あ
ああああああああああああああs
「どこだ...ここ...」
「嫌だ!死にたくない!死にたくガハッ」
ここは...戦場か? ..周りの人間達が化け物達に襲われていた。周りの人間達の叫びが聞こえる。周りの人間達の頭が食われてく。周りの人間達が赤くそまっていく。周りの人間達が死体に変わっていく....
「なんなんだよ...これ..」
「これは君に訪れる未来。」
後ろから声が聞こえた。振り向くとそこには女の子がいた。
「急がないと、現実になっちゃうよ?」
〜アルマニ王国のとある村〜
チュンチュンチュン
「....夢か」
俺の名前はソイル。普通の村人だ。伝説の勇者でもなければドラゴンスレイヤーでもない、ましてやさっきの夢みたいな事も経験した事がない、ただの人間だ。
「おはようソイル。」
「おはようございます。おじさん。」
リビングに行くと先におじさんがコーヒを飲んでいた。
「今日は何か予定はあるのかい?」
「今日は畑をニーナの畑の手伝いに行きます。」
「そうかそうか、気を付けていくんだぞ。」
そう言うとおじさんはコーヒーを飲み干して、支度を始めた。
「じゃあ、おじさんは町に仕事へ行ってくるから。」
「はい、行ってらっしゃい。」
「ソイル〜お前と一緒に過ごしてもう10年になるんだから〜そろそろその固い感じやめようよ〜。」
「10年前俺を拾ってくれた、おじさんには感謝してます。だからこそ俺は、おじさんに敬意を払わないといけないんです。」
「もう〜硬いんだから〜。まあいいや!じゃあ行ってきます!」
そうか10年...もうそんなに経つのか。俺は、所謂、孤児だったらしい。そこをたまたまおじさんが拾ってくれた。今の生活に不満はないし、感謝している。ただ俺は、おじさんに拾われる前の記憶がない。10年前は6歳だったのだから当然って言えば当然だけど。でもホントの家族の事は知りたい。俺を捨てたクズだったとしても、どうして捨てたのかを知りたい。そんな事を考えていると、時計の針がニーナとの約束の時間をさしていた。
「ソイルちょっと遅い!」
「ごめんニーナ、遅れたぶんはすぐ取り返すから!」