紅の目 2話
「さっきから私の目見てるでしょ?」
「え?いやー」
「皆んな見るのよ。」
「この目は紅の目って言って」
「おばあちゃんも同じ目だだったの。」
「私が小さい時に亡くなったから詳しいことは分からない。」
「でも分かることもある。」
「昔、おばあちゃんの家で小さい生き物を見たことがあったの。」
「おばあちゃんは小さい生き物が見えることに驚いてた。」
「それで、約束したの。」
「なにか見えても近寄らないこと誰にも言わないとを。」
「でも自分だけ見えてるのか分からないし、小さい頃ってなんでも興味持つじゃない?」
「だから大丈夫そうな生き物には触れたり遊んだりしてたの。」
「それって妖怪とかお化けとか?」
「ちょっと来て。」
葵ひまりについて行くと畳の部屋に来た。
「手、出して。」
葵ひまりと手を握ると目の前に女の子が現れた。
「うわー!」
俺は驚いてた尻もちをついた。
「大丈夫!?」
「なんだよ今の!」
「今見えたのは座敷わらし。」
「この家を守ってくれてる妖怪よ。」
「なんで俺も見えたんだ!?」
「私の手を握ると相手も見えるようになるの。」
「そうだったのか。」
「ひまりちゃん、悠斗ー」
「お母さんが呼んでるから戻ろうか。」
リビングに戻った。
「ちょっと部屋を案内してた。」
「そうだったのね。」
「ひまりちゃんの部屋が片付け終わったから荷物運ぶの手伝ってあげて。」
「はーい。」
2階の部屋に荷物を運んだ。