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第1部 エピローグ(その朝)
鳥のさえずりが、都市に響いていた。
マリーは静かに目を開け、となりに眠る少女の頬にそっと触れた。
泣き疲れたユナは、まだ眠っている。
けれどその寝息は、あたたかな未来の音だった。
この世界には、もう争いはない。
そしてこの手は、もう二度と離さない。
マリーは微笑んだ。
――おかえり、ユナ。
※ここで『銀河に還る祈り』第一部 完結です。お読みいただきありがとうございました。
第二部も執筆中ですので、よろしければ引き続き応援いただけたら嬉しいです。