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紅の目
「お母さん、今日来るんだっけ?」
「そうよ。」
「なに?気になってるの?」
「そうじゃないよ、家にいるから」
「そう。」
しばらくして・・・
ピンポーン
「はーい。」
「ちょっと出てくれない。」
ドアを開けた。
「お邪魔します。」
「今日からここで居候する葵ひまりです。」
「川村悠斗です。」
「あら、いらっしゃい。」
「悠斗の母の川村智子です。」
葵ひまりは悠斗のお父さんの知り合いの娘。
お父さんが転勤で海外に行くことになった。
お母さんと葵ひまりは日本に残るはずだったか、お母さんが家族で海外に行くことを提案した。
しかし、葵ひまりは友達と離れたくなかったので、葵ひまりのお父さんが、川村悠斗のお父さんに相談し遺影居候することになった。
「悠斗、荷物持ってあげて。」
「洗面で手を洗ってからリビングに来てね。」
「悠斗、案内してあげて。」
洗面とリビングに案内した。
「私ちょっと2階で片付けしてるわね。」
「ここはひまりちゃんの家だからのんびりしてね。」
「はい!」
お菓子を食べながら沈黙が続いた。