第2話 クズ女神とツイフェミ四天王
この回では、やっとツイフェミ達が魔物と戦います。
こうごきたい!
私は、いつの間にか真っ暗な空間にいた。
そこには、人っ子一人もいない。
なんだか、寂しいような。
こんなことなら、もっとフェミ活動しとけばよかった。
そう思っていたら、突然光がさしてきて、そこには女性が現れた。
いかにも、露出度の高い格好だ。
明らかに、ツイフェミの私をなめた格好。
「初めまして! 皆さん! 私は、女神イエンテです。今回、ここに呼び出された理由としましてわ。皆様に、異世界を救ってほしいのです」
その話を聞いている最中に、光が瞬く間に一つ一つと現れたと思ったら、次々と私ぐらいの歳の女性達がこの空間にきた。
それは、ほんの一瞬の出来事である。
よく見ると、ツイフェミで有名な名だたる面々がそこにはいて。
アニメキャラキラーの石田、巨乳女キャラが大嫌いで、それを潰すのをなりわいにしている佐藤。
女性の服装を自由に、のスローガンを掲げている有田、ブイチューバーなどの架空のキャラの乳揺れや、女性がオスの性的欲望を満たすのを許さない、三輪などなどのツイフェミ界の希望達がそこにはいた。
これは、本当に期待できる。
是非、この事態を圧倒的議論で、解決してくれるとそう期待していた。
だが、それは私の慢心でしかなかったのだ。
だって、この時はこの人達の無能さを知らなかったから。
それから暫く経ち、それぞれ自己紹介も終わるその時だ。
何か、身体中に光を纏った女がずっと話している。
「あなたたちは……神に選ばれたのです……」
私達、ツイフェミは何が何だか分からず。
戸惑い、騒いでいた。
本当に、ゆゆしき事態。
まあ、こんな訳のわからない状況で普通の態度でいられるわけない。
その為か、ツイフェミ達はその女に猛反発して、ずっと文句や愚痴を言っている。
「はあー!! どういうことなのよ!」
「どうなってんのよ!? これ?」
フェミ達の声が空間に響き渡った。
それは、まさしく地響きでも起こるような音。
「はぁ……あんた達って、本当にどうしようもないわね」
いきなり、私達ツイフェミは光輝いている女に罵倒される。
本当に、失礼だとこの女に思う。
こんな事をいきなりされて、受け入られるわけがない。
この状況も、この可笑しな世界も。
「いい? あなた達は、勇者に選ばれたの。だから、これから異世界に行き。魔王を倒して、異世界を救ってほしいのよ」
ツイフェミ達は、やはり訳が分からない為か、その女の言ってることに、反発していて耳を貸さなかった。
それはそうだ。
だって、こんな事をいきなり言われても困る。
異世界を救うとか、勇者に選ばれたとかゲームやアニメみたいな事を言われても、実際に実感がわくわけがない。
むしろ、言ってる事が意味不明すぎて常人には理解しがたい。
それに、なんでそんなことをしなければいけないのか。
「はあ? 何言ってるの?」
「訳が分からないわよ!」
それぞれ、違う疑問をその女にぶつけるツイフェミ達。
だが、その女は震えていてどうやらぶちギレたようだ。
本当に意味の分からない、可笑しな女だ。
「はぁーーー!! 私は女神なのよ! だから、あんたらは私の言うことを聞いて、世界を救いなさいよ! そもそも、普通こう言うときは。喜ぶでしょ! 大体、そう言うふうになるのが当たり前でしょ! 定番でしょ!」
「はあ? そんな意味不明な事をやるわけないでしょ!」
「そうよ! そうよ! 異世界とか、魔王を倒して世界を救えとか、妄想も大概にしときなさいよ!」
ツイフェミ達のもう抗議に、女神を名乗る女性は、呆れた顔で溜め息をついて、諦めたのか話を進める。
それはそうだ、女神を突然名乗りだしたことも可笑しなことだが、それ以上に私達ツイフェミが世界を救えなんて言われたら混乱する。
「はぁ……もう、いいわよ。話進めるわよ。まず、あなた達に、チート能力を授けます。そして、その能力で今から転生する異世界を救ってください。ただ、それだけのことよ。分かった?」
いや、別に私達ツイフェミはそう言う事が分かってないんじゃなくて。
何で、異世界に行って救わなきゃいけないのか聞きたいだけ。
後、その世界に転生しなければいけない理由も。
本当に、これは女性差別よどう見ても。
だって、ここには女性しかいないもの。
そう思っていたのもつかの間、女神は手鏡を浮かせて私達ツイフェミにそれを渡す。
「それを見なさい。あなた達の姿が、若くて美しい女の子に変わるわ」
はあ?
何をバカなことを言ってるんだ、と思った瞬間!
鏡を見たら、ナイスバディの可愛い女の子がそこには写っていた。
私達ツイフェミは、それを見て発狂する。
当然だ、これは明らかにミソジニーな差別主義的な行い。
怒らない方が、ツイフェミとしては正しくない。
これは、私達にとって侮辱的なこと。
「何よ! これ! 明らかに、ミソジニーな性的搾取な体をしてるじゃないのよ!」
「ちょっと! 元の姿に戻しなさいよ!」
「そうよ! これじゃあ、クソオスが私達を性的消費の対象に、するじゃないの!」
女神は、再び呆れて頭を手のひらで触って、ツイフェミ達に怒鳴り付けてくる。
本当に、理不尽極まりない。
「あんた達! 何が、ミソジニーだ! 性的消費だ!見苦しいのよ! あんた達わ!! それに、いい年したババアが……相手にされないから、あえて若く美しい女の子の体にしてやったのよ! 分かる!? 不本意だけど、こうしないと、誰も向こうの世界では、相手にしてくれないからね。それに、普通はチート能力だけなのよ! 大サービスしてやったんだから、有難いと思いなさい! お礼ぐらい、言ったらどうなのよ!?」
私達ツイフェミは、この言動に怒りをあらわにする。
この、女性を物としか見てない感覚に。
さては!
この女神!
名誉男性だな!
そうに違いないと思い、私達ツイフェミは女神のやったことに対して、猛烈に抗議する。
その為、皆は女神の方から目をはなさい。
「横暴よ! こんなの!」
「そうよ! そうよ!」
「私達の意思は無視なの!?」
女神は、眉間にシワをよせながら、ツイフェミ達を鋭い眼差しで睨む。
それは、どう考えても人に対して向けていい目ではない。
本当に失礼な女だ。
ここまで、最悪なことは産まれてはじめてだ。
「はぁぁ!? ふざけんなぁ!! ゴラぁ!! 人が優しくしってやったのをいいことに! 調子に乗りやがって! この底辺ババアどもわぁぁ!! なら行きなさいよ! 異世界にとっとと移動してあげるわ!!」
そう女神言うと、私達は不思議な光につつまれて思わず、腕で目をおおう。
その光は、激しく目がチカチカする。
そしたら、何だか見に覚えがない木々が生い茂っている。
森に、いつの間にか私達はいた。
暗く、とてもここにいてはいけない、そんなことを思わせるような感じの。
その森は、明らかに不気味な雰囲気を漂わせている。
「なによ!? ここわ!」
「どうなってんのよ!」
ツイフェミ達は、それぞれその起きた出来事が信じられずに、その場で混乱し始める。
こんなことって、本当にあるのかと思い。
それに、顔色も全員悪そうで、体も震えている。
私も、正気ではいられなかったが、周りの方がより酷い表情をしている。
明らかに、普通な状況ではないのは分かったが。
「あんた達。もう着いた? これで分かったでしょ!? あなた達は、もう逃げられないって!……フフフ……いい様ね! スカッとしたわ!」
その発言は、明らかに私達ツイフェミに対しての怒りを感じた。
女神の高笑い声は、森中に響きわたり。
より一層、私達ツイフェミの不安を広げる。
そして、空を見上げてみたら、そこには女神が写っていて、何かを伝えてきた。
なんとか、この状況を説明してもらうために、私は女神に質問をする。
そうするしかあるまい、だってこのままわけの分からないのは気が引けるから。
「どうなってんの? これ? どうすればいいのよ!」
「しょうがないわね! 教えてあげる! まあ……あなたに死なれても困るし……あの人のお気に入りの……」
何だか、女神が意味ありげな発言をしていたので、その事を言及しても何も答えなかった。
その態度は、怪しいを絵に描いたようなもの。
「まず! あなた達には、この世界で生活をしてもらうわ! そこで、魔王を倒して世界を救って! まあ……さっきも、言ったけど……こほんこほん! で! さっき渡した、チートの能力を使ってその世界の魔物を倒しつつ、生き延びてちょうだい! とりあえずこんなことかしら……」
女神の電話が鳴っていた、どうやら誰か大事な人からかかってきたようで、話をしている。
私達は、そんな姿を見て溜め息をつく。
その後、ツイフェミ達はまた抗議をする。
「ちょっと! そんなことより! これどうしてくれの!」
「人権侵害よ! ふざけるんじゃないわよ!」
どうやら、女神は電話を邪魔されて顔にシワをよせて怒っていた。
本当にこの態度は、私達のことを一切考えてない。
そのように感じる。
「あんたら! うるさいわよ! 電話の邪魔するの止めてくれる! 大事な、オーディス様とのお喋りの一時を! その醜い声で、汚すんじゃないわよ!!」
そうこうして、女神と揉めていると、狼のような魔物がこちらをよだれを垂らしながら睨んでいる。
どう考えても、私達ツイフェミを餌として狙っていた。
その姿は、獲物に滅多に遭遇しないのか、痩せこけていた。
「はあ……どうしよう……ブルブル……」
「こんなことになるなんて……」
そんな私達ツイフェミが怯えていると、ツイフェミ四天王が立ち上がる。
それは、まさに希望そのもの。
ツイフェミ中のツイフェミ。
「ちょっと! 待ちなさい!」
「あなた達は……ツイフェミ四天王!!」
その人達は、前に出て魔物倒そうと奮闘する。
どうやら、女神は武器を私達に渡していたようで、剣を手で持ち、ツイフェミ四天王は振り舞わす。
魔物はひるみ、後退りしている。
これならいける!
私は、そう確信したのだが。
魔物は、当たらないことが分かったようで、ツイフェミ四天王に牙を光らせて向かってきた。
どうにか避けようとするも、爪とかで女神に貰った鉄の防具はズタボロになり、首を噛まれて死んでしまった。
その姿は、血を流していて、もう意識はなく。
次の獲物をみるかのように、他のツイフェミたちに襲いかかる。
「どうなってんのよ! 誰か助けて!!」
私達ツイフェミは叫ぶが、誰にもその頼みは届かず。
なんとか、逃げようと走るが、まわりこまれて魔物の牙の餌食になる。
どんどん、魔物に噛まれてツイフェミ達は死んでしまう。
ついに最後、私一人だけになってしまい、魔物に囲まれて絶体絶命の危機に!
「女神! どうすればいいの!」
女神は、どうやらオーディウスとの電話が漸く終わったので、私に仕方なく助言をする。
それは、明らかにやる気がないものだったが。
もうそんなことは、どうでもよかった。
「仕方ないわね~とりあえず、スキルを使うと叫びなさい!」
私は、女神に言われるがまま、スキルと叫びやってみる。
そして、剣を構えて走ってみると、いつもより早く動けた。
そのまま魔物に向けて剣を振り下ろすと、一瞬で魔物は斬れて一匹が死ぬ。
これはいけると思い。
次々と、魔物を斬っては倒していき、いつの間にか、魔物は一匹も居なくなっていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……ようやく終わったわ……」
私は、なんとか魔物達を一匹残らず倒した。
そこには、ツイフェミたちの死骸が転がっていた。
見るも無惨な状態だ。
見ていると、気持ち悪くなってきた。
普段から、そういう物を見たことがなかった為。
しかも、嘔吐までしてしまう。
「おぇぇぇー……」
私は、その光景を見ると吐き気を催してしまい。
その場で、ゲロをはく。
その光景を見た、女神はツイフェミたちの死骸と私のゲロを灰にして消した。
それも、嫌そうに顔をひきつりながら。
「あ~! 気持ち悪い~」
明らかに、私達ツイフェミをバカにした態度ではあった為。
私は、女神に怒鳴りながら説教をする。
いくらなんでも、これは酷すぎると思い。
「あんた! 人の命を何だと思ってんの!」
私は、つい女神に対して怒りを見せる。
女神は、そんな発言を聞いても、全く行動や言動を改めることはなかった。
「はぁ~!? あんたらが、いけないんでしょうが!
人の話は、ちゃんと聞きなさいよ! だから、こうなったんでしょ!」
明らかに、私達がやらかしたことだと言ってるように聞こえる。
この女神は、本当に滅茶苦茶だ。
私は、その発言に横暴だと言いたかったが、そんなことより自分が生き残らなきゃいけなかったから、これからどうすればいいか聞く。
まあ、態度は悪いのは変わらなかったが。
「はぁ……もういいわよ。それより、これからどうすればいいの?」
「とりあえず、場所を指し示してあげるから。そこの村までいきなさい!」
そう女神が言うと、目の前に矢印が現れて私はその方向へと目指して歩く。
だが、2時間くらい経ってもまだ着かない。
どう考えても、間違ってるとしか思えない。
「ちょっと! いつ、着くのよ! これ!」
私がそう言うも、女神は衝撃的な一言を言う。
それは、まさに酷い現実だった。
「まあ、まる3日はかかるわよ。村まで」
「はぁぁ!! ふざけるんじゃないわよ! その前に……死ぬわよ……」
私は、その場で倒れてしまった。
それもそのはず、まる3日食事と水を取っていなかったから、どうやら栄養が足りなくて視界が見えなくなってきた。
どんどんと、力が抜けていった。
そして、私はやがて何も見えなくなった。
意識もなくなり、何も聞こえなくなる。
その時、私は漸くこの世界は常識が通じないと気付いた。
この世界は、意味不明で非常識だと。
ツイフェミ達は、やはりどうにもならなかったですね~
口ほどにもないってこのことです。
皆さんは、このようにならないように、言ったことはちゃんと責任を持つようにしましょう。
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