NO BITCHING!
男があるイベントに行くため外に出ようとするが……
さらりとした肌合いの履物に足を突っ込み多少気分を上げ気味にするとナブコのドアに新しい出会い、ではなくスチール製の、取り付けてからどのくらいの時間が経ったかわからないような自宅のドアを、これでもかというくらい力を込めて開けた。もっとも普段力仕事など縁のない俺には、大した力など出せはしない。ただ、こんな風合いで気合いを入れることがなければ、期待され得るべき外界への繋がりを手中にすることは、とうてい叶うべくもない。どうしても避けられない、いや避けてしまえば後悔しか残らない、むしろ、買わずに後悔より買って反省、というあきばお〜2号店1階のレジに貼ってある言葉がぴったり似合うほど、俺は今、外気を浴びて旅立ちの時を迎えることに大いなる期待を馳せていた。そのくらいの勢いでドアを開け、最近富野由悠季、もとい、とみに汚染されつつあるという噂の、成層圏内に漂うとか漂わないとか言われる、よくは知らないが そうした薄暗く張り詰めたものを肌に感じると、冬の時期にはベーキングパウダーがたっぷり入った小麦粉の焼き物のようなもの的に腫れあがり、ガラスの破片が突き刺さるほどの痛みを訴える左膝を備えた、役立たずのゴミみたいな左足のかかとを、腰のあたりまで高く掲げてしっかりしたコーチングを施された陸上選手になったような心持ちで目的地まで駈け出した。額から、焼肉屋でよく見る、ある程度火を通したら肉の表面からにじみ出る汁(肉屋ではその汁のことをドリップなどという筈だったが、地方によってその言い方はさまざまかもしれないしそうじゃないかもしれないしもしくは日本国以外では一風変わった表現もないこともないかもしれないしそのままかもしれないがまあそんなことはこちらの知った事ではないというのが視点をあらゆる角度から変え観察しそして総合的に判断されたと思われるメタ認識から導きだされた結論である)が如く吐き出される、北緯34度あたりで育った人間なら絶対鉄板的な、例えばどこかの居酒屋で誰かもしくは一人で飲む際、揚げたじゃがいも系のつまみというか酒の肴(さかなと読んでもおさかな天国が頭に浮かぶようなことは普通はないと思うないだろういやしかしどこかのへそまがりが重箱の墨いや隅をつつくようなことがあるかもしれずしかしそんなことをいちいち恐れていてはダメさ! 勇気! 若さ! 勢い! それが大事! ダメにーなーりーそうなーとーきーそれがー1番大事ーなんだろうそうだそうにちがいないもしいやそうではない全く違うんじゃないかその意見はと強く思うようであったらまずは鳩の休日でアナログ放送を締めくくった日本テレビ放送網決して日本テレビではない日本テレビ放送網であるに電話して奇跡のアラサーとか言われる件の妙齢にして優雅なる今ノンスタイルの笑神降臨に一瞬気を取られたので何を言いたいのか忘れてしまったがとにかくおれが何を言いたいかは読み手の想像に任せることにするまあそういうことでよろしくどうぞ)を頼めばまず間違いないと失敗はないというくらい堅実な、塩分を多く含んだ汗を感じ始めたころ、俺は、ああつかれた、誰のなにがしさん少し休憩しましょうよと言いたくなるような言葉を、目線で言うと自動車を運転する時は少し遠くのほうを見るようにしなさいと教習所で指導されるほどの場所でほんのりと浮かべた。その言葉に従うべきか抗うべきか迷ったが、気がつくとおのが手と膝を、泥やら痰やらでよくはわからないが一見きれいなようには見えても実はそうしたもので汚れきっているであろう地面に、そこまでやるかというほどべったりとつけ疲れきっている、よくインターネットの某巨大掲示板でみるようなOTLなのかOrZなのかまあそんなことはさておき、まあそんなような格好をしている自分に気がついた。ああ、行きたいのに、行きたいのに! そんな強い思いがトレビだかトレビーノだかデュシャンだかいう泉のように滾々と湧いて出てくるのにもかかわらず、体の、というか身体といったほうがジャストにアタックそしてさらさ的な色合いを醸し出していると思うのだが、ともかく言うことを聞かなくなっていた。実は俺は、最近プロバイダーをイーモバイルからWiMAXに換えたばかりであるところのインターネット環境でもって秋葉原の露天商人が雨後の筍のように集まるあたりの方の中国人の店員しかいないような店でただ安かったので買ったというだけのよくわからないデスクトップ型パソコンで調べた情報を元に、つい最近COLORSとかいうピンクサロンに復活したという伝説のあやなちゃんに会いたかったのだが、この状態ではどうも会いに行くのは非常に無理な気がした。なにせ一日中部屋にいるだけの生活しかしていないのだから、言ってみれば自業自得だった。その結果に全く不満はなかった。
どうもすいません。




