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サメ・ファンタジー~混沌異世界サメVS混沌生物! 建築物も、クトゥルフも、ペンライトも、彼の前では全てサメになる!~  作者: リリーキッチン
第三章三節 アリゲーター・オブ・ザ・カジノ〜イン・ザ・シャーク〜
129/129

第116鮫 終わりよければ全てサメ

***

SIDE:鮫沢博士

***


 あれから1週間後。

 ネズミ算式に増え続けるワニは改めて魔王・サンタクロース・〈螃蟹勇者団カニ・ヨンジェアトゥアン〉の3陣営が1匹1匹残らず駆除する形で解決した。

 王都どころかアミキナ王国の領土内を隅々まで探索し、決してワニは1匹も残っていない、それを確信するという細かくも計画的な駆除作戦じゃったのう。

 現在王都はこの"ワニワニハザード事件"の中で発生した大規模な建物破壊の復興を行っており、まだまだ街中瓦礫の山が目立つ。わしらが壊した王城の内部やカジノ部屋がようやく修復され始めた程じゃ。

 死者も3桁にも及び、怪獣による破壊行為や事件をきっかけとした略奪などの治安悪化は非常に残酷な数字を生み出している。

 ただ、倒せば元の人間に戻るワニ化の性質のおかげでこれでも多めに見積もれば100分の1に縮小されているとも言え、意外とワニ化現象の根源を作り出した〈指示者オーダー〉には最後の良心ようなものがあったのじゃろうな。

 なお、この事件の首謀者である女王は緊急の国連サミットを経て完全に失脚。娘の蜴王女が王位を継ぐことになったぞい。


 それと、もう1つ大事なことがある。

 ハンチャンがゴリラビアという男を捕縛し、本作のコンプライアンスに違反するような非人道的拷問を浴びせて全ての情報を吐かせたところ、わしらにとっても重要なことがいくらか判明した。

 まず、大事なことの1つとして、セレデリナのサメ変身能力や鯱三郎の鯱獣オルカ・ビースト化等について、その正体がついに判明した。便宜上その力のことを〈中間点イレギュラー〉と呼ばせてもらうぞい。

 〈中間点イレギュラー〉とは、何かしらの形で〈百年の指示者ハンドレッド・オーダー〉が体に影響を与える事で(わしならサメエナ、鯱一郎は義手等)、自分が対象の〈指示者オーダー〉に対応した生物だと思い込んだ時、変身することが出来る能力を得た者達を意味する言葉。

 〈指示者オーダー〉事の個体差も大きく、制限時間が必ずしも〈担い手(マスター)〉と同じ数字になるわけでもない等非常に細かい。どうにもわしや鯱一郎はその枠が1人までで、蜴王女のワニ化能力も血液移植により次の世代へと受け継がせることが出来る反面常にホストは1人のみ。ゴリラビアだけは、ゴリモン55バナナとの肩書きがある通りゴリラの〈指示者オーダー〉に対して1人1人の強化こそ弱いものの55人ものゴリラ変身能力を与えるのができるそうじゃ。

 これは大きい話じゃぞい。逆に言えば、今後はこの55人の〈中間点イレギュラー〉が敵になることを意味するのじゃからな。

 その分、わしは今後どんな異世界サメ料理をサラムトロス人に食わせても良いわけじゃ、やったぞい!


 そして、もう1つがゴリラビアの言っていたG様とT様についてじゃ。

 このアルファベット1文字の名は何かを略した記号であることこそわかるものの、結局ゴリラビアも2人については曖昧にしか分かっておらず、G様はゴリモン55バナナという55人の〈中間点イレギュラー〉を従えていることから考えると、恐らくはハンチャンが見逃した未だに生きている〈指示者オーダー〉であると見るべき。

 反面、T様はゴリラビアにとっても一番偉い上司ということしか分かっておらず、〈螃蟹勇者団カニ・ヨンジェアトゥアン〉並の厳重な隠密性で動いているようで全くもって正体が見えん。

 そんな中でも、現状確定している情報があるとすれば、【〈破壊者達〉という言葉の根源に、T様という〈全ての黒幕〉がいる】ことじゃろう。

 こうなってくると、彼の言うT様とやらは今後もわしらの脅威となり厄介事を産んでくるじゃろう。迷惑極まりないぞい。

 なんだかんだ、〈破壊者達〉という敵についてある程度尻尾を掴めた以上、元の世界へと帰るための道が見えてきたと言えるじゃろうな。それはありがたい話じゃわい。



***


「皆様、今回の事件についてご協力頂きありがとうございます。このパーティーでは、深いことを気にせず楽しんでいってください」


 それで、かくいうわしはと言うと、現在アミキナ王国王都王城にて蜴王女、いや、トカゲ女王ことルーイダ・アミキナー女王主催による事件解決打ち上げパーティーを行っておる最中なのじゃ。

 厳密にはまだまだ復興も終わっておらんが、ワニそのものの駆逐は完了し危険分子は全て消えた。その事から一旦気持ちを切り替えたいのじゃ。

 招かれたのは、わしら〈ガレオス・サメオス〉に〈螃蟹勇者団カニ・ヨンジェアトゥアン〉の一部組織員と魔王に鮭熊夫婦、サンタクロースは既にアミキナ王国から離れており、〈鯱崎三兄弟〉共は一足先に国外逃亡でどこかへと消えていった。

 部屋は煌びやかな人を招くための大広間なだけあって、様々な料理がビュッフェ方式で並び豪華絢爛。

 現在まともに動けるコックはあまりおらんようで、ボブとエビマンと魔王が中心になって作ったそうじゃぞい。


「なんか終わったなぁ」


 何かしらの形で事件後の後処理の手伝いをしていた彩華は、この打ち上げパーティーが終われば一旦ラッターバを拠点に戻して帰れるという話になっているのもあってか非常に脱力気味じゃ。

 ただし、わしとセレデリナはまた別である。

 何せ、〈ガレオス・サメオス〉の為に用意された超超超希少珍味であるバタフライスケールフィッシュの卵……つまりキャビアが振る舞われるのじゃからな。

 彩華は家がそこそこ裕福な為か食べる機会があり新鮮さはなくあまり乗り気では無いが、セレデリナは現状サラムトロスで食すことのできる唯一のサメなのもありウキウキじゃぞい。


「「キャ・ビ・ア! キャ・ビ・ア!」」

「そこまで元気にやれるお前らが羨ましいよ」


 そして、打ち上げパーティーの中盤、専用のテーブルの上にわしら3人が案内されると、ついにはソレが目の前に現れる。

 提供された皿の上には、黒くて1ミリにも満たない小さい粒が小指程度に重なった塊が載っておる。

 これこそが、チョウザメの卵であるキャビアなのじゃ!

 そこに加えて別の皿として置かれたのは、スライスしたフランスパン(ちなみにサラムトロスではブッダパンと呼ばれている)を軽く焼いたモノ、即ちバゲット。

 つまり、バゲットの上にキャビアを載せ、美味しく頂く訳じゃわい。


「あーむ」


 その口に含んだ味は……!

 つぶつぶした塊が口の中で潰れ、同時に硬いバゲットの食感とぶつかり合い独特な磯の香りを口の中でマリアージュさせる!

 そうじゃ、このいかにもな高級料理な味、これを求めていたのじゃ。


「おお、これは美味い! なんなら白米ともいけそうだ」

「これは確かに美味しいわ! しかもサメを食べてることになる、最高ね!」


 加えて、2人にも好評のようじゃ。よかったよかった。


「それでは、皆様ありがとうございました。またの機会があればその時はよろしくお願いします」


 気が付けば、美味しくキャビアを完食し、それからはあっという間に時間は経過していき打ち上げパーティーは終わった。



***


 いや、わしのお楽しみはこれからなのじゃ。

 そう、パーティーが終わったことによって、〈ガレオス・サメオス〉はバタフライスケールフィッシュをその目で見ることになった。

 即ち、チョウザメと遂にご対面することを意味し、わしの念願であった【異世界にしかいないサメに出会う】という目的が達成されることになる。

 セレデリナもまた、サメ推しとして見逃せない瞬間でありウキウキじゃぞい。


「では、皆様、付いてきてくださいまし」


 修復作業中の王城内を蜴女王が案内してくれる中、ひたすらに歩を進めるわし達。

 この1歩1歩が、これまでの冒険をマラソンだったとして、ゴールテープが目の前に見えてきたランナーのような気持ちにさせてくる。


「近づいてきてる、サメが、近づいてきてる」

「この日を3ヶ月以上待った! サメモンよ、わしは帰ってきた!」

「今回ばかりはその気持ちに同調できる気がするんだが、どうにも完全に合わせられないな……」


 案内された先は地下室であり、警備員から周囲には自動魔法発動トラップ等厳重な警備体制で目的の部屋の扉は守られておる。

 じゃが、共に歩くのは女王であり、そんなものは全然無視出来るぞい。


「扉が開きました、バタフライとの面会をお楽しみくださいまし」


 開くバタフライスケールフィッシュ飼育部屋の扉。

 サラムトロスにはこの中にいる数匹しかおらず、友好国との外交による見世物以外では飼育係以外入れぬ扉。

 それが今、開く。


「チョウザメよ、待っておったぞ!」

「きたきたきたきたきたー!」

「失礼します」


 トカゲ女王と共に、部屋へと足を踏み入れる3人の勇者達。

 彼らは確かに、そこへ入る資格を持つ。

 だからこそ、目の前に広がる景色は心を震え上がらせるものじゃった。


 それは、正しく水族館。


 黒い一室に、綺麗な水が入った大きな水槽が1つ置いてある。

 そこで泳ぐ魚はただ1種、ちょんぼに尖った口に蝶のような鱗を持ち、細長い体を持つ……チョウザメ。

 わしの求めていたサメそのものじゃ。


「あ……あ……」


 瞬間、わしの感覚はコマ送り再生かの如くスピードまでにスローモーションになっていた。

 サラムトロスで繰り広げてきた戦いの数々も、全てはこの日のためにあった。

 水槽へと1歩1歩近づくわしは、そう思いながら、ゴールへと足を踏み締めていく。

 そして……泳ぐチョウザメと顔を合わせた。


「ついに、ついに、ついに、ついに、ついに、ついにサラムトロスのサメに会えたぞい!」


 サラムトロスでは喋ることが出来てある程度知能がある生物を一括りに人間として扱う反面、今目の前にいるのは魚でありそれが喋ることは無い。

 わしに許されるのはただ観察するだけ。生物学者としていつも通り振る舞うだけなのじゃ。


「これが……本物のサメ」

「言ってもただのチョウザメだよなこれ……」

「いや、超鮫スーパーシャークじゃよ」


 わしらは、水槽の前で感動しておった。

 すると、1匹のチョウザメがわしらの前へと近づいてくる。

 他はただただ泳いでいるだけなのじゃが、その1匹だけは何か意思を持つようにも見えた。

 そして。


「おお、ついに会えたな鮫沢」


 そのチョウザメは喋りだした。


「「「!?」」」


 一体全体何が起きたというのじゃ。

 しかもわざわざわしを名指し!

 これは、サラムトロスという世界そのものにわしが認められたという証なのじゃろうか!?


「そうそう、その1匹だけは数ヶ月前から喋るようになりましたの」

「どういうことなんじゃ?」

「本人の話を聞けばよく分かりますわ」


 語る蜴女王。

 そこまで言うなら、このチョウザメ様の話を聞いてやろうそうしよう。


「いや、今から夢を壊す話をするぞ」


 ん?


「私は精霊王クトゥルフなのだ。彩華も久しぶりだな」

「「はい?」」


 なんということじゃ、神聖なるチョウザメ様の中にクトゥルフがいるじゃと!?


「冒涜、あまりにも冒涜じゃ! サメへの侮辱じゃ!」


 わしは怒った。

 せっかくのチョウザメとの出会いを邪魔されたも同然。

 許せるはずがない。


「まあまあ、話を聞いてやれ鮫沢博士」

「そうよね、これには深い意味があるはずよ」


 2人に宥められるわし。ここでこれ以上怒鳴っても抑え込まれる予兆と見るべきじゃろう。


「それで、どうしてチョウザメの中に入ってるんじゃ?」


 なので、まずはハッキリとした質問をしてやった。


「早い話はお前に会いたかったのだが、交信手段が上手く取れず、最終的には知性のない生き物の中に入ることにした。それが私の力の限界だったからな。しかもバタフライスケールフィッシュはこのような落ち着いた場にいる、余計な人物に話を聞かれる心配がなく都合がいい訳だ」


 いかんな、今までのわしらがヒレの上で踊らされていたかのような話が続く気がしてきたぞい。


「その話とはなんなんじゃ」

「いや、その前にする話があるのだ定命の者よ」

「はぁ」

「早い話、私はある程度の予言能力があるのだが、鮫沢と交信した事で後から最悪な未来を予測してしまった。なので、ソレを伝えるためにもそこのルーイダが部屋に入っていた時に会話し、鮫沢が後に行う王位奪還スリーマンセルバトルに興味が出るよ立ち回った」


 ほら、言った通りじゃ。

 こんな奴の思い通りに動かされておるとか釈でしかないぞい!


「しかしまあ、リーエ・アミキナーが唯一王をめざし暴走するとは考えていなくてな。娘のルーイダ・アミキナーが味方に回ってくれなければどうなっていたことか」

「それはどういたしましてですわ」


 真の黒幕が明かす情報を前に困惑するわしらであったが同時に大体の疑問は整理されてきたとも言える。

 じゃが、これではどうにも完璧とは思えん。

 どうしたものなのじゃろうか。


「この案件のことで結局よくわかっていない点がある。質問いいか?」


 そこで、彩華が1つだけ残った疑問を聞いてくれるようじゃ。

 頼りになるわい。


「もしかしてあの聖杯が異常なサメを作る機能を果たしたのって、お前が仕組んだことなのか?」


 おお、言われてみればたかだか王家の家宝如きがあのような力を発揮するとは思えん。そう考えれば、奴が糸を引いておる方が至極真っ当自然じゃぞい。


「ああ、もちろん、それも私だ」


 ほら、思った通りじゃ。


「元々のアレはただの王家の家宝以上の存在ではなく、サメにしたところでただのでかい器になっていただろうが、私の方で精霊の加護をかけておいたのだ。1度石像をサメにされたお陰でその要領も掴めたわけで、何となくサメと好相性なバランスみたいなものをやりきれた。まあ、それがあのような黒い泥を吐き出す結果になるとは思わなかったがな」


 本当に本当に、わしにとって気持ちよくない話じゃのう。

 サラムトロス唯一のサメに会いたいという好奇心を全て利用されて無意識に戦っていた。

 正直今から水槽に入り込んでクトゥルフだけ殴っておこうかと思う程に不愉快な話じゃ。

 いやしかし、ハンチャンの過去に加えてこの話にも関わらんとなると、鯱崎三兄弟は一体なんなのじゃろうか?

 全てにおける例外的存在としか言いようがないぞい。

 ……いや、本当にそうなのかもしれん。

 彼らはプログラムにおけるバグの立ち位置であり、誰よりも高い技術力で定められた物語の外を自由自在に立回る者達なのじゃろう。


「結局、お前さんがわしらをここへ誘導していた理由を教えてくれんか」


 最後にわしは、話から抜けていた本題について質問した。

 ……そこで放たれた一言は、わしらの未来を決定づけてしまう。


「実は、お前たち定命の者らがサラムトロスに転移した日から数えて1年後、サラムトロスが滅びることが分かった」


 サメ・ファンタジーをご愛読いただきありがとうございます。

 まず、ハッキリと要件を述べさせ頂くのですが、本作はこの回を持って"完結"とさせていただきます。

 

 理由につきましては、この3章3節を書いている際、本来書きたかった鮫沢博士が活躍する物語がキャラ数の増加が続くことで自分の中でブレてきていることに気が付きました。

 実際視点を変えての描写が長続きする場面も2章より悪化しているように思え、元々私が好きな創作の方向性である「まとまりの強い筋の通った物語」を今の状態を続けたままでは書けない状況にあります。

 自分にとって本当に初めて小説を書こうと考えたのも、そして書いたのも全てこの作品がきっかけであるため、そう安易に打ち切りたくない気持ちも強かったのですが、それと同時に創作活動を続けていくうちに「面白い作品を作りたい」という意思が確固たるものになっていき、自分にとってサメ・ファンタジーがそこからズレてきている感覚に3章3節執筆中襲われていました。

 元々百合が好きすぎて無理矢理詰め込む癖まで悪化しているのが見て取れる状態は自分でも少し嫌になってきた程。

 実際、以後に行う縦軸の話や何章で終わらせるかなども決まってはいるのですが、その続きのプロットをまとめようとするとどうにも面白いお話になるように感じられないのです。

 

 とはいえ、初めての創作だからこそ思い入れも強く、何らかの形で復活させたいという意思は常にあります。

 だからこそ、私はしばらく自分にとっても面白いを追求した作品作りに今後は励んでいき、そこで得た成長を元にまた本作を復活させられたらなぁと少なくとも今は考えている所存です。

 事実、年内目処に投稿を考えている長編の執筆は確実に進んでおり、作家としてはむしろより燃え上がっているまであり、とにかくたくさん作品を書いて実力を付けたいのです。

 そういう意味では、しばらく主流ライトノベル+百合な作品を中心に書いていくと思います。最初から百合なら無理矢理感も出ないので。


 とはいえ、ここまで続けられたのは皆様の応援あってのものです。

 本当に本当にここまで読んでいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] お疲れさまでした。 打ち切りを決断されたということですが、未完で放置するよりずっといいと思います。 百合というよりも主軸がサメ映画な感じで、濃いキャラも多く、メインが見えづらいのではと素人な…
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