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Dragon Riese(ドラゴンリーゼン)  作者: 桜原 恵斗
第一章 神話の始まり
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第1話 転校生

俺は、彼女と約束した。幸せになろうと。だが世界は残酷だ。何せ、俺の彼女が目の前で殺されたのだから。


「なんで、俺だけが、失わなければならないんだよ。なんで、お前が死ななくちゃならないんだよ。ヒナ。俺は、お前を絶対守ると言っただろう。だから死ぬなよ。俺は、お前のいない人生は送りたくないんだよ‼︎」


彼女の意識はだんだんと薄れ始めた。


「大丈夫だよ。なんたって、あなたは、私の大切な人だから、負けない…で…。」


彼女は、息を引き取った。するとそれを見て、高笑いする人がいた。


「やあ、愉快だね。それにいいねその顔。」


すると、その人が女性を抱きかかえながら、睨んで言い放った。


「黙れ、黙れ、黙れ、お前だけは、絶対に殺す。骨のかけら一つ残さない。行くぞ。 ハルト‼︎」


すると彼の髪の毛が長くなり黒から赤に変わり、喋り方も変わっていた。


「ねー、君は殺される覚悟はあるかな?」


笑った顔で言った途端、後ろから、漆黒の機械の巨人が現れた。それは、光とは、程遠い姿である。


「そうだ。そうだ。もっと怒れ。そして、俺を楽しませろ。あの時と同じ様に全てを破壊しろ‼︎」


すると彼は、


「言われるまでも無い。君は今ここで死ぬ。それは偶然でも必然でもない。決定事項なのだからね。」


雨が降り注いでいる。まるで、彼の心のように…






「ハアハア‼︎またか、この夢か、なんなんだ一体、何を言おうとしているんだ。」


俺は、ベッドの近くにある男の人と女の人が写っている写真を持って


「どうしてこんな夢見るんだろうな。兄貴。実里(みのり)姉」


俺は、写真を置いてベッドから出た。

俺に、何が言いたいんだろ。


俺ー赤九人(せきくり) 春間(はるま)

高校二年生である。

家族四人で暮らしているどこにでも居る普通の高校生であ…いや、そう思っている。

四人暮らしと言ったが、親は母親だけであり、父親と一個上の兄がいたが事故で死んでしまった。

それで、今居る兄弟は妹だけであともう一人の彼だけである。

制服に着替え終わると、リビングから、いつも居ない母親の声が聞こえた。いつもだと、朝早く出て行って遅く帰ってくるのだが、なぜか今日は、やたら遅くまで家にいるみたいだ。

俺は制服に着替えリビングへ向かった。するとそこには、朝ごはんを食べる三人の姿があった。


「おはよう、母さん、真帆香(まほか)冬亜(とうあ)。」


すると、


「おはよう」


「………」


「おはようお兄ちゃん。起きるの遅いよ。」


時計を見ると、いつもより確かに遅かった。

俺が席に着くと、朝ご飯を食べていた、彼がノートを出して、何かを書き始めた。彼の名前は、黄麻野冬亜(きまのとうあ)と言う。あるに諸事情

よって、ウチに居そうしている。一応、兄弟みたいな奴である。すると書き終えたようで、


「なになに、今日は、先生が来いと言っていたのと、転校生が来るらしいと。」


と、頷くと皿を持って台所に向かい食べた物の皿を洗ってノートにごちそうさまでした。と書き学校に行く用意をする為に部屋に戻った。

すると、お袋が失笑しながら言った。


「今日は、色んな事があるの。」


「知るか。」


と、言ってパンを食わえると、母親が微笑みながら言った。


「そう、なら、研究所に来ない?」


俺は、無言になった。


「いや、ハルに見て欲しい物があって。」


…別に、良いよ。昼ぐらいに行くよ。」


「分かった。(やっぱり、授業に出ていないみたい…。)」


俺は、朝ご飯を食い終わったので、自分の部屋に戻り、バックを持ち、写真を見て、


「兄貴、実里姉、行って来る。」


と言った。俺は、部屋を出て玄関にいるロボットの電源を入れ俺は家を出た。


時は、2032年、世界は、戦争などを起こさない、世界平和条約に基づき、世界の平和が保たれており、技術の革新において、ロボットによる技術が進歩し、作業用のロボットから救助用のロボットまで幅広く活躍しており、二足歩行で人間のようなロボットもでて来ていて人一人一人にサポートするサポートロボットがおり、また、人が事故で全身が動かなくなった寝たきりの状態でもロボットを通して、生活することもできる。その為色々な事が存在する世界となったそのため、身の回りにロボットがいる。

俺は、自分用のロボットを自分自身で一から作った。そのロボットのオートペインをビークルモードであるバイクに変形させて学校に向かった。

すると、上から、モニターを付けた飛行船がニュースを流していた。


「現在、ギアノーマル能力者の犯罪や普通の人との闘争などが多発していますね。」


「ここ最近は、特にひどいですね。」


と、普通の世界では言った聞きなれない言葉が出て来たが、今現在ある特殊な力を持つ者ギアノーマルという特殊能力を持つ者が現れたのである。実際に俺もギアノーマルなのだが、普通のギアノーマルとは違うのであった。なぜかと言うと、もう一つ特殊能力を持っているからだ。そのもう一つ特殊能力を持つ者をプラスギアノーマルと言うらしいのである。このプラスギアノーマルは現在、俺を含めて5人しか居ないらしが定かではない。

そして今現在、ギアノーマルと普通の人との差別ができ始め人と人が憎み合い始めた。そんな時にこんな言葉ができた。アウトノーマルと言う言葉であった。

そんな事を言っていると、目の前に大きなタワーや10階建ての建物が見えて来た。これこそ俺の通う高校。由宇学園附属高等学校である。この学校自体は、大企業が経営している学園の一つであり、それの中でも、特殊な学園である。

それは、色々な分野での天才が集まっていることだ。

例えば俺は、工学での才能があり、そこで頂点に立っている。

分野での頂点に立っている人は、生徒会長並みの権限を持つ特殊な学園なのだ。

そこで俺は、生徒会長並みの権限があったので部活を作ることにした。

その名をおもてなし部と言う部活なのである。

部活動目的は、人助け、雑用、お悩み相談などの、まあ言うなれば何でも屋である。

そう言って居るうちに、学校の正門に到着した。そして、俺は学籍を置くクラスの教室には行かず、おもてなし部の部室がある部室棟に向かって行った。

なぜ教室に行かないのか?

話は簡単。面白くないからだ。それに授業の内容が退屈で仕方ない、面白みに欠ける、それに解った事をやっても仕方がないと思う。

それに、あの空間に居ても何一つとして疑問に思う事が無い事が何より行かない理由であるが、まあ、それはそれでどうでも良いとして。部室の中の説明をしょう。

おもてなし部の部室の中は、使わなくなった教室を改装し、教室を半分に分割しており、その半分が、相談などいつも活動している部屋で、なぜかキッチンもある、もう半分は機械などの作業ができる作業場で依頼では余り使う事が無い。

と言った部室に、俺はペインと一緒に入った。


「誰もいないな…。」


俺は、部室の何時も座る椅子に座った。

すると、後ろにいたロボット状態になったペインがある事を言った。


「春間…お前そろそろ教室に行け!そして、授業を受けろ。」


毎度毎度同じ事を言って飽きないなと思った。それに言い返すように、


「毎度毎度、よく言う気になるぜ。お前は。それに別に良いだろ。俺の勝手なんだから。それに、その気があるなら、もうとっくに授業を受けている。それに、単位はちゃんと取れているんだからいいだろ。」


正直、何の深い理由の無い用件であると言い訳から入ってしまうのが俺の癖である。その為ペインに、


「言い訳すんなよ。それに毎度毎度言わなければお前は行動しないから言うんだ。」


え、そうなの?


「そう、言っているがな、俺は繊細すぎるんだよ。お前とは違って!」


そう言う言い返すと、


「なんだと、このセンスの欠片も無いこの変なプライドをお持ちのすっとこどっこいほいささな男が‼︎」


と、日頃の鬱憤を何ともぶちまけるロボットであった。そして、ある事を言った。


「なら、今日のホームルームだけ出ろ。冬亜が言ったと思うが俺からも言ったぞ。それに南から頼まれているんだ。」


俺は、驚いた。あの人がここまでして教室に出ろと言った事についてそれに対して、俺は、


「分かった。今日のホームルームだけは行く。それなら良いだろ?

それに、新しい転校生が来るらしいなあ。(それに、突っかかるからな。先生が重要視する事に対して。)」


ペインは


「ああ、それだけでも良い。どうせそれぐらいしか居られないと南が言っていたからな。」


ああ。よくもまあご存知な事で。

時計を見ると、ギリギリホームルームが間に合う時間であった。なので俺とペインは、クラスがある2年A組に行った。

2年A組は、何を取っても優秀な者のクラスなのである。俺は、そこに久しぶりに向かった。来るなり、ホームルームになっていたのか、もう先生が居た。


「赤九人、遅いぞ。 くるのであれば、もう少し早く来い。」


「はいはい。わかりましたよ。先生。」


と、俺が返事した先生こそが、おもてなし部の顧問で俺たち2のA担任である南明那(みなみあきな)である。

俺は、席に座った。すると、俺の後ろに座っているメガネをかけヘッドホンを耳に付けている奴が俺に話しかけて来た。


「お前どうしたんだよ。久しぶりに教室に来て。」


と、笑いながら俺に言った。そして、俺の答えを待たずに


「どうせ、明那ちゃんに呼ばれたから来たとか。まさか。」


すごく、当たりを突いてくる事にウザさを感じる。まあ、こいつが幼馴染みと言う事だけはあると思った瞬間だった。

彼は名は緑瀬奈明人(みどせなあきと)。プラスギアノーマルの一人で、おもてなし部副部長。性格は適当の一言に近い。そう言えば、メガネとヘッドホンを付けているかの理由としては彼のギアノーマルの能力の抑制の為である。

すると、斜め後ろから冬亜が現れ、紙に、来てくれたんだね。と書いてあった。うわー。別にお前のために来たわけじゃないから、確かに顔は可愛い女の子見たいな顔をしているから、そう言っても違和感無いけど、つうか何を言っているんだ俺は…


「今日もあいつらは休みか?」


と、緑瀬奈に聞くと、


「ああ、けど連絡は来たぞ。あと少しで帰って来るそうだ。」


そうか、あいつらは帰ってくるか。

まあ、そうしていると、転校生の紹介が始まった。


「それでは、転校生を紹介する。入ってくれ。」


その転校生は、先生に呼ばれて教室に入った。 すると、その子は夢に出てくる子によく似ている人であった。


白波日名香(しらなひなか)です。よろしくお願いします。」


俺は不自然に思った。それは、俺の夢に出てくる女の人の顔に似ていた。と言う事を考えていると、先生から、


「これから、お前たちのクラスメートだ。仲良くしてやれ。席は赤九人の隣だ。」


俺は、ホームルームが終わったので、授業が始まる前に教室から退散する時、白波から話しかけられた。


「あの、授業出ないんですか?」


俺は、授業に出る気がさらさら無かった為


「あ、そうだが、どうかしたか。」


と、このクラスにとって当たり前の事で有るのだが、まあ転校生だから知らない事もあると思い。素っ気なく答えた。すると彼女は、こんな事を言い出した。


「なら、私もあなたに着いて来ます。」


俺は驚いた。 俺に着いて来るなんて。あの五人くらいしか居ないからだ。面白いと思う。だが、俺はキッパリとこう言った。


「辞めておけ、俺に着いてきてもあまりよくないし、それに来られても困る。」


けれども、理由が有る様に、


「けれど、私はあなたに用があるのです。それにあなた自体は、授業に出て無くてはいけないですよ。」


俺を注意したか。面白い。注意される事がなかった為もあるが、それよりも初めて会った子に注意されたのに驚いていた。


「面白い…転校生。君は面白い人だ。俺を説教できるとは。俺のことを知らないとはいえ、今さっきあったばかりの人に説教とは傑作だね。」


すると転校生は困った顔をし言った。


「あの…。授業に出ないのは普通ではおかしいんじゃないんですか?」


笑いながら俺は言った。


「君ももしかすると分かる日が来ると思うよ。それに俺には関わらない方が良い…この意味が分からない間は幸せだと思うよ。」


と、言い彼女の前から出て行こうとすると、彼女は俺を行かせないつもりで俺の服の裾を持った。だが、しかし。俺は授業に出る気が無いので、無視して俺の服の裾を離させた。すると、彼女は俺に着いてきていた。そこで俺は、


「ペイン。スライダーモードを使うぞ!」


とだけ言い俺とペインは勢い良く学園の窓から飛び出した。それに驚いてか、彼女は窓を見るとペインがサーフボードのような型に変形していたのである。俺はそれに乗って学園をから飛び出して行った。


「本当に何も変わっていないわね。春。」


と言い、ピアノ椅子に座りピアノを弾き始めた。


「真実とは、どうやって見るのあなたは、どんな心なの、涙を流しているの……。」


歌を歌っていた。ただただこの牢獄から飛び出せる事、そして彼が来てくれる事を信じ続けるために歌い続ける。このTears of true loveを…


「ペイン。研究所の道忘れていた…」


ペインは呆れた顔で、


「ああ、バカだ、こいつ。」

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