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元素幻想

リチウム

作者: 鷹野 砦

 リチウム。原子番号は3。化学式Li。常温(普段、人間が生活しているこの地球上の温度)では柔らかい白銀色の金属だ。名前の由来はギリシャ語で「石」を意味する言葉からだそうだ。主な利用法としては、「リチウムイオン電池」が挙げられる。

 「リチウムイオン電池」は二次電池、いわゆる充電式電池だ。そういう意味では何度倒しても復活するモンスターみたいだけれども、現実にはある程度の使用期限がある。だから固定電話の子機の調子がおかしいとき、まず中の電池のことを心配する。

 あと、リチウムとマグネシウム(原子番号12の金属)は性質が似ている。どちらも金属の癖に火をつけたら燃える。有機物のふりをしてそんなに楽しいのだろうか?

 また、こいつは比熱容量(物質の温度を一度上げるのに必要な熱量)が、普段は固体である元素の中で最大らしい。要するに、熱くなりにくい。何だか凄いなーと感心してしまう。なんでだろう。


 ここで、すっかり恒例となった人格化を考えてみる。性別は無論考えない。

 たぶん、全然怒らない人であることは間違いない。優しいかどうか分からんが。あと、一つのことには熱中しやすい。有機物並みに。そんでもってある種類の人達とタッグを組めば、そこに刺激があれば絶対無敵になれる。何度やられてもすぐに立ち直ることができるだろう。なかなか侮れない奴である。会社員だとすれば、中年の開発部長といった所か。僕からすれば一度仲良くしたいと思う。

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― 新着の感想 ―
[一言] マグネシウムよりはアルカリ金属のナトリウム以下諸々じゃないですか?
[良い点] 勉強になるかな、と思って読み進めてみました。 しっかりとした文章と、上品なユーモア。読んでいて心地よかったです(*´∀`) 擬人化、びっくりしました。例えがちゃんと的を射ていて、これを目…
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