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怪人雪男  作者: 元々島の人
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再対決 決死の水中戦

 2人とスノーボルト、アルドはスタインの家に戻ってきた。ボルトは聞いた。

「おお、無事だったか?」

ボルトが心配して出迎えるとスタインは疲れた様子で答えた。

「シーラカンスロボットを倒し損ね、モルフェスも助けられなかった。また別の手でくるぞ。」

ボルトは言った。「彼は前拷問された。急がんと。」

スノーボルト(ハンザ・ペーター)は

「何故無理してでも助けなかったんですか。」

それを聞きヒューストンは少し驚くと同時に感心した。

(ほう、こいつ大分人の心配をするようになったな。) 

スタインは言った。 

「冷たいかもしれんが、ここで負けるわけにいかんのだ。今万一我々が全滅したらモルフェスを助けられないだけでなく、奴らと戦えるものがいなくなる。今後やつらが何をするかはまだわからない。それを防ぐためにスノーボルトはいるんじゃ」

ボルトが付け加えた。

「儂が罪を償う方法もそれしかないがな。」

ヒューストンはアルドの良心に訴えかけようとした。彼女は悪い人じゃない、たとえコントロールされていてもと言う気持ちだった。アルドは表情を変えなかった。

「アルド、聞いてるか?お前を作ってくれたモルフェス博士は今悪い奴らに捕まっている。助けたいだろ?」

アルドは意味を呑み込んだのか、ゆっくりとうなずいた。冷たい目が心なしか動いた気がした。話を聞いた後の短い沈黙が彼女なりの動揺と心配を表しているようだった。その後ちょうどTVを付けると臨時ニュースが流れた。 

「湖でボートが沈没しました。かろうじて逃げた一人は『半漁人の怪物だ。』と言って大騒ぎしています。」

スタインはいった。

「シーラカンスロボットだ。」


 そのころ、休日で市民プールはごった返していた。若い男女のグループがふざけて水をかけあったりしていた。すると青年の1人がうわっと言いながら、突如プールに潜るように足を取られたように水に引きずり込まれた。

「おーい、今は潜水の時間じゃないぞ。」

皆はふざけていると思い笑っていたが上がってこない。

「おい、いくらなんでも長すぎだろ。」

他の青年が水に潜ったが姿がない。その時少し離れた場所で悲鳴が聞こえた。なんとその青年の足が食いちぎられたように切断され水上に浮かんだ。辺りに血が流れ周囲はパニックになった。監視員は本部に報告すると同時にが急いで水に飛び込んだ。しかし青年も犯人の姿もいくら泳いでも見つからなかった。そこへ別の場所から悲鳴が上がった。右足を食いちぎられた青年の死体が上がった。

「警察だ!救急車だ!」

監視員はまた水に潜ったが犯人が見当たらない。そのころ1人の人間がプールから気がつかない様に上がった。この件はまたもニュースになった。ヒューストンはシーラカンスロボットのせいだと思い焦りがあった。

「犯人はどうやって逃げたんだ。」

スタインは

「食いちぎったと言う事自体シーラカンスロボットに間違いない、もしかして人間に化けて逃げたのか・・」

ボルトは

「これは我々をおびき出すためか。」

スタインは

「彼らは人間を襲うのが主目的なのか我々をおびき寄せるためにやってるのかわかりません。」

ボルトは言う。

「しかし、水がある場所と言うのは共通してるが、湖からプールとは・・これは行動の予測がつかんぞ。」

「張り込みをしても当たらない可能性があります。おっと私はマーグです。」

「戦いが1段らくしてもどったのか。」

「この近くにもう1つプールがありますがそこへ現れるかどうか。」

その時プールに果たし状が浮かんだ。

「海の底で待つ。」


「こうなったら目星をつけるんだ。」

ボルトは言った。

「海といったらここだろ。スノーボルトとの再戦は海でやる気だ。しかし海と言っても広い、どこから現れるかわからんぞ。」

マーグは言った。

「しかし、行かなければまた犠牲者が出ます。


 スノーボルトは意を決し海に飛び込んだ。水中であたりを見回しどこから来るか気を張った。その時泡の様な竜巻が襲った。スノーボルトはかわしたが少しかすった。

「あっちの方向か、だが姿が見えん。」

さらに竜巻が2発3発と来た。ガードしたが後方に吹っ飛ばされた。

「俺のテリトリーへようこそ。」

シーラカンスロボットは突っ込んでくるかと思わせ破壊光線を吐いた。スノーボルトはガードしたが少し威力が弱まっていた。

「水中では光線の威力が弱まるようだな。」

「それは貴様も同じことだ。」

水中戦用ではないスノーボルトは思うように動けなかった。目からの光線も効き目があまりなかった。その時スノーボルトの体に水が入り込んできた。

「くっ!」

「何だ、人間でもないのに呼吸困難か?」

その頃ボルトは言った。

「スノーボルトは気密性が完全でないのだ。」

上昇しようとすると足をつかまれ投げられた。

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