊の女神」を召喚した召喚者だけど、奴の正体が依然としてわからないんだ』ため息を吐くクララ。


「でも、元凶の目的がわかったから、まずは「再生の女神」が安置されてるところのガードを強化すればいいんでしょう?」バーネットが提案すると「その場所が、第一の門である「大地の門」の中の、「予言の宮殿」のどこかにあるとされてるんだけど、定かじゃないらしいんだ」


 ロイの説明を聞いて「それって、マーティがキーマンの門?」

「そうだ」


「マーティ! 危ない!」アニスが慌てだすので『心配しなくても大丈夫だよ』クララが声を掛ける。『「尋ね人」が入るときは「影の森」の精霊が案内するけど、それ以外では、他の門同様、「鏡の泉の門」を開けるための「鍵」が必要なんだ』


「そういえば、気になってたんだ。二番目の「氷の炎の門」はマーティが受け継いだ「一角獣のペンダント」が鍵となってるけど、最初の「鏡の泉の門」の鍵は?って」ロイが隣のマーティを見ると「そのことは聞いてない」


『理屈から見ればわかることだよね?』とクララが言うので「じゃあ」

『第五の門のキーマンが持つペンダントが鍵になるんだよ』


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