第3話 「世界の在り方」
この世界は美しいと言う人もいる
逆に世界は汚れていると言う人もいる
世界中の多くの人達は世界が平和である事を祈るだろう
しかし中には世界などどうでも良いと言う人、世界なんてなくなってしまえと思う人がいる。
何故人は意見が食い違えるのだろうか
それは皆がこの世界が楽しくあれる用努力をするため意見が食い違うのだと思うこの世は理不尽だ、誰かのために努力をしても迷惑だと言われたり、やれと言われてやったのに「そんな事言っていない」と言って相手のしている事を否定している。
それは自分に都合の悪い事だから理不尽な対応をしてしまうのだろう。
人は皆が同じ態度を他人にしている事だろう。しかし中には優しい人もいる嘘をつけない人、仲良くなりたいから、自分の名声を下げたくないから。これらの例は相手から見れば日常の一コマでしかないが優しい人達からすれば些細な事さえ嬉しいのである。
人とは褒められると嬉しいがる生き物である
子どもは特に褒められるとまた頑張ろうとするとても単純な生き物である。
人は褒められるとまた頑張ろうと励み
また褒めてもらいたいと励み
また褒められるとまた頑張ろうと励み
また褒めてもらいたいと励む
それを繰り返して行くのだろう。
理由は「褒めてもらう」ただこれだけのためだけに人は励むのだろう。
しかしこの世は進歩して来た。技術力は今やかなりの物になって来ている。
WBDという最先端の攻撃方法が生まれているこれらの技術は世界が少しでも良い世界になるために作られた物である。
しかし世の中には自分のためと言いこの世に悪意ある物を作ってくる人がいた。
そういう人達が世界を壊して行くのだろう。
そう…そういう人達が世界を…
「おい南雲、南雲!聞いてるのか」
葵の意識がこちらに戻って来たのは唐突だった。葵の知らない間にもう授業は始まっていたらしい。
「すいません少しぼーっとしてました」
短なやり取りをえてすぐに授業は再開した。
(世界の在り方か…)
葵の思考はそんな事を無意識に考えていた。
やがて授業は終わり昼休みに入った。
「葵学食いかねぇか?」
「まぁいいけどちょっと先に行って席とっといてくんね。」
「ああ、待ってるから早めに来いよ。」
「ああ、よろしく頼む」
葵は一つの心残りを消しに少しの時間を有した
教室を出る時に美生が見ている事に見て見ぬ振りをしながら。
昼休みを終え午後の授業も終わり放課後になった。
すると美生がこちらに向かって来るのを視界の始めたはじに見つけると何故か悪寒が背筋を通った。
「ねぇちょっと。」
「…何ですか。」
「何で敬語なのよ…まぁいいけど、貴方ちょっとこれから私に付き合いなさい。」
「デートの誘いなら俺じゃなくて伊織に言うべきだな。俺じゃお前みたいな高嶺の花とは釣り這わないからね。」
「私はあんたがいいって言ってるの。」
「その言葉は色々誤解を招きそうだがな」
「いいからついて来なさい。」
「嫌と言ったら?」
「無理やりでも。」
「俺は男でお前は女の子だろどうやって無理やり連れて行くんだ。」
「女の武器を使うとかして。」
「…分かった。どこについて行けば良いんだ?」
「黙ってついて来ればいいわよ。」
何でこんなに塩対応なんだ…俺は特に悪い事した記憶なんてないけどな。
「なぁ、何で旧校舎に向かってるんだよ。」
「あっちの方が人が少ないからに決まってるでしょ。」
「何で転校して来たお前の方がよく知ってるんだよ。」
「…別にいいでしょ。」
「お前さあんまり女子たちに囲まれてないよな。」
「そ、そんな事ない…」
美生は昼休みの時も生徒たちに話しかけられるのもあんまり見た事がないし。
いつも昼休みになると毎回の様に教室を出てしまうから、昼休みの間に教室に美生がいること自体あまり見たことがなかった。
「お前友達いないんだな。」
葵は憐れみを含んだ視線を向けた
「別にいいのよ。みんな仲良くしてくれるけどどうせ…………」
美生は突然小声になってしまったが葵には何を言ったのかが分かった。
(本性を知ったらね…奴らも大変だな)
「この辺でいいわ。」
「で、何の御用でしょうか?」
「じゃあ唐突だけど貴方この前どこにいたの?」
「この前とは?」
「前の災害の時貴方何してた?」
「そりゃ勿論皆と逃げてたよ。」
「本当の事を言って。」
「本当だって、何で外に出なきゃいけないんだよ。」
「…まぁそういう事にしておいてあげる。」
その言葉を後に一気に美生の表情が険しくなった。
「あの時外に人が出ているって聞いて映像を少し見せてもらったんだけど。どう見ても貴方の後ろ姿にそっくりだったわ。」
「おいおいドッペルゲンガーなんて本当にいるもんなんだな。」
「つまらない事言わないで。」
「俺の精一杯のギャグのつもりだったのにそんなに簡単に踏みにじらないでくれ。」
「どうでもいいわよあんたの渾身のギャグなんて。」
「ひどい…結構落ち込んだぞ。」
「そんな事どうでもいいのよ。それより本当に心辺りないの?」
「ないと言ってるだろ。」
「そういう事にしておいてあげる。でも私はあの時の人が貴方だと疑ってるから。」
「用がないならもう行くからな。」
「ええ、時間を取らせて悪かったわね。」
葵が美生の横を通り過ぎる時に葵は小声で美生にいい事を教えてあげた。
「今の話聞いてるやつがいたぞ。」
「えっ?」
葵は教室へ鞄を取りに帰って行った。
(とんだ災難だったな。でもまさかあの時に見られてただなんてな。ミスしちまったな
このままじゃ奴らに勘付かれるのも時間の問題だな)
葵は教室で帰りの準備をしながらさっき聞かれた事を考えていた。その時に不意に気配を感じた。
(…誰だ?生徒ではないな、)
すると突然教室の前のドアからナイフがとんで来た。
「っぶね」
葵はどこに来るのか分かっていたかの様に華麗に避けた
「ほぉ、身体は訛っていなかったようだな。」
「俺に何のようだ。」
そこに立っていたのは見るからに筋肉質と分かる戦ったらすぐに殺されてしまいそうな屈強な長身の男だった。
「いや別に君を殺そうとしているわけじゃないんだよ。」
「しょぱなからナイフを投げて来る人がよく言うよ」
「これは俺の挨拶みたいな物だよ。」
「ならもっと良心的な挨拶をしろ俺みたいな奴じゃないと避けられないぞ。」
「そうかじゃあ君は普通の人間じゃないと言いたいんだね。」
「いや俺はただの男子高校生だ。そこらへんにいる奴らとほぼ一緒のな。」
「そうかい、そんな事はどうでもいいんだよ。君の素姓を調べてみて是非君と会ってみたいと思ったんだよ。」
「そうか生憎だが俺はそんなやましい過去なんてないからな。」
「よくあれだけの事をしておいてそんな事が言えるよね。」
「さぁ、何の事だかな。俺は普通の高校生だと思ってるぞ。」
「言わなきゃ分からないのか?」
「いや言わなくていいよそれを聞いたら俺がお前を殺しちまうかもしれないからな。」
「おー、それは怖いね自分が死ぬ時はどんな感じなのかな。」
「さぁな、死に際に立った時にわかるだろ」
「出来ればそんな思いしたくないね。」
「それはお互い様だろ。」
「なぁ葵君いや『南雲 誠哉』君と言うべきかな。」
その言葉を聞いた瞬間に葵から殺気が放たれた様な気がした。
「おお、お前もそんな殺気が出せるとはな。」
「どこでその名を知った。」
「言ったろお前の素姓を調べてみたってさ」
「そうかならお前には死んでもらわないといけないな。俺の名前を知ったからには生かしておくわけにはいかない。」
「ほぉ、俺を殺すと言っているのかお前は残念だがお前みたいな奴じゃ俺は殺せないぜ。」
「そうかじゃあさっき言っていた死に際に立たせてあげるよ。」
「さぁ、かかってくればいい。」
「…いくぞ。」
その日の事を知っているのはこの世にただ一人しかいなかった。
「おはよう葵今日もつまんなそうな顔してるな。」
「うるさいな別にいいだろ対しておもしろい事もあるわけじゃないんだからな」
「まぁどうでもいいけどよ。」
「そうかい友達の心配ぐらいしてくれたっていいだろ」
「俺とお前は友達じゃなくて親友だろ。」
「かっけぇよなお前は本当に日常でそんな事言ってみたいね。」
こうして南雲 葵の日常はすぎて行くのであった。
どうもこんにちは美羽です。
また一ヶ月ぶりの投稿になってしまいましたが許してください。
自分が書く物語は2000字とかなり少ない物で自分は最低でも1話に1万字は使いたいなと思っておりまして。そのために頑張っているのですが中々上手くかける気がしません。
自分はまだネット上でしか物語を書いた事のない子供ですが皆様が読んでくれている事が私の唯一の命綱です。
皆様が少しでも興味を示してくれたなら。
感想やアドバイスなどを是非送ってくれるとありがたいです。
ではまた皆様に会える事を祈って。