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ラディウスソリッシュ ~古代神の聖剣~  作者: 夏八木 瀬莉乃
十三章 老い先短い星
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42-2 久しぶりの全員集合

 

「マーティ、ナオ、誰?」聞きなれない名前が気になっているアニスに「アニスと同じように、夢でいろんなことを見たトラックのドライバーだ。二回目の取り残された受け入れ者を迎えにいくトラックの運転手で、待機してる倉庫へ行く途中で話してくれたんだ」


「私、一緒? そう、なんだ」自分と同じことができるナオに興味を持つ。「予知夢、見る人?」


「それ、偶然過ぎない?」違和感からバーネットが聞く。「本当に夢を見たのかしら?」


「そう言われたら確認する術はないが、あまりにも具体的な内容だったうえに、辻褄(つじつま)が合ったからな」


『そのナオって人をここに呼んで、最初から夢の話をしてもらったら? そうしたら本当に夢を見たのかわかるし、詳しく分析できるかもしれないよ』シュールが提案してくる。


「それ、いい案だな。僕も彼に会ってみたいと思ってたから」ロイがマーティを見ると「わかった。食べ終わったら連れてくる」


『ここに来たら、緊張して倒れちゃうかも』シュールが(おど)かすので「それは困るな。話を聞けなくなるじゃないか」焦るフリをするロイ。


「なぜ、緊張、する?」理解できないアニスに『ロイが怪獣だから』シュールが説明すると「ガウ」とロイが言うので「アハハハハッ!」バーネットは笑うが「ロイ。怪獣、だった?」驚くアニス。


「シュール。アニスを驚かすな」注意するマーティ。

『ごめんなさいって、ロイを怪獣って言ったの、マーティだよね?』


「なぜ?」困った顔を向けるアニスに「本気に取るな。冗談で言ったんだ。


 ナオと一緒にトラックに乗ってたとき、道案内してくれてるコモンの「漆黒の狼」たちを見て、夢に出てきたと話を聞いて、ロイにも話に入ってもらう必要があると思ったんだ。


 だから、俺の携帯で電話を掛けるように言ったら、ロイの名前を聞いて「艦長のロイさんに!」 とパニックになりかけたから、まずいと思って、とっさに、猛獣でも怪獣でもないから、心配するなと言ったんだ」


『そういえば、猛獣とも言ってたよね?』突っ込むシュール。

「ガウ」またロイが便乗するので「アハハハハッ!」相変わらず笑うバーネット。

「猛獣?」さらに顔がこわばるアニス。


「シュール」注意するマーティ。

『ごめんなさーい』仕方なく謝るシュール。


 その時、「ちょっとごめん」手に持つ携帯電話に出るロイ。「はい……ああ……ああ」と言いつつ席を立つと、隣接するコントロール室へ移動する。


 見送るバーネットが「どこかでなにか起きたのかしら?」不安そうにロイの後ろ姿を目で追うと「そうだろうな」コーヒーを飲み干すマーティ。


「なに、起きた?」心配するアニスに『ロイが戻ってきたら聞いてみよう』提案するシュール。


 そのロイは、通信席にいるエルとなにやら話をすると、メインパイロットのセイボリーのところへ行き、話をすると戻ってきた。


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