面白くても完読する気力が果てる時
本文を読まれる前に
申し訳ありません。丁寧語は一般的にいわゆる敬語に含まれる、とのご指摘をいただきました。無知全開で書いてしまいましてお恥ずかしい限りです。
お読みになってご不快に思われる方もいらっしゃると思います。前書きに書くのが妥当であるのか分かりませんが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
本文訂正も考えましたが、せっかく頂いたご指摘が意味不明になるのが良いとは思えなかったので、恥を忍んでそのまま掲載させて頂きます。
最近小説を読んでいて 物語の世界からはじき出される3つの事
なろうで読み漁っているから 余計に気になるのかもしれないけれど
敬語って最近は教育していないのだろうか
お貴族様やお嬢様の上から目線の「であろう」や「ですわ」系はともかく
下々の通常会話における謙譲語と尊敬語の認識が壊滅的だ
特に目上の方からの「敬語はいりません」との言葉に対し
いきなりタメ口はなぁ……って躊躇う……丁寧語をなぜ飛ばす?
と言う前にそもそも今話していたのは敬語じゃない
単なる丁寧語だと 突っ込みが入る時点で既に物語の世界からははじき出されている
まさかとは思うが なろうの作者って圧倒的に小中学生が占めているのか?
教育を受けていないにしても 小説を沢山読んでいれば語彙は増えるだろうに
社会人ともなれば常識的に考えて 上司や恩師に敬語はいらないと言われて
いきなり「おいお前」口調で話すわけも無いだろうし……無いよね?
小学生なら先生に向かって偉そうな口調もあるだろうが 流石に社会人になってまで
いくら気心がしれていようとも 公の場でそんなことはしないよね?
物語の世界から私がはじき出されるもう一つの原因は言葉の使い方
日本語の意味……時代と共に変わっていくことは理解している
誤用の多用から 元々の意味よりも誤った意味の方が主流になる事も
現代にそぐわない事象故に 違う意味に変わっていく事も理解している
だが未だ変わらぬ意味を持つ言葉の誤用は 変わりゆく時代の先駆けであるとしても
受け容れられないのは私が狭量であるが故なのだろうか
最近よく目に付くのは「民草」と言う言葉
私自身は侮蔑的蔑称であると認識していたので 用法に違和感を感じ調べ直してみた
物語を読んでいる最中にこんなことをするから 入り込めないのだと言われるかもしれないが
私にとっては想像上の人物像を構築するにあたって その人物の発言は重要なのだ
民草とは 民衆を草に例えたものであり 用法によっては好意的な意味に取れない事もない
しかし基本的には草【放っておいても勝手に生えて増えて勝手に枯れてゆくモノ】であり
神話においても語源の青人草からも 上から目線の取るに足らぬもの達 と言う印象は変わらない
にも関わらず 平民と同じ目線で語り合える筈の【良い人】設定の人物が普通に使う
更に一般のそれこそお前がその民草だと言いたくなる人物が普通に使う
普通に民衆や民や国民で良いじゃないかと 頭が痛くなるのだ
最後に私が読破断念する最大の原因
慣用句の誤用及び言葉の混ぜ混ぜ(複数の言い回しが混じり意味不明)
混ぜ混ぜさんはもうはっきり言って実際に会っても己の想像力をフル活用しなければ
会話すら成り立たないのでは無いかと思う
そして日本語として容認し難いほどの【て・に・を・は】の誤用とありえないほどの誤字脱字誤変換
誤字脱字は確かに読むテンポが狂うので歓迎はしないが多少は許容範囲
出版物でさえ校正してチェックいるにも関わらず落丁や誤字脱字があるので仕方ない
しかし故意ではないら抜き言葉や口語と文語の区別がついてないであろう台詞の連発
自動変換に任せっきりだろうと思われる誤字の乱発(仮名読みすると意味はわかる)
にはげんなりする
例えばやり手の気難しい年配の実業家に「そうゆう事は云々」など発言されると脱力感に苛まれる
私にとって「言う」を「ゆう」と表現するのは 舌足らずの幼い子が発する幼児語のイメージなのだ
イメージは人それぞれであろうし押し付けるものでは無いと思うが
それでも敢えて使っているので無いなら 是非とも改めて欲しいのである
私は言い回しや文字によってイメージを膨らませるタイプで 色一つでも「青」と「蒼」は違う
更に作者様とはイメージが異なるであろうと思うから どんな場面でその漢字を使うのか
どのような心境の時にその漢字を当てはめているのか を読み取っていこうとする
となると誤変換は私の最大の天敵と言える
作者様が一貫したイメージを持ち それを丁寧に原稿に落として下されば 拙い表現でも
私の頭の中ではまるで映画を観ているように 街も人も活き活きと動き出すのだ
だからどうかお願いだから読ませて下さい 日本語を使って下さい 漢字を自分の意思で使って下さい
作者様達の見ている風景を物語を感情を どうか共有させて下さい
私は自分で世界を構築することのできない只の読者です
皆様の世界を旅するための扉を鍵を どうか私が手に取れるものにして頂けますよう切に願います