バレンタインデー2016
オリジナルキャラについての簡単な紹介を。
●アルテミス●
父親がアンティーク関連の会社の社長で、お嬢さま育ちだが意外に庶民的なものも好む。
ヨーロッパ系。
金髪碧眼。巨乳。
家事全般が苦手。
●カリスカーラ●
アルテミスの従兄弟で、ファッション系の仕事をしている。
半居候で、彼女も家事は苦手な方だが、炊事ならそれなりに作れるので担当している。
赤髪、灰色目。
アルテミスより年上。
全国がチョコの匂いに包まれる有名なあのイベントが近いある日。
「ねえ、アルテミスは誰かにチョコあげる予定とかあるのぉ?」
チューハイの缶を片手にスルメをもぐもぐとしていたカリスカーラが思いついたように聞く。
「え?何急に…??」
唐突な問いに首を傾げるアルテミス。
「いやさぁ、バレンタインデー近いっしょ?」
「まあ、そうねぇ」
「だから誰かにあげるのかな〜って」
「ん〜。別にいないわよ?気になる人もいないしね。あ、でもお世話になった人達には送るかも」
「あー、なるほど。友チョコみたいなヤツ?」
「そんなものかしら。別に女性から男性にチョコを送るだけの日でもないもの、本来は。あまりこだわる必要はないと思うのよね」
アルテミスはスパーリングワインの薫りを楽しみつつ口に含む。
最近新しく何本か買った中の1本で、さっきワインテラーから出したばかりだ。
「私もあんたをお世話してる訳だからチョコ貰えるって事ね!高級なのよろしく〜」
「お世話って…お互い様な気もするけど…。まあ、いいわ。」
偉そうに言う半居候の言葉に軽く笑いながら、
「チョコは期待してていいわよ。いい店を知ってるから」
「あ!本当に?!それは楽しみ♪」
缶チューハイを1本開け、次の缶チューハイを取りに冷蔵庫に向かうカリスカーラ。
鼻歌交じりで嬉しそうである。
「単純ねぇ…」
それを片方だけ頬杖を付きながら眺めるアルテミス。
でもどこか彼女も楽しそうである。
end