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第1話 出会いと同棲

お待たせしました

今から2年前の5月14日。

我が校では1年に一回轟沈した電の追悼式を行う。

そんな時俺は電の乗組員の写真をじっと見ていた。

多くの人達は真面目な顔をしていた。

俺はこの人達が何故国のために命を散らしたのか考えていた。

本来なら死なずに誰かと一緒に星空を見て笑顔を絶やさない日々を過ごす筈だったのかもしれないのに。

「おーい!夏輝何やってんだ?」

俺に話しかけたのは親友の大崎彈(おおさきだん)だった。

小さな頃から仲が良く喧嘩はしたことがない。

「いや、この写真を見てたらさ」

そう言って俺は写真を指差した。

「ああ、すごいよな俺達ぐらいの歳で戦争をやってたんだからな」

そう言って彈は俺の肩をポンポンと叩きながら歩き始めた。




ーーー慰霊碑ーーー



全員が帰ろうとするなか俺は慰霊碑の前で手を合わせて目を閉じた。

そして心の中でこう言った。

(平和な世界になった日本はあなたの力が大きいですよ)

そう俺は沈んで亡くなった電の乗組員達に感謝をした。

俺は立ち上がり片手をポケットに入れて歩き出した。



ーーー帰り道ーーー



俺はボロボロの学生寮に向かって帰宅しようとしていた。

電柱の下で誰かが倒れていた。

「おい、大丈夫か?」

俺はその人物に聞いた。

その人物は中学生ぐらいの少女だった。

「とりあえず家まで運ぶか」

そう言って俺は少女を担いで学生寮に向かった。



ーーー学生寮ーーー



俺は学生寮に着いて少女を担いで自分の部屋に向かった。

少女は気を失っているのか起きないままだった。



ーーー夏輝の部屋ーーー



俺は少女をベッドで寝かして傷を治療し始めた。

だが傷は無く何故気絶していたのか不思議だった。

「ん?」

少女は目を開けて俺をじっと見た。

「大丈夫か?」

俺はそう少女に聞いた。

「貴方は誰ですか?」

少女はそう言って俺を見た。

「いや、俺はこの部屋の人間だけど」

そう言って俺は少女にお茶を出した。

「飲むか?」

俺はそう少女に聞いた。

「あの、私は確か・・・」

少女は額に手を当てて何かを思い出そうとしていた。

「無理に思い出さなくてもいいよ」

俺はそう言って少女の頭を優しく撫でた。

「常盤貞蔵少佐」

そう少女は誰かの名前を言った。

「誰だ?その人?」

俺はそう少女に聞いた。

「わからない、何だか懐かしい感じがしたから口に出したんです」

少女は瞳から涙を流しながら言った。

俺は片手にハンカチを持ち少女の涙を拭い少女の頭を優しく撫でた。

「名前は思い出せるか?」

俺はそう少女に聞いた。

(いなずま)

少女はそう言った。

駆逐艦の暁型四番艦の電と同じ名前に俺はかなり驚いていた。

「電か、いい名前だな」

俺はそう言って電に笑顔で言った。

「あの、貴方は?」

電はそう俺に名前を聞いてきた。

「常磐夏輝だ」

そう俺は電に名乗った。

「常磐さん、ぐすっ」

電はそう言って俺をじっと見てまた泣き出した。

「やれやれ、泣き止んでくれよ」

そう言って俺は電の瞳を拭いながら晩御飯を作ることにした。

「あの、私も手伝います」

電はそう言って台所に立った。

「そうか、なら玉ねぎを切ってくれ!輪切りな」

そう俺は電に言った。

「わかりました」

そう言って俺はじゃがいもの皮を剥きぶつ切りにして鍋に入れて人参や電が切った玉ねぎを入れて鶏肉を入れて炒めた。

そして水を入れよく煮えて灰汁が出たらそれを掬い取った。

「よし、バーニングカレールー中辛だ!」

そう言って俺はカレールーを鍋に入れた。

ルーは溶けていきカレーになっていた。

「よし、できたぜ!」

俺はそう言って電のテーブルの前にカレーライスの皿を置いた。

「召し上がれ」

そう言って俺は片手にスプーンを持ちながら電に言った。

「はい」

電はスプーンを受け取り食べ始めた。

「おいしい」

電は涙を流しながらカレーライスを食べていた。

「君が何者かわからないけど、俺は君のことを見捨てたりしないから!だから側に居させてくれ」

そう言って俺は自分には似合わない台詞を電に言った。

「は、はい!」

電は涙を流しながら頷いた。

「さて、飯食ったら風呂には入れよ!」

俺はそう電に言った。



ーーー17時50分ーーー



電が風呂に入ってる時俺は皿を洗いながら考えていた。

美少女と同じ部屋になり何かヤバイことが起きないか不安になっていた。

「あっ、着替えがなかったな!」

そう言って俺は昔の服を押し入れから取り出した。

「おーい!電。服置いとくぞ」

俺はそう言ってドアを開けた。

すると目の前にはタオルで体を隠した電が立っていた。

「あっ、これ着替えな」

そう言って俺は電の裸を見て顔を赤くなりながら電に服を渡した。

「あ、ありがとうございます」

電はそう言って服を受け取った。



ーーー10分後ーーー



俺と電は正座をして沈黙をしていた。

「あの、すみません貧相なものを見せてしまって」

電はそう言って胸に手を当てて言った。

「いや、俺的にはいいものだと思うぜ」

そう言って俺は電に目を見れずに話した。

「あの、常磐さん」

電は俺に話しかけた。

「何だ?」

俺は電をじっと見た。

「これから先貴方のお側でずっと居ますね」

電はそう涙目で笑顔で俺に言った。

「あんまり無理するなよ」

俺はそう言って電の頭を優しく撫でて電気を消した。



これから先彼女と同じ時間を過ごすんだと考えた俺は少し頑張らないといけないと考えていた。



つづく

次回は未定

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